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第七話 元オネエ図書館に行く
「さて、買い物は終わったから次は何をしましょうか……」
(あ、図書館でも行きましょう。)
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良い作りをした扉を開けて図書館の中に入った。
「いらっしゃいませ。図書館の使用料は無料ですが、入館時に大銅貨1枚をお預かりいたします。」
「親切にありがとう。はい、大銅貨ね。ああ、それと魔法関連の本ってどこにあるかしら?」
「それでしたら、2番本棚にありますよ。」
「ありがとう。」
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「2番本棚は……ここね。」
そこにあった“魔法の概要”という本を取った。
(えっと……)
『魔法とは、魔力を対価に自らの想像を具現化する術なり。
また、魔力を使い果たすと、最悪の場合死に至る。etc……』
「魔力ねえ……氣ならわかるのだけど。とりあえず街の外で練習しましょう。」
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「お帰りですか?」
「ええ」
「では、預かっていた大銅貨を返却いたします。」
「ありがとう。また来るわ。」
そう言って図書館を出た。