復讐
3事件【もう一つの真実】
院内発泡まで…あと1時間
取調室から出た黎ヰを待っていたのは、曳汐だった。彼女は頭を丁寧に下げ、労いの言葉を口にする
曳汐 煇羽
「お疲れ様です」
黎ヰ
「俺は楽しく喋ってただけ♪自分の行いを見返して、受け止めたのはこっち♪」
中にいる穢佇を褒めるように、取調室の扉を軽く指し示す
黎ヰ
「誰にでも出来る事じゃねーよ」
曳汐 煇羽
「……私は、てっきりお説教をするのかと思ってました。最初からそのつもりは無かったんですね」
黎ヰ
「ずっと孤独の中で戦ってたあいつを、説法で説き伏せさせれる程、徳積んでねーよ。それに、どんな理由であれ一生懸命にもがいた奴の人生を"間違い"なんて、簡単な言葉で括りたくなかった」
曳汐 煇羽
「そういうものでしょうか?」
普通なら、"間違い"だと言う事で"止められる"と考えるだろう。実際に数十分前、電話口で紾が曳汐にそう言っていたように…
だからなのか、曳汐は黎ヰの考えが、イマイチ理解できず首を横に傾けた
黎ヰ
「身勝手な正義論。それって俺にも言えるだろぉ?相手の境遇や立場、それに伴って培われていく思考や行動。そいつの人生にすら関わってなかった俺が、その全部を否定して偉そうに自分だけの偏見語るってのは、まさしくーー」
曳汐 煇羽
「身勝手ですね」
黎ヰ
「だろ♪」
悪戯な笑みで返す黎ヰに、曳汐は思う。人は職業や地位によってさまざまな権力を手に入れる
与えられた権力は義務となし、いつしか自分本位で物事を捉えるようになってしまう。それは個人だけに留まらず集団になると、その考えは間違っていないと錯覚する
そんな人間ばかり…いや、人間だからそうなって当たり前なのに目の前の人物は、人間らしい考えを当然のように否定してしまう
曳汐 煇羽
「神や悪魔も結局は、自分に利益をもたらすので、黎ヰさんにはやっぱり異常がピッタリですね」
黎ヰ
「主語がないが…だいたい理解できちまうなぁ」
唐突な曳汐の言葉に、黎ヰは彼女が少しの沈黙の中で、何を考えていたのか想像し、苦笑いを返す
それは、異常だと言われたからではなく、主語がなくても会話が成立してしまい、すっかり曳汐がその会話力で、黎ヰ以外の人とも接してしまっているからだ
黎ヰ
(紾ちゃんとの距離感も、半分はこれのせいだよなぁ)
そんな事を思いつつも、特に相談されている訳でもないので、黎ヰは下手に口出しできずにいた
そんな時、ふと違和感に気づく
黎ヰ
「そういや、出てきたら一課の連中が、すぐにでも身柄を抑えにくると思ってたが…」
穢佇の取り調べは、捜査一課からすると嫌がらせのようなもので、一秒でも早く彼の身柄を引き取りたい筈だ
曳汐 煇羽
「はい。最初は遠くの方で此方を見張っていたんですけど、気づけば全員居なくなってたんですよね」
不審に思った曳汐は、一度ドアの前から離れて様子を伺ってみたが、結局は何の変化もなかった
曳汐 煇羽
「確か、黎ヰさんのストーカーさんも同じ頃に姿を消していたかと」
ストーカー。そう言われて、思い浮かんだ顔の存在すらすっかり忘れていた事に気づく
黎ヰ
「居たな」
曳汐 煇羽
「黎ヰさんって、自分の危機管理には少し疎くなりますよね」
痛いところをつかれ、気まずそうに視線を逸らす
黎ヰ
「ん、まぁ…肝に銘じとく」
ストーカーと例えたが、実際の名前は驪 蒼。彼は黎ヰに、かなりの恨みを持つ人物なのを、二人ともがその苗字から知っていた
取り調べの最中に横槍を入れたり、わざわざ取調室の前で待っていたのも、黎ヰが何かしでかすのを待ち、付け入る隙を伺っていたからだろう
黎ヰ
「にしても、諦め早すぎじゃね?いや、一課も…となると何かあったか………?!」
はっ、として黎ヰは辺りを見回し、この場に人の気配が全くない事に気づいた
黎ヰ
「あー、すげぇ嫌な予感しかしねーな」
状況的に、嫌な予想が頭を駆け巡る。つられて曳汐は、自分が持っていた無線の電源が付いているかどうかを確認した
曳汐 煇羽
「すみません、無線機の電源入れ忘れてました」
言いながら、スイッチを回して電源を入れる
黎ヰ
(隅田と関係がなければ、最悪の事態じゃなさそうだが)
曳汐 煇羽
「……」
無線から聞こえてくる声を、イヤホン越しで聞いていた曳汐は、真剣な表情で黎ヰを見た
曳汐 煇羽
「双葉医院で立てこもり事件です。犯人は一名、男性で拳銃を所持していると、直ちに近場の警官は拳銃を携帯した後、現場へ急行するよう指示が出されています」
黎ヰ
「立てこもり、そう来たか」
嫌な予感…と言うよりは、八割型推理によって導き出されてしまう答えに、黎ヰは顔をしかめる
曳汐 煇羽
「犯人に心当たりがあるみたいですね。蔡茌さんからも病院のワードが出てきましたけど」
それを聞いた黎ヰの顔が、ますます険しくなった事で曳汐は、何か関係があると確信した
黎ヰ
「状況的にかなりヤバいかもしんねぇな、おそらく立てこもってんのは隅田だ」
先に結果を述べ黎ヰは、曳汐から紾達の調査報告をザックリと聞いた
黎ヰ
(成る程ねぇ〜児童施設に行ったのか、もしそこで薬の話をしたんだとすれば、隅田が聞いていた可能性があるなぁ)
穢佇からの話だと、隅田は施設を援助していたり何かと気にかけている。なら、昨晩に穢佇含め四人が捕まった事で、パニックになっている施設の職員達へ説明を行っていたとしても、不思議じゃなかった
黎ヰ
「…もし、娘を奪った新田が生きていれば、隅田はそっちへ復讐しに行っただろうが、植物状態ならそれも叶わない。だが、そうなった原因は"薬"によるものだと知った」
おそらく最初は、新田が薬を持っていたと思ったに違いない。だから薬を売っている奴らのルートを調べた、娘を植物状態に追いやり薬を売買している奴等を、根絶やしにする為に…
黎ヰ
「だが、偶然にも薬は娘が看護師から奪い、手に入れたものだと知っちまった。なら、当然そっちに復讐しに行くだろうなぁ〜」
曳汐 煇羽
「目に見えない敵よりも、見える敵の方が的を絞りやすいですからね」
肝心な薬のルートについて、黎ヰは本能的にアリババの存在を感知していた
隅田も伊達に捜査一課長と言う肩書きを持っている訳ではない。ありとあらゆる手段を使って探せば、薬のルートぐらいは掴めそうなものだ
それが掴めなかったからこそ、目先の標的に的を絞ったのだろう…でなければこんなに直ぐ行動に移す筈がない。隅田は娘を失った日から、怒りの矛先をずっと探していたのかもしれない
黎ヰ
(警察の情報網ですら、すり抜けられる奴がいるとしたら…アリババだ)
奴が廃校舍で青年を殺害した手段も薬だった。こう身近に薬を生み出す組織が、いくつもあるとは考えにくい
そこまで思考を行き着かせた黎ヰだったが、不意に眉をひそめる
黎ヰ
「……妙だ。何か見落としてるな」
"薬""アリババ""交通事故"そんな三つの単語がまとわりつく
曳汐 煇羽
「現場に向かいますか?」
そう問われた黎ヰは、少しだけ黙ると首を横に振った
黎ヰ
「現場には俺が行く。曳汐には別件を頼みたい」
曳汐 煇羽
「別件とは、何でしょうか」
黎ヰはポケットから何枚か写真を取り出し、曳汐へと渡す。視線を写真へと向けたものの、写っているのは女性物の服や日常品ばかりだった
黎ヰ
「ここに写ってるのは昨日、曳汐が紾ちゃんと逮捕した窃盗犯の盗品だぁ」
どさくさに紛れ黎ヰは、ちゃっかりと写真を撮っていた
曳汐 煇羽
「確かその窃盗犯って…」
黎ヰ
「影上。隅田の娘とその恋人と関わりがあった人物だぁ、いまは送検されて話せる状態じゃないがな」
曳汐 煇羽
「では、何をすれば?」
黎ヰ
「この盗品が隅田冬葵の物かどうかを、隅田の家に行って調べてきて欲しい」
曳汐 煇羽
「構いませんが、もし盗品が娘さんの物だとするなら、とても妙な事な気がするんですけど」
曳汐が疑問を抱くのも当然だった。影上が植物状態の冬葵の日常品を盗んだ所で、どうなると言うのだろうか
仮に、影上が冬葵を想い、元気だった頃の彼女の思い出に浸りたいと、行動したのだとしても、何故昨日だったのか……いや、それ以前に彼は絶対的に不可解な行動を起こしている
曳汐 煇羽
「何故、白昼堂々とナイフを振り回したのでしょうか」
黎ヰなら、何となく答えを知っている気がした曳汐は、疑問をぶつけてみる
黎ヰ
「それに関しちゃ、イレギュラーが起こったのかもしんねぇな。俺もまだ断言は出来ねぇが、盗みと奇怪な行動は、切り離して考えた方がいい」
全部をまとめて推理してしまうと、複雑な糸は余計に絡まってしまう。こう言う時は、一つ一つ切り離して考えた方が、意外と答えは近づいてきてくれる
黎ヰ
「人の感情は複雑だからなぁ〜。事件ってのは、常にその感情とのやり取りのようなもんだろ」
おそらく黎ヰには、今回の事件の全貌が見えているのだろうと、曳汐は思った。そして先ほど頼まれた事は、この事件にとってとても重要な事だということも、彼女は理解していた
曳汐 煇羽
「写真の件、承りました。隅田さんのご自宅へ向かいます」
心の中で納得した曳汐は、それだけ言うと、軽くお辞儀をしてから歩き出した
黎ヰ
(さてと、俺も早いとこ行かねーとな。上手いこと、紾ちゃんと合流できればいいが…)
黎ヰは一度、電話を掛けようかと思ったが、もし先に紾達が医院の中へと入っていたとしたら、命を危険に晒す可能性があるので、やめておいた方が賢明だと判断する
黎ヰ
(署内に人が居ない所を見ると、誰が立てこもってるのか嗅ぎつけてるな)
これは、ただの立てこもり事件ではない。現役捜査一課長が主犯の立てこもり事件だ。警察の汚名どころか、人の命が奪われる事があれば、上層部の首がいくつも飛ぶだろう
それを阻止する為に、警察の動員を増やしているのが手に取るように分かってしまう
黎ヰ
(って事は、紾ちゃん達にもその情報は当然いってるよなぁ〜、なんなら説得要員にされてる…いや、紾ちゃんなら進んで名乗り出るだろうなぁ)
どちらにしろ、誰よりも後手に回ってしまっている黎ヰは、それを自覚し迅速に行動する
ーーー ーーー ーーー ーーー
曳汐が一方的に切った電話に対し、腹を立てている皐月を宥めていた紾だったが、彼の着信音に気づいた
蔡茌 紾
「皐月君、電話が鳴っているみたいだぞ」
言われると同時に、携帯に表示された名前を見て皐月は、顔を強ばらせた
皐月 周
「…隅田さんからです」
蔡茌 紾
「?!」
このタイミングで、向こうから接触してきたとなると何かあるに違いない。皐月は、目で合図し応答ボタンを押した
隅田 弦次郎
『もう俺に関わるな』
静かな声音が聞こえてきたかと思えば、最初から返事を待っていなかったのか、電話はすぐに切られてしまった
皐月 周
「えっ」
皐月は、隅田が何か取り返しのつかない事を、してしまうのではと言う気持ちに取り憑かれ、冷静さを失っていく
そんな彼に紾は、どう声を掛けようか迷ったが、結局言葉が見つからないまま警察署へと戻って来てしまっていた
二人が妙に騒がしい署内の様子に気づくのと、皐月の無線から立てこもり事件の召集がかけられたのは、ほぼ同時だった
皐月 周
「……双葉医院は、城音高校や児童施設の地域の中心にあります。蜂笑君が入院しているのは、双葉医院じゃないでしょうか…」
全てを繋げて考えてしまう皐月の、言わんとしている事が分かり、紾は慌てて首を振る
蔡茌 紾
「まだ、決まった訳じゃないだろ。それに隅田さんはあの場に居なかったーー」
皐月 周
「だとしても、確かめないと!」
自分に言い聞かせるように、走り出した皐月の後を追いかけた先は、拳銃の保管庫だった
蔡茌 紾
「……」
射撃練習など、全くしてこなかった事を後悔しながらも、改めて人を簡単に傷つける事が出来てしまうそれを見ると、自然と手が震えてしまう
皐月には、そんな紾が目に入っていないようで、保管庫をさっさと出ていってしまう
紾も皐月を無我夢中で追いかけ、なんとかパトカーに同乗できたものの、彼は違反ギリギリのスピードで双葉医院へとパトカーを走らせた
…
……
………
そうして、二人が双葉医院へと着いた時には、まだ警察官が数人しか到着していなかった
状況の説明を求める為に、皐月が近くにいた警察官へと詰め寄る
皐月 周
「犯人は、誰なんですか!男の風貌は!」
警察官
「まだ情報を確認している最中だ」
皐月 周
「確認って、中へ入れば良いでしょう」
警察官
「指揮官から現場待機命令が出されている。勝手な事は出来ない。君も少し落ち着きなさい」
冷静じゃない皐月に、警察官は後ろにいた紾に目配せで、なんとかするように促した
蔡茌 紾
「皐月君。とりあえず、冷静になって考えてみよう」
皐月 周
「蔡茌さん…すみません」
振り返った紾の表情が、とても悲しそうな事に気づいた皐月は、はっと我にかえる
蔡茌 紾
「黎ヰに聞いてみてもいいかもしれない」
皐月 周
「あの人ですか…」
黎ヰの名前を聞いた皐月は、嫌悪感を露わにした
蔡茌 紾
「もし、隅田さんと関わりがあるんだとしたら、その可能性を推理してくれる。普段は掴みどころがないけど、黎ヰは頼りになるよ」
皐月 周
「信用はできませんが、蔡茌さんがそう言うなら…」
渋々頷く皐月を横目に、紾は携帯を取り出し、黎ヰへと掛けようとしたーー
その時、突然誰かの腕が伸びてきて、携帯を奪い取られてしまう
世瀬 芯也
「よっ、昨日ぶりだな」
驚いたのも束の間、見慣れた顔に紾は呆れたように友人を見た
蔡茌 紾
「世瀬?!一体、何のつもりなんだ」
世瀬 芯也
「怒るなよ。これでも、助けてやってるんだぞ」
蔡茌 紾
「助けたって…何が?」
世瀬は、キョトンとしている二人に近寄り、軽く親指を立て後ろへと、何度か指す。目立っていたのかその先には、こちらを睨んでいる警察官達が居た
世瀬は小声で喋り出す
世瀬 芯也
「ここじゃ、その名前は禁止だ。お前は知らないだろうから説明してやるが、黎ヰってのは根深いところまで恨まれてるんだよ」
それはなんとなく、異常調査部を介して分かっていたつもりだったが、世瀬の口振りから察するに、想像以上に恨まれているようだと紾は思った
世瀬 芯也
「唯でさえ、因縁がある捜査一課絡みとなれば他の奴らだって、嫌でもピリつくに決まってる」
皐月 周
「捜査一課絡みって、何の事なんですか!」
気になる言葉に、皐月は思わず声を荒げてしまう。その反応に、世瀬は目を細めた
世瀬 芯也
「さっき、一課の連中の話を聞いちまったんだよ。一課長から不審な電話があったっきり、連絡が取れないって。で、そのすぐ後に事件だ。電話と事件が無関係なら問題ないが、あったとしたら警察としては大問題だ」
二人の顔が青ざめていく様子に、世瀬は何かを感じ取った
世瀬 芯也
「まさかとは思うが…お前ら…事件に関わってんじゃないだろうな」
蔡茌 紾
「関わってるも何も…」
どう説明したものかと、紾が頭を悩ませる中、皐月はやはり立てこもっているのは、隅田の可能性が高いと、歯を噛み締めた
皐月 周
「なんとかして…中へ入れれば…」
そんな分かりやすい二人の反応に、世瀬は深くため息をつき、さっきよりも小声で喋った
世瀬 芯也
「……偶然なんだが、裏口の窓が半分だけ開いてた気がするな…」
皐月 周
「?!」
蔡茌 紾
「世瀬…お前」
照れ臭そうに頭を掻きながら、世瀬はさっさと行けと、促すように片手を払った
あまり騒いで、他の警察官に不審に思われるとまずいので、皐月は頭を軽く下げた。紾も決意を込めたように頷くと、二人はそろりと裏口へと回った
完全に二人の姿が見えなくなった頃だった。何も言わない世瀬に、痺れを切らした一人の警察官が恐る恐る声を掛けた
警察官
「あの、指揮官…我々は本当に待機のままで、いいのでしょうか」
世瀬 芯也
「あぁ。全員、医院を広く囲んで野次馬やマスコミを寄せ付けないように、もう少しすればSATが到着する。それまでは待機だ」
警察官
「はっ!」
敬礼をすると、直ぐに世瀬の指示通りに動きだす
世瀬 芯也
(クソ親父。面倒な事、押し付けやがって)
立てこもり事件の犯人が、捜査一課長である隅田 弦次郎なのは、その行動を怪しんでいた公安からの情報により、世瀬の父親であり警視庁・管理官の世瀬 哲乙は既に掴んでいた
今朝方、昨晩の事件で異常調査部が捜査一課と揉めている事も知っていたので、管理官は息子の芯也に全てを一任した
世瀬 芯也
(ここで功績を上げれば、及び腰の連中も発案書に印を押すかと思えば、労働と報酬の釣り合いはとれてるか)
異常調査部を潰す為の一手を、ある発案書と共に上へと提出した。いくら目障りな黎ヰを消す為とは言え、前代未聞の発案内容に上の連中は渋った
その必要性を知らしめるのに、うってつけな舞台がこの立てこもり事件だ
もちろん紾と皐月を、わざと医院の中へ入らせたのも、世瀬の作戦のうちだった
世瀬にとって、いま重要なのはこの状況下で黎ヰがどう動くかだ
何でも構わない、黎ヰの些細な行動一つで、全てを彼のせいにできれば、腰の重い上層部を動かせる
執念めいた眼差しで、世瀬は獲物が罠にかかるのを、ただじっと待っていた




