特典の確認と進化
キャストについて東門から外に出た。
「早速だけどグレスは、来訪者?それとも現地人?」
「来訪者?」
「って言うことは、来訪者だね。来訪者っていうのは私達プレイヤーのことだよ」
「キャストもプレイヤーなのか?」
「そうだよ。あ、パーティー登録するの忘れてた。私がパーティー申請するから、Yesを押してね」
「わかった」
キャストがメニュー画面を操作するとパーティー申請の画面がきたから、Yesを選択した。
「よし。できたね。それじゃグレスの特典を教えてくれるかな」
「特典?」
「ランダム特典のことだよ。貰って無いのかい?」
「……」
「グレス…もしかして、忘れてた?」
「忘れてた……。すぐに確認するよ」
メニューのメールの所にある特典を確認する。
グレス・ハーフ様へ、
この度は全ての設定をランダムをお選び下さりありがとうございます。実はこのゲームの発売から今回まで“全て”ランダムを選んだプレイヤーはいませんでした。ですので、この度の特典は少々豪華になっております。下の特典を受け取るを押していただくと、特典を受け取れます。この先も当ゲームをよろしくお願いいたします。
PS少々豪華とは言いましたが、中身はランダムですので悪しからず。
特典を受け取るYes or No
い、Yes…。
Yesを押すと、目の前にプレゼントボックスが出てきた。
「開けてみなよ」
「ああ、うん」
中には、今着ている初期装備と同じようなもの一式と、小さな小瓶、外套が入っていた。
「三つか、多いな。グレス、君はどの項目をランダムにしたんだい?」
「全部」
「え?」
「全部だよ、全部」
「え!種族もスキルも職業も初期地点もかい?!」
「うん」
「そうか…、だからこんなに多いんだね」
「気になってたんだけど、何で特典のこと知ってたの?」
「ああ、それはね、この街にくる方法が最初の設定の時に、初期地点をランダムにした人だけなんだ。ランダムを選ぶと何かしらの特典が貰えるから知ってたんだよ」
「なるほど。この街にきた人ってどのくらいいるの?」
「三人だね。君と私と もう一人」
「へえ~」
「そんなことよりもさ、特典の内容を教えてよ」
「ああ、わかった。えーと、この装備一式が初期装備・改で、小瓶が血の入った小瓶、外套が隠密の外套って名前らしい」
「効果はわかるかい?わからないんだったら鑑定するけど」
「大丈夫、俺も鑑定は持ってる」
鑑定!
初期装備・改(胴、腕、脚、靴、髪留め)
初期装備に物理耐性、魔法耐性、破壊不可、装備者固定を付けたユニーク装備。
私頑張りました。
効果:物理耐性、魔法耐性、破壊不可、装備者固定
血の入った小瓶
血の入った小瓶。何の血かはわからない。
濃密な魔力が宿っている龍の血液。
隠密の外套
黒い外套、これを装備すると認識され難くなり、隠れることに補正がかかる。
フードを被ると顔が見えなくなるオプション付き。
効果:認識阻害、隠密効果上昇
すげえ。
「どうだった?」
キャストに全て教えた。
「それは凄いね。初期装備・改はすぐに装備した方がいいね。血の方は飲んじゃったら?外套はしまっておいても良いかもね」
「じゃあ、血飲んでみるよ」
「オッケー」
「ごくごくごく……うっ!不味い……。それになんか体が熱い…」
「お、おい大丈夫か?」
「何とか…、うっ!ぐっ!」
「なんか光ってるけど本当に大丈夫なのか?」
「……」
「おーい、返事しろー」
「……っはぁ、はぁ、なんだったんだ今の」
「おお!グレス!頭に角生えてるよ!」
「角?」
頭に角?そんなわけ…ない…だ…ろ、ある。耳の上辺りからなんか生えてる!
「なんだこれ!!」
「ははは!角だ!角が生えてきた!凄い。ねえ、ステータス確認したら?」
「それだ!」
ステータス!
ステータス
名前 グレス・ハーフ
種族:龍人Lv1 職業:旅人Lv1 (副職:龍神の巫女Lv1)
HP200 MP200+10
筋力160 防御力150
俊敏160 知力 150+10
運 150+10
スキル
《龍人格闘術Lv1》new《回復魔法Lv1》《生活魔法》《モンスター言語Lv1》《鑑定眼》《登攀》
種族スキルnew
《龍眼》《龍鱗生成Lv1》《再生》《飛翔Lv1》《龍魔法Lv1》
称号
【古代種族:龍人】Grade.up【祖龍の友】【龍神の加護】【龍神の巫女】【次元を越えし者】【墜落者】【進化者】new
「なんじゃこりゃーーー!!!」