第一話 転生
今回は一応2作目です。拙い部分も多々ありますが、暖かい目で見守ってください。
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霧雨霊はしがないカフェの普通のマスターである。
オネエであることを除けば……
顔は中性的でぱっと見は男だとわからない。
「いらっしゃいませ。」
店の中に黒い服を着ている男が入ってきた。
この時はこの男に殺されるなど露ほども思っていなかった。
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「テメエが霧雨霊か?」
そう男は尋ねた。
「ええ、そうよ。」
霊は男を不審に思いながら答えた。
「そうか、死ね。」
そう言ってナイフを向けてくる。
「ッッ!」
だが狭いカウンターの中では避けることができず、刺されてしまった。
刺してすぐに男は逃げていった。
「ごふっ……私も平和ボケしたようね……」
"刀鬼"と呼ばれ恐れられていた霊だがいかんせん平和に浸かりすぎた。
(寒い……)
そして段々と意識が閉ざされていった。
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「ん……ここは……」
目覚めた周辺は一面真っ白だった。
確か私は刺されて……死んだのかしら?
『そうです、あなたは刺されたあと出血多量で死にました。』
そうなの……って心読んでる?
『はい。』
「ここは何処なの?」
『転生の間です。あなたには転生してもらいます。』
「そうですか……わかりました、お受けします。」
『あら、あなたは冷静ね。大抵の人は此処でとりみだすのだけど。』
それが当たり前でしょうね。
『転生してもらう理由を説明します。』
「あなたの名前は何かしら?」
『神に名前はありません。しいて言うなら"創造神"です。』
『転生する世界は魔法がある"イース"です。』
魔法ねぇ……
『"イース"には魔物がいます。
"イース"で異常発生した"魔物"を間引いてほしいのです。』
魔物……
『転生して頂くのですから、最大限の便宜を図ります。願いを1個聞きます。』
「体を自由にいじらせてくれないかしら?」
『わかりました、ではステータスを出してみましょう。"ステータス"と唱えてください。』
「ステータス」
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リン キリサメ 男
人族
職業:
ユニークスキル
成長速度倍加
無限収納
気功術
スキル
鑑定 Lv3
刀術 LvMax
体術 LvMax
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これがステータスね……よし、試しに性別を女にしましょう。
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リン キリサメ 女
人族
職業:
ユニークスキル
成長速度倍加
無限収納
気功術
スキル
鑑定 Lv3
刀術 LvMax
体術 LvMax
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【告 対象"リンキリサメ"の性別を"女"に変更しました。】
なったわ。体も女になってる。
「この世界に鬼っているかしら?」
『居ません。』
いないのね。じゃあ
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リン キリサメ 女
鬼人族
職業:
ユニークスキル
成長速度倍加
無限収納
気功術
スキル
鑑定 Lv3
刀術 LvMax
体術 LvMax
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【告 対象"リンキリサメ"の種族を"鬼人族"に変更しました。それに伴いユニークスキル"鬼神化"を取得しました。】
【生前の経験から職業"刀鬼姫"を取得、刀術LvMaxをユニークスキル"刀鬼姫"に進化しました。】
『何を……したのですか?』
「種族を変えただけよ。」
『はぁ……いいでですか?普通種族が変わることはありません。』
「種族も身体の一部だからねぇ。」
『わかりました。私からはあなたの刀と着物を渡します。着物の説明しますね。着物は触れながら着ようと思うと着られます。一応"状態維持"と言う効果で壊れません。』
「ありがとうございました。」
『あなたの人生に幸多からんことを祈っています。魔物討伐お願いします。』
創造神の言葉を聞き終わると同時に意識が閉ざされていった。
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これから元オネエの2度目の人生が始まるが、この未来を知るものは誰一人としていない。