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一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
84/99

イベント一日目 夜


 んー……、すっかり日が暮れちまったな…。現実では見れない、満点の星空だ。


 …焚き火はすぐ出来たし、サルマンが戻って来るまでにもう少しポイントについて考えるか。

 例えば、そうだな…。七大罪のスキルをどれかとるとしたら、どれを選ぼう?俺が七大罪のそれぞれの印象は…傲慢が、まあ読んで字のごとくくらいか?んで強欲は、なんか、一つを二つ寄越せとか言って来そうで、嫉妬が羨ましいとか思っても外に出さなそうとかか。憤怒は何に怒ってんだってのが先に来るし、色欲はあれだな、正直なんでこういうやつに魅了されんだ?ってなるな。暴食は、周りの物何でも食べそうだし、怠惰は何怠けてんだって感じか。

 う~ん、一貫性がない。どれがいいとかきめらんねえなこれ…。というか、別に七大罪スキルが欲しい訳じゃないんだし決めなくていいか?

 そうなると……スキル類で欲しい物はないし、武器もいらない。生産系は全く手付けてないし、ポーション類も使わない。リスポーン地点増やしてもなんになるかわからんからテントもいらん。種族変更券はいらんし、StPも今ので満足してる…。交換しようかな?って思えんのはランダム宝箱と魔剣化権利、モンスターの卵。これくらいか。…世界の変化に関してはもう他のやつに任せよう。

 …とりあえず一個づつ交換するか?んー、ここで孵化させると面倒そうだし、モンスターの卵はやめとくか。最終日に残ってたらだな。よし、じゃあ交換するぞ。


《魔剣化権利をポイントと交換しますか? Yes or No》


 イエス。


《魔剣化権利をポイントと交換しました。実体化しますか? Yes or No》


 実体化?ってなんだ?…とりあえずイエスで。


「ポン」


 !なんか出てきた!実体化ってそういうことか!えーと、どうしようこれ。なんかチケットっぽいから風で飛びそうなんだよな。石、石で飛ばないようにしとこう。次があるからな。


《ランダム宝箱をポイントで交換しますか? Yes or No》


イエス。


《ランダム宝箱をポイントで交換しました。実体化しますか? Yes or No》


 イエスで。


「ポン。ドサッ」


 ……宝箱がなんもないところから出るの、なんか凄いな。あ、そうだ。モンスターの卵も交換しておこう。実体化しなければ大丈夫だろうし。


《モンスターの卵をポイントと交換しますか? Yes or No》


 イエス。


《モンスターの卵をポイントと交換しました。実体化しますか?Yes or No》


 ノーで。


《モンスターの卵をアイテムボックスに転送しました》


 おお、やっぱりな。よかったよかった…っと、宝箱と魔剣化権利見てみるか。


魔剣化権利

“剣”を魔剣に出来る権利。

出来る魔剣の強さは元になった剣に依存。


ランダム宝箱

何が出るかわからない宝箱。

割りと良いものが入っている。


 …。宝箱開けてみるか。


「ガチ」

「ん?」


 あれ?あかねえ…。鍵かかってんのか?嘘だろ?


「ガチ、ガチャガチ、ガチ」


 ダメだあかねえ。………。


「ガチ、ガチガチガチ!ガン!ガンガン!ガンガッ!バキッ!!」


 よし、開いたな。中身は…赤い、ポーションか?どれだろう?


ライフポーション

HPの10%を回復するポーション。

不味い。


 えぇ…ハズレじゃん。これ百ポイントで十二本だぞ?二千ポイント使って一個って、ぼったくりじゃねえか!

 はぁ…。魔剣化権利でも使ってみるか。使うのは黒剣でいいよな?一応、抜いておくか。


《魔剣化権利を使用しますか? Yes or No》


 イエス。


《黒剣の魔剣化に成功しました》


 んー、見た目に変化なし。中身は?


魔剣 斬り停める(スラッシュストッパー)漆黒の使者(・ブラックアポストル)

黒剣が魔剣化した加護入りの剣。

魔剣化したことにより、装備者を選ぶようになった。

装備条件:魔剣に認められるor魔剣を屈服させる

効果:敵攻撃時相手の時を停める、敵攻撃時相手の物の時を進める

耐久値(1300/1300)時空神の加護により固定


 うわ、なんかえぐいことになってる…。名前も変わっちゃってるし…。スラッシュストッパー・ブラックアポストルって長いしまんまだし。…イータも似たような感じだったけど魔剣とかって大体こんな感じなのか?


「……主、何をしているのだ?」

「お、サルマン。戻ってきたか。どうだった?」

「ああ…、これを」


 えーと、こいつは…あれか。サルマンとあった時にいた狼だ。


「…食えるのか?」

「多少固いが慣れれば気にならない程度だ」

「…」


 まあ、いいか。食えるなら。解体で…うし、んでボックスから肉を出して適当に棒に刺して…焼く。


「主、なぜ焼くのだ?そのまま食えばいいではないか」

「…たぶん焼いた方が美味いぞ?」

「…早くしろ」

「ハイハイ」


 美味いなら焼いてもいいのな。うーんこの…。こいつらは美味いならなんでもいいのか…?

 はぁ…肉焼いて食べるんだったら塩くらいどっかで買っとけばよかったかなぁ…。…海あるんだし作ってもいいのか?…でも作り方知らんしな…。


「主、もういいのではないか?」

「ん?まだだよ。生焼けじゃねえか。もう少し待ちな」

「ぬぅ…」


 んー、明日はどうすっかなー。山の上でも目指してみるか。強いモンスターも探さんとな。あと…黒剣の試し切りと、リール達の捜索…か?リール達に関しては見つけられるかわかんないんだよなぁ…。これは出来れば、だな。


「…」

「ん」「ぬ」


 誰か近づいて来てるな。…あれ?この魔力…。


「…あ!グレスさんだ!やった。戻ってこれた…」

「ライラ」

「なんだお前か…」

「お肉焼いてるんですか?わ、私の分て…」

「…あー、じゃあ俺のやるよ」

「いいんですか?!」

「主」

「お前の分が減るぞ?」

「……仕方ないな…」


 …。減ってもいいって言ってほしかったかなぁ…ここは…。


「ほら、こっち来て食いな。サルマンも食っていいぞ」


 サルマンの体に対して肉が小さいけど、まあ大丈夫だろ。


「…ぬ。確かにこれは…」

「うー…味が、お肉の味しかしません…」

「そりゃあ肉だもん。当たり前だろ?」

「……。すみません…もらった側なのに…」

「…じゃあ、なんか調味料とか持ってないのか?」

「そういうのは全部相方に任せてたので…」

「あー」


 パーティーで役割決まってんのか。じゃあ厳しいなぁ。


「ま、とりあえず食っとけ」

「グレスさんは食べないんですか?」

「ああ。別に食わなくても問題ないからな」

「人族ですよね?」

「いや?」

「え?」

「はは」

「……え?」


 …驚いて肉落としそうになってるな。


「ほらほら、驚いてないでさっさと食べな」

「…あ、はい…」

(主)

(ん?なんだ?)

(調味料とはなんだ?)

(んー、簡単に言っちゃえば今お前が食ってる肉がもっと美味くなる物だな)

(なんと…そんな物が…)

(…外に出られたら食べさせてやるよ)

(外…か)


 うむ。サルマンは仲間…配下なったはいいけど、イベント終わった後どうなるかわかんないんだよな。俺は呼び出したりするスキルは召喚魔法しか…って、もしかしてこれで呼べる?後で試してみるか…。


「…あの、グレスさん」

「なんだ?」

「こういうのマナー違反なんですけど…グレスさんってモンスター系の種族なんですか?」

「…と言うと?」

「えっと、このゲーム一応モンスターも種族として選べるんですよ。なので…」

「あー、そういう類いの種族で食事いらないって?」

「…はい」


 んー、ルーツは龍だからあながち間違ってないのかも知れないけど、龍“人”族だしな。


「違うよ。人族じゃないけど、一応人間さ」

「そうですか」

「ふむ…」

「どうしたサルマン」

「いや、なんでもない。それよりもっと肉を寄越せ」

「ああ、うん…」


 結局肉ね…。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「…ご馳走様でした」

「美味かったぞ」

「ああ…」


 こいつら…全部食いやがった…。サルマンは、うん…まだわかるんだけど、ライラまでサルマンと同じくらい食うとは思わなかったぞ?ライラが肉持っててよかった…。


「はぁ…じゃあ、俺は寝るな」

「え?見張りとかしないんですか?」

「サルマンが居れば大丈夫だろ。なあ?」

「…うむ。まあ、ここらならば問題ないが」

「な?」

「えぇ…じゃあ、私も寝ていいんですか?」

「…うむ…」

「あ、ありがとうございます」


 ははは。いっぱい食ったんだから働いて貰わないとな?


「じゃ、また明日な」

「あ、はい。お休みなさい」

「おやすみ」


 …お、テントの中思ったより広いな。まあマットとかないしそのまま寝るか。……あー、なんか枕の代わりになるような物なかったかな…。





サ「我も寝たいのに…」



と、言うことでね。誤字脱字があった場合報告してくれると助かります。では。

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