表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
94/99

イベント三日目 昼2


 鳥さんに乗って山の頂上まで一気に上る。頂上はあまり広くなく、巨体の鳥さんが降り立つと四分の一程が埋まってしまった。また、鳥さんの巣が頂上の半分を占めているため、頂上にスペースがほとんどない。火山みたいな山じゃなくて盛り上がっただけの山なのか?にしては高い気がするけど…まあ、別にいいか。


「それ、降りるぞ」

「ガシッ」

「おいおいボマーゼな…」


 高い所…か、速いのが怖かったのか、鳥さんの上にいる時からしがみついて離れない。


「ほら、もう地面だから、大丈夫だと思うぞ?」

「ギュッ」

「……わかった、わかったよ。このまま行こう」


 鳥さんの背から降りて巣を見る。巣の中には大きな雛鳥が三羽幸せそうに寝ているのが見え、三羽に挟まれ、少し寝苦しそうな男が一人いた。なんだこいつ。


「すいません鳥さん、この人って…」

「ああ、その方ですか?お腹を空かしてそこで倒れていたので雛達と一緒にご飯あげたら居着いてしまいまして…。雛達の面倒も見てくれるので、いてくれてもいいのですけど…。あ、いやそうじゃないですよね。この方は普通にいい方ですよ」

「そうですか」


 なんというか、普通に不審者なんだよなぁ…。


「ところでお客さま、用事はよろしいのですか?」

「あ、そうでした。では少し失礼して」


 鳥さんに乗って上がってきた、来た道とは反対側。巣を越えた先に回り込んで確認する。

 眼下には反対側と同じく森が広がっている。ただ、所々に朽ちた建造物が木を越えて見えているが。

 さて……。森が広がってるとなると、ここから人を探すのは難しそうだな。となると、下に降りて地道に探すしかないわけだが…。リールがあいつと変わってくれたら割りとすぐ見つけられる自信あるんだけど、今回はリールがやるってあいつも言ってたし、リールが危険にならない限りは変わらないだろうなぁ…。めんどくせぇ…。


「誰かお探しなのですか?」

「…あ、はい。実は連れとはぐれてまして、どうしようかな…と」

「そうでしたか。う~ん、お手伝いしたいところなのですが、残念ながらあまりここを離れる訳にはいかないんですよね…」

「いえ、いいですよ!自力で探しますので」

「でも、折角ですから…あ、そうです!」

「?なんですか?」

「少々お待ちください」


 そう言うと鳥さんは巣に近づき、寝ている男を嘴で揺すり始めた。


「サラミさんサラミさん、起きてください」


 サラミ…?


「んん…母ちゃん、後五分……」

「五分寝た後もまた五分寝るつもりでしょう。起きてください、お客さまが来ているのですよ」

「…お客さま……?…………………は?!」


 ガバッと起き上がって周りを見渡し、最後に後ろを向いたサラミ氏は俺に気付き、顔色が悪くなる。


「ファッ!?あ、あああ、あんたは!」

「あれ?お知り合いですか?」

「いえ、初対面ですが…。失礼、以前どこかでお会いしましたか?」

「あっいや…すいません。(こいつ掲示板に載ってたやつじゃねえか!)」

「掲示板…?」

「あ!イヤナンデモナイデスヨ?!」

「…」

「ッスゥーーーーーーーー」

「サラミさん」

「はいっ!なんですか母上!?」

「…えぇと、一昨日言っていた情報収集道具?で、お客さまのお連れを探してあげれないでしょうか?」

「えーと、つまり掲示板でこのお方のお連れさまを探せと?」


 お方?


「流石に難しいと思うんですが?」

「無理ですか?」

「……やりますよ。はぁ…。お客さま、お連れさまの特徴とか教えてくれます?」

「髪の短い金髪の女性です。剣を持っていて、戦い方は剣を細かくして戦います」

「…なるほど。一応書き込みましたけど、たぶん時間かかりますよ?」

「そうですか…ありがとうございます」


 ん~この際掲示板の行き方位聞いておくか?


「すいません。掲示板への行き方を教えて欲しいのですが?」

「ぅえ?!え~~~と…」

「何か問題でも?」

「いえ!なにも!……では、まずメニューを開いて設定へ、そこの掲示板から行けます」

「なるほど。助かります」


 どれ、自分でも書き込んで聞いてみよう。




▲▼▲




682.名無しのイベント犠牲者

雛鳥ニキそんな特徴的な人見たら普通忘れないって


683.名無しのイベント犠牲者

そうだよ。そもそもその白い人本当に大丈夫なの?チャンプが手も足も出なかった人だよ?


684.雛鳥ニキ

いやあの目の前に本人いるしなんなら掲示板見てるからね?変なこと言ったらそのまま即死よ?


685.名無しのイベント犠牲者

え、マジで?


686.名無しのイベント犠牲者

早く言えや


687.名無しのイベント犠牲者

だあから見てねえって言ってんだろ!剣分解するやつなんて見てたら忘れんわ!って、え?見てるの?あのいやスンマセン…


688.賢者

えーと、ここでいいのかな?

どうも、上の人達が言う白い人です


689.名無しのイベント犠牲者

賢者……?


690.名無しのイベント犠牲者

えーと、お探しのお方は現在見つかっておりません!お許しください!(土下座)


691.名無しのイベント犠牲者

あーのあのあのあの、賢者って、賢者ってことは本職は魔法使いでござい?!


692.名無しのイベント犠牲者

本人登場だ!囲め囲め!チャンプについて聞くんだ!


693.名無しのイベント犠牲者

離れろ!なにされるかわかったもんじゃないんだぞ!


694.賢者

えーと、

>>689賢者です。よろしくお願いします

>>690土下座は止めてください

>>691はい。本職は魔法使いです

>>692囲まないでください。子供がそばにいるので

>>693こちらに害を及ぼさない限りこちらから手を出すことはありません

ところで白い人とはどこから?


695.名無しのイベント犠牲者

丁寧なレスだ…始めてみた


696.名無しのイベント犠牲者

えぇ…あれで魔法使いなの……?


697.名無しのイベント犠牲者

ま、ままま魔法で身体強化してたんだよ(震え)


698.名無しのイベント犠牲者

魔法使い…?(チャンプを粉微塵にした動画を見ながら)


699.名無しのイベント犠牲者

魔法使いが物理で戦って何が悪いってんだ!


700.名無しのイベント犠牲者

子供…子供?


701.名無しのイベント犠牲者

白い人ってのは、名前わかんないし特徴が強さと髪の色位だったもんで自然とそうなったんだ


702.賢者

なるほど。ところで私の連れは見つかりましたかね?見つからないのであれば、定期的にここに来るので、捜索お願いしますね?では


703.名無しのイベント犠牲者

あー!待ってくれぇ!まだ聞きたいことがぁ!!!




▲▼▲




 ふむ。見覚えなしか。もしかしたら剣を使ってないのかもしれん。たしか武芸百般とかいうスキルをあいつとくっついた時に手に入れてたはずだから、それのレベル上げをしてる…のかな?まあ、地道にさがしますか。


「サラミさん、ご協力ありがとうございます」

「アッ、イエ、コチラコソ!そ、そうだ!後ろ姿だけでいいんで、スクショ撮っていいっすか?」

「別に顔写っても問題ないですが…。あ、いえ。少々お待ちを」


 鎧の延長で仮面作れんかな…出来るかな…、出来た。ちょっと龍の面影強いけど…狐面みたいな感じだし、大丈夫大丈夫。これを顔に付けて、と。


「どうぞ」

「…っあ、はい、ではいきます」


 パシャッ、という音が聞こえたが、ちゃんと撮れたかな?


「……はい、ありがとうございます。えーと、賢者さん」

「ああ、私はグレスです。グレス・ハーフ」

「サラミと言います。あの、名前って掲示板載せて大丈夫ですか?」

「そうですね……」


 どうせあのチャンピオンとか言われてるやつの名前もさらされてるだろうし、気にしなくていいか。


「…大丈夫ですよ」

「そうですか。ありがとうございます」

「はい。それでは、私達はこれで。鳥さん、ありがとうございました」

「いえいえ。こちらこそどうもありがとうございました。久しぶりのお客さまが貴方方のような人達でよかったです」

「暇だったらまた来てください。僕はたぶんずっとここにいるので」

「はい。連れが見つかったらまた来ます」

「また来ます?」

「はい。お待ちしています」


 さて、今日中にリール達は見つけられるかな?





誤字脱字があった場合報告してくれると助かります。では。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ