第二章謝りに行く
「みんないったい何をしているんだ」
ITR本部にいる一人の男が部下に言った。
「それがですね。今回の話をするとみんな意識がなくなったんです」
「そりゃ意識がなくなってもしょうがねーか。だって今俺たちがいるのはイフリートたちがボロボロにした一年後の未来だぜ。何も知らないやつがいきなり聞いたらびっくりして意識なくなるわな。俺でもいきなりそんなこと言われたら意識なくなるわ」
「それでこれからどうしますか?」
するとドアがノックされたのだった。
「入れ」
男が言った。
「レギスさん、すみませんでした。今回こうなったのはすべて俺のせいです」
ITRのボスは土下座しながら言ったのだった。
「とりあえず顔を上げてそこの椅子に座れ」
そうこの男はITR本部のボスレジス。
「コーヒーを持ってこい」
レギスは部下に命令したのだった。
「わかりました」
部下は部屋を出たのだった。
「こうなったせいってどういうことだ?お前は何もしてないだろ」
「あの時時間を止めたのに動かされて破滅の魔王を逃がしてしまったから」
「どちみち時間は動かされて逃げられてたと思うよ。だってあの場には時間を動かしてる敵はいなかったじゃねーか。もしそこに時間を動かす敵がいて逃がしてたらお前をITRから外してたけどいないからしょうがないんじゃないのか。いない敵の事を考えてどうするんだ」
「なんで時間が動かされた場所に時間を動かした敵がいないことを知ってるんですか?」
「ずっとモニターから見てたんだよ」
「えーっ」
「っていうかITR本部は異世界すべての町の様子がモニターに映ってるけど知らなかったか?」
「はい。そういや俺ITR本部に来るの初めてです」
「そういやそうだったな」