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一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
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イベント一日目 昼2


「ふぁ、ふぁふぇふぁふぃふんふぇふふぁ?」

「…」

「ふぁ、ふぁふふぇふぇふふぁふぁい…」

「…サルマン?」

「急に攻撃してきたこやつが悪いであろう。殺してないだけ温情である」

「放してやれ」

「だが」

「放せ」

「…うむ」


 …なんか微妙にグリスに似てるんだよな。竜/龍ってみんなこんな感じなのか?


「…ぷはぁ、はぁ…死ぬかと思った………」

「大丈夫か?」

「…あ、えと、助けて頂いてありがとうございます。それで、私の上にいたトカゲは…」

「そこにいる」

「うぇえ?!どどど、どうしてですかぁ?!もも、もん、モンスターですよ!?」

「俺の配下…あー、味方?」

「味方…?」

「そう味方」

「……わかりました。…あの」

「なんだ?」


 一応味方ってことは納得してくれたんだよな?


「わ、私のテントもここに設置しても、い、いいですか?!」

「いいぞ」

「…え、いいんですか?」

「ああ」

「私があなたを攻撃するとか考えないんですか?」

「やるのか?」

「や、やりませんけど…」

「まあ、別にやられても余裕で勝てると思うから。さっさとテント設置しな」

「あ…、はい」


 さて、隣人が出来た訳だけど、これからどうしようかな?


「あ、あの」

「ん?」

「私、ライラです。よろしくお願いします」

「あ、俺はグレスだ。よろしく」


 自己紹介してなかったな。あ、そうなると、


「そんで、こっちのトカゲがサルマン」

「…よろしく頼む」

「しゃ、喋った…!」

「俺がテント離れる時はこいつに守ってもらってるから、ついでにライラのも守ってもらうか」

「いいんですか?」

「…仕方あるまい。承った」

「あ、ありがとうございます!…あと、先程は突然攻撃してすみませんでした」

「気にするな」


 仲直り?出来たみたいでよかった。


「主」

「ん、なんだ?」

「トカゲトカゲ言うが、我は一応竜の一種であるから、トカゲと言うのは止めてくれないか?」

「ああ、ごめん。お前らトカゲって言われるの嫌なんだよな」

「うむ。わかってくれたのならよし」

「り、竜…ポイント…ゴクリ…」


 …大丈夫だよな?


「んん、ライラはこの後どうするんだ?」

「へあっ!?え、ええと、ぽ、ポイント稼ぎに森をまわろうかと思ってましたけど」

「そうか」

「グレスさんはどうするんですか?」

「んー、どうしようかな?」


 正直もうやることがなくなって来てるんだよなー。まあ、島の反対側とか、山のてっぺんとか行ってみたい所はあるけど。あと出来ればリール達も探したいかな。…無理そうだけど。


「あの、グレスさんポイントはどれくらい持ってるんですか?」

「なんだ、急に?」

「あ、いえいえ純粋に気になったので…」

「ちょっと待ってな。えーと?」

[108000]

「十万八千だな」

「え?」

「十万八千だ」

「う、嘘じゃないですよね?本当なんですよね?」

「ああ、そう書いてある」


 そういえば、ポイントを使えるショップがあるって言ってたな。後で見てみるか。


「す、凄い…」

「そうなのか?ライラはどれくらいなんだ?」

「私は千です」

「…千?」

「しょ、初期配布分です。まだ誰も倒してないので…」

「マジか…」


 プレイヤーの初期ポイントは一人千か…。一位のポイントは相当だな?


「私も頑張らないと…私、行ってきますね!」

「お、ああ。頑張れよ」

「はい!」


 森、あの二組がいる方向に行ったけど、大丈夫だよな?…まあ、さすがに一人であの人数を相手取ろうとは思わないか。

 さて、じゃあ俺はショップとやらでも覗きましょうかね。…どっから行けばいいんだ?メニュー?あ、あった。どれどれ…。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


100ポイントで交換可

・ライフポーション1ダース

・マナポーション1ダース


500ポイントで交換可

・各種状態異常回復ポーション半ダース

・戦闘系スキル↓

・補助系スキル↓

・魔法系スキル↓


1000ポイントで交換可

・リスポーン地点化能力付きテント

・簡易鍛冶施設

・簡易料理施設

・簡易錬金施設


2000ポイントで交換可

・ランダム宝箱×1000


3000ポイントで交換可

・各種武器↓

・各種防具↓


10000ポイントで交換可

・魔剣↓

・聖剣↓

・魔剣化権利×20

・モンスターの卵×50


50000ポイントで交換可

・一部魔眼スキル↓

・一部特殊スキル↓

・マイホーム建設費総負担×2


100000ポイントで交換可

・種族変更券×5

・StP割り振り変更券×5


500000ポイントで交換可

・世界の変化×1


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 これは…いいのか?あんまり魅力を感じない気がするけど…。あー、いや…武器とか防具結構な数あるし、魔剣に聖剣?も一つにつき一個しかない割りに数があるな。

 スキルも高ポイントで交換できるやつは数が少ないけど強力そうだな。

 んで、最後のやつだけど…、これ交換させる気あるのか?このイベントにどれだけプレイヤーが参加してるか知らんけど、プレイヤー一人で千ポイントだぞ?例え集まったとしても、何が起こるかわからん物交換すんのかなぁ?

 まあ、いいか。交換したいやつは交換するだろ。俺は何交換すっかなー。武器とか防具はいらんし、魔剣に聖剣?も黒剣があればいらん。スキルもこれ以上変なの入れるのもなぁ…。一応、魔眼と特殊の確認だけはしとくか。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・一部魔眼スキル↑

 麻痺の魔眼×1

 猛毒の魔眼×1

 沈黙の魔眼×1

 加重の魔眼×1

 拘束の魔眼×1

 破壊の魔眼×1

 魅了の魔眼×1

 死滅の魔眼×1

 鑑定眼×1


・一部特殊スキル↑

 傲慢×1

 強欲×1

 嫉妬×1

 憤怒×1

 色欲×1

 暴食×1

 怠惰×1

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 …う~ん、魔眼系は名前から何となく効果がわかるけど、七大罪はさっぱりだぞ?詳細見れないのかな?


《傲慢のスキルをポイントと交換しますか? Yes or No》


 Noで。…押してもダメか。鑑定は?


《傲慢》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力は人に寄る。


 見れた、けど、なんだこれ。全くわからん。鑑定ってスキルに使うと効果がわかったりわからなかったりで面倒なんだよなぁ…。

 んー、他のも見とくか。


《強欲》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力の対象は人に寄る。


 …わからん。次。


《嫉妬》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力の方向は人に寄る。


 次。


《憤怒》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力は人に寄る。


 …次。


《色欲》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力の対象は人に寄る。


 …。


《暴食》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力の強さは人に寄る。


 ……。


《怠惰》

俗に七つの大罪と呼ばれるスキルの一つ。

力の強さは人に寄る。


 ほとんどおんなじやんけ!どうなってんだこの説明!手抜きにも程があるぞ!………いや、待てよ?持つ人によってスキルの効果が変わるのか?なら、まあこの説明書きにも納得できるけど…。欲しいかって言われると、う~ん?だな。でもなぁ~ポイント腐らせるのもなぁ~…十万あるんだし、何かには使いたいよなぁ…。マイホーム…は建てた後が面倒そうだし、種族も一応満足してる。StPはもう考えなくてもいいくらいステータス強いし…。戦闘に関して欲しい物がないって、ヤバイよなぁ…。う~ん……。


「主」

「……ん?なんだ?」

「そろそろ暗くなるが、どうする?」

「え?」


 うわ、もう日が暮れそうじゃん。そんなに時間経ってたっけ?まあ、とりあえず、灯りを用意しないとな。焚き火だ。


「焚き火を作る」

「む、そうか」

「?何かあるのか?」

「いや、なに、主は食事の準備をしなくてもいいのかと思ってな」

「あー…」


 完全に忘れてたな。てか、このゲームやってて腹減ったこと一回もないんだよな。普通に食事が出来るから別に食えないって訳じゃないんだろうけど、種族的に食わんくても生きて行けるんだろうなぁ。


「いかに龍と言えど食事はするものだと思っていたが…そうではないのか」

「…そうなのか?」

「…違うのか?」

「「???」」

「と、とりあえず、焚き火を作るわ。食事は、サルマンなんか獲ってきてくれよ」

「ぬ、わかった。手頃なものを持ってこよう」

「おう。任せた」


 イベント終わったら、龍について調べようかなぁ……。




誤字脱字があった場合報告してくれると助かります。では。

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