イベント二日目 昼2
「あ、下手に刺激すんなよ?いつ爆発するかわかんないからな?」
「…」
「こ、こっち見てますけど大丈夫なんですか?」
「ぬぅぅ……」
「グル……」
「いやビビりすぎだって」
確かにこっちをジーっと見てる(?)のは怖い気がするけど…さすがになぁ…。
「……」
「「「「…」」」」
いや、やっぱり今のなし。怖いわ。いつ爆発するかわかんない爆弾とか怖い以外の何物でもねえわ。
「ボンッ」
「!?」
「なっ?!」
「ひぇっ?!」
「ぐる…?!」
と、突然爆発しやがった!こいつ何の前触れもなく爆発できんのかよ!…と、とりあえず、爆発の範囲は広くなかったからよかったけど…あいつはどうなった?
「…」
煙の中から出てきたのは、全裸の…少女?
「…は?」
「え、誰…?」
「ぬ?」
「グル?」
「…?」
いやなんでお前が首かしげてるんだ?
「…ぁ。?ぁ、あ、あああ。ぼ…く、ばく、だん…」
「…爆弾?」
「え、さっきまでそこにあった爆弾のことですか?」
「ぬぅ…?」
「グルゥ…?」
どういうことだ?……鑑定。
名前 状態:人化
種族:魔法生命体Lv1
HP10000 MP10000
筋力0 防御力0
俊敏8900 知力9200
運100
スキル
《自爆》《再生》《追尾》《ロックオン》《言語理解》《状態変化》
特殊スキル
《超爆発》
称号
【爆弾】【人間爆弾】
……は?
「人、化?」
「何?!それは本当か主?!」
「お、おう…」
「なんですか人化って?って、それよりも!グレスさんあっち向いてください!何まじまじと女の子の裸見てるんですか!」
「えぇ…いやでも俺はおん「何か服とかないんですか?」………じゃあ、これ」
外套を脱いで渡す。
「まあ、しょうがないですかね。おいで」
「?」
「服ですよ。人になったならちゃんと着ておいてくださいね」
「わ、かっ…た」
「よしよし。グレスさん」
「何?」
「この外套使ったらいい服出来ますかね?」
「おいバカ止めろ。錬金術の素材にすんな」
「…じゃあ、何か服とか持ってないんですか?」
服…。俺は防具も服もこれだけなんだよなぁ…。なんかあったっけ?服、服…、そういえば俺の初期装備があったような………。お、あった。これグリスの時に思い出してれば楽だったのにな…。まあ、いいか。
「はい、これ」
「…これにしますか」
「あ、素材にするのは確定なのか」
「いいじゃないですか。同じ服二着持ってても着ないですよね?」
「まあ…」
「じゃあ早速……………」
「ん?どうした?」
本を開いたまま固まったな。
「…載ってないです。服を錬成する式…」
「えぇ……」
んー…確かに載ってなかったような…。危ないけど、造るか?この際だ実験してみよう。
「じゃあ、俺がやってみるよ」
「やってみるって…まさか!止めてください!この子みたいなのが増えたらどうするんですか!」
「大丈夫だって、たぶんだけどそいつ…名前決めるか?」
「そうですね…」
「爆弾ならば爆弾でいいであろう」
「グル、グルルル?(爆弾なら、爆子とか爆美とかどうです?)」
「爆弾…ボム…。ボムでいいんじゃないですか?」
「う~ん……」
爆弾、ボム………、女だろ?魔法生命体…錬金術…偶然…。
「ボマーゼはどうだ?」
「どこから来たんですそれ?」
「ボム、魔法生命体、錬金術、偶然」
「ああなるほど。安直ですね」
「ボムよか良いだろ。どうだ?どれがいい?」
「……しろ、の」
「白て…。俺はグレスだ。よろしくなボマーゼ」
「う、ん」
「あ、私はライラです!」
「我はサルマンだ」
「グル、グルグル(クマ吉です、よろしく)」
「んじゃ、始めますか」
《名付けを行いました。個体名:ボマーゼの強化及び繋がりの強度が増しました》
《個体名:ボマーゼ 種族:魔法生命体が配下に加わりました》
…………。まあ、うん。いいや。それでたぶんだけど、ボマーゼが出来たのは式に過剰な魔力が集まったからだろう。それを抑える文字を…えーと?これがこれで、これがあれだから……こことこれを合わせて、これを取って、こっちを付けて、んで服の交換、錬成だろ?ならこれとこれとこれをくっつけてこれを取って…式に落とし込む。
「うし、出来た。面倒だから地面に直描きするから、離れてろ」
式は、あれだ。転移陣いじった時と同じように魔力で……、よし。
「初期装備くれ」
「あ、どうぞ」
「これで、上手く行けば…」
よし!光だした。最後まで順調に行ってくれよ…!
「ポンッ」
…!出来た!
「って、なんだ?これ…」
オーバーオール?下は?はぁ?
「だああ!失敗だ!」
「え?そうですか?いいじゃないないですか。下にはこの外套を着けておけば」
「おま、外套だぞ?服の外に羽織る物だぞ?」
「行けますって!ちょっとあっち見ててください」
「え、あ、おい?」
……。まあ、出来るならいいか…。
「もういいですよ」
「……まあ、いいんじゃないか?」
外套の帽子は被れるようにそのまま、そこから下の左右で胸や腹をクロスさせながら、最後に後ろで縛っている。そこからオーバーオールを着ていた。
「暫くは外套無しか…。ボマーゼ、動きにくくないか?」
「だい、じょぶ」
「そうか。それならよかった。それじゃ、続きをやるか」
「何の続きですか?」
「ライラの戦闘に関しての続き」
「あー…」
「もう少しまともな攻撃系アーツが使えればよかったんだけど」
「うっ、すみません…」
そうなると錬金術なんだが…、いかんせん展開が遅い。いちいち描いてたら普通に負ける。………ん?待てよ?いちいち式描く必要なくね?描いておいて、何かしらの起点、トリガーを設定すれば、いちいち描く必要ないんじゃね?そうだよなんで気づかなかったんだ?式は使った後も残ってるし、よし!これでいこう!
「ど、どうかしたんですか?」
「ああ、式を動かせて何回も使えれば戦力になるかなって」
「何度もって、式は一回きりですよ?そんなことできません」
「え?そうなのか?」
「はい。式を描いたあのチョークですけど、これはただのチョークじゃなくて、魔力を含んだ特別製なんです。一回の錬成で魔力切れになるんですよ」
「なるほど。じゃあ問題ないな」
「なんでそうなるんですか。今の話聞いてました?」
「聞いてたよ。でもさ、俺の場合魔力そのもので式を描くじゃん?それに魔力を取り込む機構を入れておけばオッケーじゃね?」
「……確かにそうかもしれないですね」
「だろ?」
後は描くだけだな。
「何に描けばいい?いつも身に付けてる物とか、戦闘時は必ず持ってる物とかだといいんだけど」
「あの、まず何描くつもりなのか聞いていいですか?」
「…何がいい?」
「……じゃあ、この槍。この槍を作れる式を描いてください」
ふむ…。
「戦えないのにか?」
「こ、これから…頑張っていきます。これを期に、変わりたいんです」
「…そうか。じゃ、それで行くぞ」
「はい。じゃあ、あの、手袋にお願いします」
両手に着けていた手袋を両方とも渡してくる。
「片方だけでいいんだけど?」
「グレスさん衝撃とかで発動するようにしようとしてませんか?」
な、なぜそれを…。
「もしそれでやるとしたら、手を何かにぶつけた時とかにも発動しちゃって不味いじゃないですか。だから両手に分けて、合わせた時に出来るようにすればいいんじゃないかと思いまして…」
「なるほど。確かに」
じゃあ、実質魔方陣の槍を作る式を半分にして…と、これを、左右の手袋に描いて…終わり。よし。
「出来た。やってみ?」
「あ、はい」
パン、とライラが手を合わせると左右の手袋が光だし、手を開くと槍が出現した。
《スキル《魔方陣学》《魔術式学》の派生スキル《魔陣式学》を取得並びにスキル《錬金術》がスキル《錬金魔法》に変化しました》
《《錬金魔法》が《全魔法》に統合されます》
お、おう…?…まあいいか。
「おぉぉ…!ありがとうございます!…んふふ…これで私も…」
さて、ライラの戦闘に関しては一旦終わりとして、次は何をしようか?
「「「ぐぅ~~」」」
「…」
そうか…。朝飯食ってないもんな。飯探しに行くか…?
「ライラ」
「あ!いえいえ、今のはそういう訳じゃなくて、えと、えーとぉ…」
「いや、まあ、うん。違くてな?さっきクマ吉が上手い獲物知ってるって言ってただろ?それをとりに行こうぜっていうのなんだけど…どうする?」
「行きます!」
「そ、そうか…。じゃあクマ吉。案内頼む」
「グル(はい)」
上手い獲物ってどんなやつだろうか?強いかな?
誤字脱字があった場合報告してくれると助かります。では。




