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一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
一章 ゲームの始まりと修行
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ステータス確認とパーティーメンバー

 チュートリアルはあれで最後だった。他に街の紹介なんかも含まれているものだと思っていたけど、そんなこと無かった。まあいいや、一階に戻って依頼を受けてから外に行こう。




 一階のボードを見て、俺は唖然とした。なぜって、ほとんどの依頼がB~Sだったからだ。それより下の危険度の依頼は、1つから3つくらいしかなかった。しかも全部モンスター討伐系の依頼だ。採取系の依頼は1つもない。


 どういうことだ?気になったので、受付嬢さんに聞いてみた。


「ああ!すっかり忘れてました。この街で登録する人は久しぶりだったもので。こほん…えとこの街で採取系の依頼が無いのは、この街の南に静寂の草原という所がありまして、そこにはモンスターが出現しないんです。そしてそこの草原には薬草や魔力草などのポーションの材料になる草がたくさん自生しているんです。ですから、採取系の依頼はなく、逆に北、東、西の門の先には凶暴なモンスターが多くいる森が存在し、街に被害が出る可能性があるので、討伐系の依頼しかないんです。えーと…グレスさんは本日登録したばかりですよね?」

「はい。そうですけど」

「でしたら、しばらくの間高ランクの方とパーティーを組んではどうでしょうか?危険度が低い依頼でも初心者には強いモンスターだと思うので、人選はこちらでいたしますが」

「はあ、まあいいですよ」

「失礼ですがグレスさんて戦闘系のスキルって持ってますか?」

「持ってますよ。格闘術っていうのが」(使ったことないけど)

「格闘術ですか…。……わかりました。ではしばらくの間待っていてください。あの人ならそろそろ来ると思うので」

「わかりました?」


 あの人って誰だ?


 とりあえずそこら辺の椅子に座ってステータスでも確認して時間を潰すか。


ステータス

名前 グレス・ハーフ  

種族:人族(龍) Lv1  職業:旅人Lv1 (副職:龍神の巫女Lv1)

HP150  MP150+10

筋力110  防御力100

俊敏110  知力100+10

運100+10

スキル

《格闘術Lv1》《回復魔法Lv1》《生活魔法》《モンスター言語Lv1》《鑑定眼》《登攀》

称号

【龍人の末裔】【祖龍の友】( ゼロの友 )【龍神の加護】【龍神の巫女】new【次元を越えし者】【墜落者】new


 ステータス上がってる、これは職業に就いたからかな。称号も増えてるな。鑑定っと。


【龍神の巫女】

龍神に仕える者。その証拠。

この称号を持ってる者はいないと言っても過言ではない。(ほぼユニーク職だからねby運営)

回復魔法効果上昇


【墜落者】

とてつもない高さから落下した者に与えられる称号。

あの高さから落下して生き残れる人族はほとんどいない。

落下ダメージ無効


 なんかいる!運営が出てきてる!何で?でもなんか凄い称号を二つも獲得してるなしな、気にしないようにしよう。


 そんな風にステータスを見て驚いていると、入口の方が騒がしくなってきた。気になって見てみると、一人の猫の被り物を被った人が入ってきた所だった。


 「あれが…」「今日もきたか」「なんだあの見た目」「猫?」など、周りの人達が言っているのが聞こえてきた。


 猫の被り物を被った人を見ていると、一瞬だけこっちを見た、ような気がした。そのまま見ていると受付の方へ行き、俺が登録した時の受付嬢さんの所に並んだ。しばらくして猫の人のばんになると受付嬢さんと何度か言葉を交わし、最終的に猫の人がガックリと肩を落としこっちに向かってきた。


「はぁ、なぜ私がこんなことを……。他の人でいいじゃないか…。ブツブツ……」


 なんかブツブツ言ってる。


「ん?君がグレスかい?」


 突然話しかけられた。それにしても男か女かわからない声してるな。


「え、ええまあ」

「そうか。私は君とパーティーを組むことになったキャストという者だ。これからよろしく」

「よろしくお願いします」

「はは、そんな堅くならなくていいよ。これからしばらくはパーティーメンバーになるしね」

「じゃあ、お言葉に甘えて、これからよろしく、キャスト」

「よろしく、グレス。早速だけど街の外に行こうか」

「わかった」


 そうして俺達は街の外に向かった。

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