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一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
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イベント前日


 家の中に入ると、手前にテーブルと二脚の椅子があり、奥に扉が二つある。キッチンは右側にあって、左側には木の剣や盾が立て掛けられている。


「今からベッド等の用意をするので、座ってお待ちください」

「大丈夫ですよ。ここでも寝れますし」

「しかし…」

「ああ。最悪こいつ用に下に敷く物くれりゃそれでいい」

(グレスはいいんですか?)

(俺は問題ねえ。てかお前を心配してんじゃなくてリールの体だから言ってんだよ)


 お前は最悪外でもいいけどな。


(ああ、そうですか。確かにそうですね)

「そうですか。ですが一応客室はあるので、準備しますね。すぐ終わりますので」

「ありがとうございます」


 さて、準備終わるまで何すっかな…。


「…。ラルナ」

「なんですか?」

「爺、言ってた。覇王様来るまで遺跡守る。ラルナ、覇王なの?」

「ええ、まあそうですね。元ですけど」

「じゃあ、もう守らなくてもいい?」

「ええ、いいですよ」

「そう…よかった」


 守る、ねえ?なんで守ってたんだ?何から守ってた?……んー、ラルナがあそこから戻って来るってわかってたから、守ってた?何から…時間や、何も気にせず調べたりする部外者、またはモンスターや動物から?何年も?こいつ、意外と人望あるんだな…。


「…」

「ん、なんだ?」

「名前」

「名前?俺か?」

「うん。名前」

「俺はグレスだ。お前は?」

「あ…私、エレ」

「そうか。まあ一晩だけだけどよろしくな」

「うん。……。」

「ん?」


 なんだ?目線は、黒剣か?


「興味あるのか?」

「ある」

「なんでだ?」

「剣、遺跡守る時、使う」

「あー…」


 なるほど。壁に掛けてある剣や盾もキズがけっこうあるし、強いやつがいるんだろうな。安全に撃退するときは、技術も大事だけど、強い武器があった方がいいもんな。


「その剣、強い?」

「まあな」

「……」

「持ってみるか?」

「!良いの?」

「おう」


 腰から鞘ごと外して、と。


「重いかもしれないから気を付けろよ」

「うん」


 さて、抜けるかな?装備条件はなかったはずだから、単純に持てるかどうかなんだよな。あー鞘から抜こうとしても抜けないみたいだし、ダメか?


「…重い」

「そうか。まあ、しょうがないな。貸してみな中身位見せてやるよ」

「…うん」


 よっ、と。んー久々に抜いたけど、なんか前より色が薄くなってないか?いや、気のせいか?んー?


「黒い…」

「おや、黒剣とは珍しいですね」

「黒剣?」

「こういう持ち手まで黒い剣のことをそう言うらしい」

「それだけじゃないですよ。黒剣は特殊効果が付きやすいんです」

「へぇーそうなのか」


 だから加護なんてついてんだな。


「すごい、の?」

「ええ」

「おぉ…」

「使い手によってはなまくらになることもありますけどね」

「それはどんな武器でも同じだろ」


 こいつらの前で黒剣は振ったことないのに、よく気づくやつだな。


「グレス、外って、どんな?」

「外って島の外か?」

「うん」

「そうだな…。俺はこの島について詳しくないけど、人がいっぱいいるのは確かだな。後は…」


 グリスじゃないけど、


「美味い食い物とかもいっぱいあるな。強いやつもいるし…あ、街もあるし国もあるなそれから…」

「準備できました。って何の話をしているんですか?」

「ああ、今島の外の話をしていたんですよ」

「おお。そうですか。いっぱい聞かせてやってください。私は外について詳しく無いもので」

「わかっていますよ。まあ、そう言う僕も今の外については全くの無知なんですけどね」

「そうでしょうな。…お、そろそろ夕食にしますか」


 夕食。


「俺らの分はどうしような」

「グレス、何か持ってませんか?」

「持ってる訳ないだろ。そっちこそ何か持ってないのか」

「……。少し待ってください」


 ん?あー、もしかしてリールに聞いてるのか?でも二人で同じアイテムボックスって使えるのかな?


「こっちも持ってないですね」

「そうか」

「大丈夫。今日はいつもより量が多いから」

「なんでだ?」

「今日、いつもより森が騒がしかったから、獣いっぱいいた」

「なるほど?」

「とりあえず僕らの分もあるってことですよね?」

「そう」


 そいつはよかった。


「あー、なんか手伝うこととかあるか?」

「大丈夫です。座ってお待ちください」

「そういえば椅子が二つしかないですね」

「あー、それは……」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 うん。正直なんの肉かわからなかったりしたけど、どの料理も美味かった。


「いやあ、久しぶりのまともな食事で、とても美味しかったです」

「よかった」

「うん。美味かった」


 あっちでの飯は焼き肉だけだったからな。しょうがないしょうがない。


「ところでグレス、あなたが食べてるそれ、少しくれません?ていうか食べ物何もないって言ってましたよね」

「確かに」

「やらん。リールの体に何かあったらだめだし」


 口にいれているものの、たぶん食っていいものじゃないけどな。


「じゃあ、何食べてるかくらい教えてくださいよ」

「ああ、これ魔石」

「んなっ?!」

「?」


 何となく貯まってたから出してみたんだけど、案外食えそうな感じがしたんだよ。


「ちょっ!す、すぐ吐き出してください!」

「なんで?」


 食えない食えない言っても魔力の塊だからか吸収はできそうなんだよなぁ。


「魔石は人体に有害な魔力の塊なんです!だからっ」

「ゴクン」

「あ、飲み込んだ」

「あ……グレス、短い間でしたが、あなたと過ごした日々は忘れません」


 いやいや、なんともないけど?


《%食@のスキルを獲得できます。獲得しますか?》


 え?選択?いままでそんなのなかったじゃん。文字化けしてるスキルとか怖いよ…。これ以上変なのはいらないんだけど、どうすればいいんだ?


《スキルを獲得しない場合魔石摂取により生じた魔力によって死ぬ可能性があります》

《スキルを獲得しますか? Yes or No》


 え、死ぬの?えー…どうすっかなぁ……。


《10…9…8…7…》


 おいおいおい、あー…わかったよ獲得するよ。イエスだ。


《魔食いのスキルを獲得しました》

《過剰魔力の中和に成功しました》


 お、文字化けがなおってる。それに死なずにすんだのか。やったぜ。


「グレス、死んでない」

「…確かにそうですね」

「大丈夫になったっぽい」

「なったっぽいって、本当に大丈夫なんですか?」

「おう。なんともないぞ?」


 えーと、一応見ておくか。鑑定。


《魔食い》

魔力を食べれるようになるスキル。

主にスライム系統のモンスターが持つスキルである。


 えぇ…。


「前から疑問だったんですけど、何者なんですかあなたは?」

「ひ、人だよ…」


 たぶんだけど…。はぁ、今ので確信が持てなくなっちまった…。


「まあそういうことにしておきますか」

「どういうことだよ」

「グレス、魔石、美味しかった?」

「ん?いや、味とかなかったから美味しいとは言えないかな」

「そっか…」

「いや、残念がるなよ。食ったら死ぬんだからな?」

「うん」

「さて、そろそろ寝ますか」

「おあ、そんな時間か?」

(リールがそろそろログアウトしたいそうなので)

(あー)


 そういやそんな時間か。まあでも、今日は通しでやるってネロに言っといたからな。俺はこっちで寝て明日のイベントに備えよう。


「もう?明日には、島出る?」

「あー、どうする?」

「どうします?ラウス、船は出てるんですよね?」

「はい、一日に一度だけですが」

「………。後数日はここに置いてもらえませんか?」

「爺」

「いいですよ。数日なら」

「やった!」


 まあ、その内七日はここにいないんだろうけどな。

 あー、イベント、どうなるかなぁ。


「ところで、男女相部屋ですけど大丈夫ですか?」

「俺はお「大丈夫です」……」





実はイベント前日でした。たぶん次はイベント初日です。あ、あと誤字脱字があった場合報告してくれると助かります。では。


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