表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
99/99

イベント四日目 昼1


 同じ格に進化?こいつを?


「ふむ。どうやら存在の証明とやらは出来たようじゃな。しかし貴様、随分な称号を持っておるな」

「え、ぁ、…随分ってどれが?」

「…いくつかあるが、今一番驚いておるのは貴様が王の道を歩んでいることじゃ。いくら我を封印した存在といえど、貴様が我と同等の存在とは思えん」

「同等の存在…」

「む?どうした?」

「…なあ、グラン。俺と同じ格になれるってなったら、なりたいか?」

「何…?」

「ほう、進化か?」

「ああ。なんか、血と魂の繋がりがどうのこうのって…」

「必要ない。進化は自分でする」

「…そうか」


 んじゃNOっと…。


《個体名:グラン・ハーフの次回の進化は任意で行われます》

《個体名:ネロを魔王城より現在地に転送可能です。転送しますか? YES or NO》


 え、あー…。…NOで。


《以降個体名:ネロは魔法『転移』及びそれに類する魔法での転送が可能になります》


 お、…ん?転移?転移って俺と俺につかまってるやつを瞬間移動させることができる魔法ってわけじゃないのか。対象が指定できれば離れててもいけるってことだよな。便利だなぁ。


「なんじゃお前、一気に我と一対一で戦える土俵に立てるというのに」

「その土俵には自分で立つ。そうでなければ意味がない」

「ふむ。まあよい。楽しみに待っておるわ。そろそろ我は仕事をしに行かねばならん」

「え、仕事ってクエストのことか?」

「そうじゃ。なんだ貴様、まさかクエストの目玉である魔王補佐の我を今すぐ撃退する気なのか?」

「いや、そうじゃないけど。ていうか魔王補佐ってお前のことだったのか。てっきりもう一人別のやつがいると思ってたよ」

「そういう案も出るには出たが、我が参加したかったから管理者どもを言い伏せた」

「そ、そうなのか…」

「うむ。ではあとは二人でよろしくやるが良い。さらばじゃ」

「あっ、ちょ…」


 消えた…。転移系の魔法か。ネロについて聞いておきたかったんだけどなぁ。


「…おい、オレも仕事がある。クエストが終わるまでは別行動になるぞ」

「え」

「終わったら合流する」

「ちょちょちょ!」


 あぁ~行っちゃった…。魔王に聞けないならグランに聞こうと思ったのに。ていうか今のって、PROの時のアレだよな。ちゃんと機能してるのか。普通にフレーバーテキストだったはずなんだけど…。終わったら確認してみるか。


「ん~…」


 さて、戻るかぁ。


 行く時は走ってたから気づかなかったけど、テントがある崖からさっきの広場まで結構な距離があるな。雨のせいで地面もぬかるんできたし、今日行動するのなかなか疲れるな…。


「…ん」


 べちゃべちゃ走ってる音がするな。微かだけどガシャガシャって音もするし、誰かが誰かを追ってるのかな?ちょっと探ってみよう。…ふむ。追って追われてじゃなくて普通に走ってるだけっぽいな。…あれ、こっちに方向転換した?気づかれたってことか。このまま帰るのは危ないし、適当にぶっ飛ばしておくか…。


「ぉー…!」

「ん?」


 鎧を着てないほうが走りながら手を振ってる…?てことは、敵意は無いってことでいいのかな?


「はぁ…ふぅ…。ごめん、ちょっと道聞きたいんだけど、いいかな?」

「いいぞ」

「ありがとう!やぁー雨が降ってなければ自力で見つけられるんだけどねぇ…」

「この近くに広場があったはずだけど、どう進めば行ける?」

「ここからまっすぐ向こうに進めばつくぞ」

「そっか。やっぱり方向はあってたみたいだね」

「そうだな」

「じゃ、僕達はこれで。またどっかで!」

「助かった」

「ああ」


 糸目のひょろい男と鎧を着た男の二人組だったけど、あの鎧どっかでみた気がするなぁ。どこだっけ?うーん…。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 テントまで戻ってきた、んだけど…。だれもいない。プレイヤーかモンスターの襲撃でもあったのかテントも壊れてるし、何か燃えたのか煙臭い。足跡…は崖以外の全方向にあるな。みんな散り散りに逃げたってことかな。ふーむ、面倒なことになったなぁ…。とりあえずテントはショップで買うとして、みんなはどうしようか…。


「ァ……!」


 …ん?今なんか聞こえたような…。


「ドカッ!」

「!?」


 う、撃たれた!?どっから!?てか痛ぇ!?貫通してないっぽいけどバカ痛い!隠れ、


「ドカッ!」

「うげっ!」


 いってえええぇぇぇぇ!!!!!クソッ!どっからだ?!どっから撃たれ、


「ドカッ!」

「っ…!」


 ぬあああぁぁあああぁあ!!!!!!!!!!いてえええええええええぇぇええ!!!!!!!!!!


「ドカッ!」

「そっちかァ!!!」


 馬鹿がッ!一方向から何べんも撃ちやがって!スナイパーってのは仕留められないなら逃げるか場所移すかしないと死ぬんだよぉ!


「見つけたぞオラァ!!」

「イィ!?ぼげぁっ…」

《手加減のスキルレベルがアップしました》

「ったく…。バカすか撃ちやがって、ん…?」

「んー」


 あれ、ライラ?なんで拘束されてんだ?


「何してんの?」

「んー!」

「あぁはいはい。これでいいだろ?」

「グレスさぁーん!ありがとうございますぅ!」

「おう。で、なんで拘束されてたの?みんなは?」

「そ、それがですね…。さっきグレスさんが殴った人に撃たれちゃいまして、ミリーちゃんはキルされて、サルマンさんとクマ吉さん、まーちゃんは一緒になって森の方に逃げました。私は、なんでか捕まっちゃいましたけど…」

「ふむ…」


 サルマンがついてるならあっちは大丈夫だろうけど、ミリーは大丈夫か?もう一回合流するの難しくないか?


「ミリーともう一度合流するのは大丈夫そうか?」

「あ、はい!一応キルされることがあったら、私のところに集合するって事前に決めてあるので!」

「あー、つまり崖下の拠点が集合地点ってことか?」

「そうです!」

「じゃあライラは拠点にいてくれ。俺はサルマンたちを探してくるよ。襲撃があってからまだ時間経ってないんだろ?」

「はい。一時間経ってないと思います!」

「おし、じゃあ行ってくる」

「テントとか片づけておきますね!」

「おう」


 さて、早めに見つかってくれるといいんだけどな。





誤字脱字があった場合報告してくれると助かります。では。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ