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39話

皆々様お久しぶりです、狐子です。

前回の更新から3週間も間が空いてますが久々の更新です!

いやほんと間が空きすぎて申し訳なさがフィーバーしてますが、これからも不定期更新は不変のままですごめんなさい。


そ、それはさておき!(強引な話題替え)新話ですよ新話!!

この物語では章わけとかはしてませんが、もししてたら今回の話から地神の国編になりますですはい!


不定期更新で間をあけまくるわりに今回も短くて申し訳ないですが、それでも少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

「よし、次のやつー」


地神の国へと移動を続けていた俺たちは、クソったれな奴隷商人との一件の後は特にトラブルに見舞われることもなく、地神の国と天神の国の境にある街に到着した。

国境にあるこの街では、他の大多数の街と違って簡易的にではあるが検問をしているようで、さっきまではその順番待ちをしていたところだ。

そして、ようやく──といっても待ったのは30分程度だが──俺たちの番が来たので、俺は門兵の前まで行って冒険者カードを提示した。

ちなみに、例の亜人の少女たちは一応は制度的な扱い上は奴隷ということもあって、馬車の中に居る。


「ん?冒険者...しかもBランクか!若そうなのになかなか腕が立つんだなぁ。こっちの馬車の護衛かなにかか?」

「いや、特に依頼は受けてない」

「ってことは私物かー、やっぱBランクの冒険者ともなると結構稼いでんだな…っと、一応馬車の中の確認をさせてもらってもいいか?一応規則なんでな」

「ああ、けどあんまり中のやつを驚かしたり怯えさせないでくれよ?」

「ん?...あぁ、分かった。気をつけるよ」


あのクソったれな奴隷商人は人族だったし、この門兵も人族だ。

下手に刺激されてトラウマがフラッシュバックしてパニックになるなんてことになったら困る。

そんなことを考えながら、一応念のために俺が馬車の扉を開けて彼女たちに顔を見せ、合わせて様子を確認しておく。


「検問で馬車の中を確認するみたいでこれから門兵が中を確認するけど、俺もすぐ近くに居るから安心してくれ」


そう告げると、彼女たちは若干身体を強ばらせたが、それでも最初に俺に会った時に比べればずっと大丈夫そうだったので、長引かせるのもあれだと思いながら俺は扉の前からどく。

そのまま門兵が馬車の中を覗いて確認する様子を後ろから見ているが、彼女たちは取り乱すことはなく、無事に馬車の中の確認も終わった。


「亜人の奴隷...それもあんなに綺麗どころが沢山か、全員お前の奴隷なのか?」

「ああ、もっとも奴隷だからって虐げたり無碍に扱うつもりは無いがな」

「ははは、ならあんたに買われた彼女たちはなかなかの幸せもんだな。...っと、検問は終わったしもう通っていいぞ」

「あいよ、ありがとさん」


検問も問題なく終わったようで、冒険者の特権もあって税も無く、変なトラブルが起こることなく無事に街に入れそ────


「あ、そうだ」


────うだったのだが、門兵の横を通り過ぎる瞬間、門兵が妙に小さな声で呟きを発した。

何事かと門兵の方に視線だけを向けてみれば、門兵は目線は一切こちらに向けず街の外を見ており、すくなくともただ事ではないのは分かる。

なので、俺も門兵の方に顔を向けることはなく、しかしやや体の位置を門兵に近付けて門兵の横を通った。

すると、


「アンタは亜人の綺麗どころをたくさん連れてることだし、この国に新しく召喚された勇者には気をつけた方がいい。アイツに目をつけられたら面倒なことになるからよ」


...どうやらこの国にも勇者が居るようだ、それもとびっきりのクズが。

恐らくは異世界に来て力を手に入れて、しかも勇者の肩書きもあって欲望のままに好き放題しているということだろう。


「...分かった、忠告ありがとよ」

「...あぁ、あんなのが勇者として保護されるなんて狂ってるよ...」


恐らく、この門兵か門兵の親しい人が勇者の被害にあったことがあるのだろう。

表情は一切変わっておらず、声もひそめられたままだったが、それが不思議に思うくらい怨嗟の篭った、そんな呟きだった。


「召喚された勇者、か...恐らくは同郷だろうな。まあ同郷とて俺や彼女たちに害をなすなら容赦するつもりはないが、それにしても随分きな臭くなってきたもんだ」


天神の国の王たちから聞いた他の二国が同時に神を裏切って魔族についたという話。

そして地神の国に召喚されたという勇者の悪行の噂。


「ほんとに神さまなんてのがいるなら、案外その神様とやらが黒幕だったりしてな」

何かあったことが窺い知れる門兵さんですが、彼の存在はきっと今話限りでしょう(おい)


それでは皆々様、また次の話の前書き後書きでお会いしましょう!

(お会いできるかなぁ...お会いできたらいいなぁ...お会いしましょうね!ね?ね!?)

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