進化と確認と修行の始まり
な、なんだこのステータスは!
「急に叫んだりして、そんなに凄いことになってるのかい?」
と、とりあえず効果を確認しよう。
「おーい、聞こえてるー?」
鑑定!
龍人
古代に絶滅したと言われる種族。
この世界のどこかで集落を作り生き残っているらしい。
龍人格闘術
龍人が編み出した格闘術。
その技には龍を模したものもあるとされる。
種族スキル
その種族にしかないスキル。
通常スキルとは違い先天的なものである。
「ねえーえー返事ぐらいしてくれよー」
龍眼
龍の眼。魔力の流れや、気の流れを見ることができる。
暗視、魔力視などの複合スキル。
龍鱗生成
龍の鱗を作り出す。体のどこにでも出すことができる。
その強度は本物の龍と同等とされるがそれはレベルが上がれば、である。
「むぅー!」
再生
俗に言う自動回復スキル。
部位欠損も治せる、しかし自分だけ。
飛翔
翼を作り飛ぶためのスキル。
スキルレベルに応じて、高度、速度が上がる。
龍魔法
龍と龍人が使う魔法。レベルに応じて使える魔法が増える。
龍のブレスはだいたいこれ。ブレスを自前で使う奴は一握りだけ。
古代種族:龍人
絶滅したはずの龍人である証。
竜/龍との好感度上しょ「そーい!」「ぐへっ!」
急に殴られて五メートル位吹っ飛んだ。
「急に何すんだよ!キャスト!」
「だって急に叫んだと思ったら黙り込むし呼んでも返事がないから、殴ってみた」
お前は子供か!って叫びそうになったけどぐっとこらえて、
「悪かったよ、ごめんな」
「まあいいよ、それよりもそんなに凄かったのかい?君のステータスは?」
「ああ!種族が変わってたんだよ!」
「種族が?だったらそれは進化だね」
「進化?」
「そう、進化。進化っていうのはだいたいレベルが100になったら、なんだけど…例外もある」
「例外?」
「君みたいな感じでアイテムを使った時に稀におこるときのこと。で何て種族になったの?」
「えーと、龍人て奴になったみたいだ」
「龍人…聞いたことないな。説明になんか載ってなかった?」
「絶滅したとか何とか」
「う~ん、他の人には言わない方が良いかもね」
「そうだな」
ステータスの確認はもうおわりでいいかな。
「さて、特典の確認も終わったことだし、早速修行に移ろうか」
「修行?」
「そ、修行。君がこの世界で何をしたいのかは追々聞くとして、何をするにも先ずはやらなければいけないことが二つ、それは…」
「それは?」
「レベル上げと、組合のクラス上げそれにはモンスターを狩ることが一番の近道」
「だから修行?」
「修行と言う名の地獄の特訓」
「え?」
「君にはまずSクラスを目指してもらう。なに簡単さ、ここら辺のモンスターは平均レベルが50をこえるすぐにBクラスまで上がれるよ」
「Sクラスまで上がるのにどれ位かかる?」
「う~ん、君のプレイヤースキルとステータスが高ければ二週間で終わる。と言ってもリアルで二週間。一ヶ月は掛かる」
「マジで?」
「マジで」
「……」
「さあ、行ってみよう。まずは一番平均レベルが低い東の森からだ。そのために、東門から来たんだから」
くそぉ…。このゲームオープンワールドになってるから何処からでも行けるのにぃ…。
こんな作品を評価してくれるなんて……。ありがとうございます!