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7話

どうにか続く連続更新、どうも狐子です!


皆々様に支えられまして、PVが1000を超えました!ありがとうございます!!


まさかPV500を超えた次の日には1000を超えるとは思わなかったので感謝感激雨あられです!


という訳で、PV1000突破を記念して今日中にもう1話頑張ろうと思います!


兎にも角にもまずは7話目をお楽しみください!

また次の朝、今日も今日で何か依頼を受けようと冒険者ギルドに足を運んだ。

今日も今日とて薬草の採取などの雑用依頼を受けるか、それとも折角だから腕試しも兼ねて魔物の討伐依頼を受けるか。


「でもどうせなら討伐依頼にするかな」

「お、シュウヤも依頼探しか?」

「ん?」


今日は討伐依頼に決め、どの討伐依頼にするかと考えていると、不意に後ろから声をかけられた。

聞き覚えのある、というより昨日さんざん聞いた覚えのあるその声に、声の主の予想をしながら声の主の方へと振り返る。


「やっぱりフィリップか」

「おう、昨日ぶり二回目の出会いだな、シュウヤ」


やはり声の主は予想通りのフィリップで、相変わらずの軽薄そうな笑みを浮かべて立っていた。

そして、こちらも予想通りというべきか、フィリップの後ろにはガンツとカティが立っている。


「ガンツとカティもいるんだな、おはようさん」

「...」

「ん、おはよう」


ガンツとカティに挨拶をすると、ガンツは無言で頭を下げ、カティは挨拶を返してくれた。


「なあシュウヤ、俺は挨拶されてない気がするんだが?」

「ん?そうか?まあ気にするな、そういうこともある。で、何か用事でもあるのか?」

「気にするなって...まあいいけどよ。大した用事じゃないんだがよ、特に受ける依頼が決まってないなら一緒になんか受けねえかっていうお誘いだな」


試しに冷たくフィリップをあしらってみると、一瞬だけがっくりしたように見えたが、結局はいつも通りの軽薄そうな様子でそんな提案をしてきた。

事前にそういう風に決まっていたか、それともフィリップのこういう提案はいつもの事なのか、ガンツとカティには特に驚いたような様子は見えない。


「んー、今のところはとりあえず討伐依頼でどの程度戦えるもんか測ってみようってぐらいにしか決めてないな。でもいいのか?俺と一緒に依頼ってことはEランクの討伐依頼ってことになるんだが?」

「へえ、討伐依頼か、いいねえいいねえ面白くなりそうじゃん?って、シュウヤは知らないのか?」


俺が討伐依頼を受ける予定だとフィリップに伝えると、フィリップは楽しそうな笑みを浮かべる。

そして「知らないのか?」と何か気になることを言ってきた。


「知らないって何をだ?」

「パーティーを組んでると依頼制限はそのパーティーのリーダーのランクが基準になるってことをだよ。だからシュウヤが俺のパーティーに入れば、俺のCランクが基準だからBランクまでは受けられるってことだ」

「へえ、そりゃ便利なシステムだな。まあ戦闘がド素人な俺がいきなりBランクなんていったら瞬殺されそうだけど」


実際には『消失』の権能を使えば瞬殺されるってことはそうそうないだろうが、素の戦闘力でいえば嘘は言ってない。


「戦闘がド素人、ねぇ...。ま、新人のお前さんにいきなりそんな無茶苦茶な討伐依頼をさせるなんてつもりはないさ」


ド素人と言うのあたりで何やら意味ありげな笑みを浮かべるが、流石に俺としてもBランクなんてのに連れてかれるなんてなったら速攻で提案を蹴って一人で適当な討伐依頼に行く。


「ま、さっきはBランクまでいけるとは言ったが、今日のところは無難に森でのゴブリン狩りでどうだ?俺らからすりゃそりゃあ下級の依頼だが、シュウヤがどの程度戦えるかってのには興味があるし、ほんとにド素人ならド素人で俺らが軽くだが稽古つけてやるよ」

「そりゃあ俺からすれば有難い申し出だが...フィリップたちになんか利点あるのか?」

「一番の理由はさっきも言ったお前に対する興味で、後はまあ暇つぶしって感じだな。最近はあんまり面白い依頼もないしな」


興味...まあ大方昨日のフィリップたちからすれば不可視の結界だった『消失』の権能のことだろう。

ま、今回からは使うとしても分かりにくい『創造』の権能の方だろうが、まあ下心ありきったのならこっちとしても気が楽だし、軽くでも稽古を付けてくれるってのならありがたい。

フィリップは昨日の話では剣士って話だし、剣の扱いについて教えてもらえるなら願ったり叶ったりだ。


「んー、ま、そういうことならその提案に乗ってやりますかね」

「よっし!それじゃあ今日は森でゴブリン狩りだな!折角だから狩り尽くす勢いで楽しもうぜ!」


フィリップはそう言うと、Eランクの討伐依頼、ゴブリンの討伐の依頼紙を持って受付まで歩いて行く。


「そういうわけで、今日のところはよろしく頼むな、ガンツにカティ」

「...うむ」

「楽しみにしてる」


俺はガンツとカティに改めて挨拶をすると、二人と一緒に受付へと向かう。

そして、フィリップたち三人組とパーティーを組んでゴブリンの討伐依頼を受け、昨日のあの森へと向けて出発した。

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