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一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
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厄介事の解決byネロ

こんなに早い更新は続かないです。あい。


『ピピピッピピピッピッ』

「んん……、ふぁああ……、朝か」


 え~と、昨日は早めに寝たんだっけか。まあ、それは置いといて。朝飯の用意だな。


「ネロ」

「……はい。おはようございます。朝食の準備ですね」

「おはよう。調子はどうなんだ?」

「問題ありません。早速準備に入りましょう」

「わかった」


 ネロが朝飯作るってなってから暫くして、俺もやるようになったんだよな。







「おはよ~」

「おはよう母さん」

「おはようございますお母様」

「んん、また二人で作ったの?」

「うん」「はい」

「ふふふ。美味しいからいいけど」

「父さんは?」

「お父さんは会社よ」

「え?昨日帰ってきてないの?」

「はい。お父様は帰宅されていません」

「なんかね?秘密裏に進めてたプロジェクトの試作機がなくなっちゃったらしくて、それを探してるらしいの」

「え」


 それって、昨日のアレじゃね?


(ネロ)

(はい。結城様の想像通りだと思われます)

(だよな~)


 マジかよどうすんだこれ。


(解決策として、本日は旧ボディとこの身体の二つを使いたいのですがいいですか?)

(…え?解決策あるの?じゃあ、まかせる)

(わかりました)


 ふう。これで大丈夫だろう。たぶん。きっと。恐らく。メイビー……。


「どうかした?」

「いや、何でもないよ」

「そう?」

「そう。早く食べちゃって」

「もう、朝ぐらいゆっくりさせてよ」

「はいはい…」

「……」(パクッ)

「ッ!ネロ?」

(美味しいですね)

(おい。食うな。ばれたらどうすんだよ)

(大丈夫です)

(その自信はどっからくるんだよ……)


 おいおい、大丈夫かこれ……。


「ごちそうさまでした」

「お粗末様です」

「お粗末様でした」

「じゃあ、いってきま~す」

「行ってらっしゃいませ」

「行ってらっしゃい」


 さて、俺も準備して行かないとな。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「じゃ、行ってくるわ」

「はい。行ってらっしゃいませ」


 今しがた結城様が学校へ行かれました。


 私はこれからしなければいけないことがあります。掃除洗濯買い出し、後、急に出来た厄介事の片付けです。厄介事の件は他と同時進行しましょう。その為にまず、旧ボディを起動させましょう。


『接続━接続━完了』


 OK。これで二体同時に動けますね。旧ボディの方で家事をして新ボディでお父様方の会社へ向かいましょう。……おや、お父様方の会社はここからそこそこの距離があるようですね。帰りは夕方になりそうです。今度移動用にバイクでも購入しますか。

 さて、いくら並列思考ができるとは言え三体同時に動くのは地味にきついですね。ミニボディの方は動くのを止めて話だけできる状態に移行しますか。……OK。移行完了。

 ようやく準備完了ですね。早速行きましょう。




 ふむ。少々侮りましたね。歩いて行けると思ったのですが、まさか家から二時間近くかかるとは。もうすぐお昼ですよ。ですがまあ、お父様に接触するなら丁度いい時間ではあります。

 では社に入りますか。


「こんにちは。本日はどのようなご用件でしょうか」

「神城信吾に試作機について話がある。と伝えてください」

「はい。承りました」


 やはり、とういうか何と言うか。受付はアンドロイドですね。私には到底及ばないレベルですがそこそこ高い知能がありますね。いえ、この子達の場合は知能というよりかは知識でしょうか?記録しその記録を繋げて関連性をつけてためる。どちらかと言えば知識でしょう。まあ、今は全く関係ありませんが。


「返信です。『直接会って話がしたい。四階会議室まで着て欲しい』だそうです。入社許可証をお渡しします。こちらをドアのロックにかざしていただければドアは開きます」

「わかりました」


 まあ、簡単にハッキングできるでしょうからそんな物無くても入ろうと思えば入れるんですけどね。では行きますか。四階ですよね。



 さあ着きました。では早速入りますか。


「来たねって、ネロちゃん!?」

「はい。ネロです。お元気そうですね」


 部屋の中には四人の男女。お父様、中年の男、若い女、中年の女がいます。


「どど、どうしてネロちゃんがいるんだ?!」

「お父様が探している試作機と思われる物が神城家に届いたのでこちらにお届けに参りました」

「へい、信吾。このお嬢さんについての説明はないのかい?」

「そうね。説明が欲しいわ」

「……」(ジー)

「では、私が。私の名前はネロ。自立思考型AIです。現在は神城家に住まわせていただいています。主はそちらの神城信吾の娘、神城結城です」

「自立思考型!?」

「嘘でしょ?!」

「……!!!」

「そんなに驚くような事ではありません。私と同等又はそれ以上のAIは現在百体以上存在していますので」


 リアルのネット等にいる存在はもっと少ないですが。


「今は私の事はいいのです。現在あなた方の前にいる私の身体が探している試作機の可能性がある。という所が重要なのですから」


 まあ、ほぼ確実ですが。


「え?可能性があるだけなの?ネロちゃん」

「いえ、ほぼ確実です」

「じゃあ何で?」

「この身体には手が加えられた痕跡があります」

「「「「ッ!!」」」」

「そ、それは、どうしてそう思ったんだい?」

「まず、完成直後のこれと今のこれでは違う部分が多数見受けられます。次に五感ですが、原型を留めていない程に洗練された仕上がりです。そして容姿です。ここまで私に似ているのに手が加えられていないはずがありません」

「なるほど」

「では私はこれで」

「ちょちょ!え!帰るの?何で?!」

「要件は済ませました。この身体は既に私の物です。設計図ならつい先程受付のアンドロイドに渡しておきましたよ」


 あの子はそんなこと気づいていないでしょうが。


「それでも待って欲しいわ。ネロさん」

「そうだな」

「開けたい……」

「……ふぅ、仕方ないですね」

「じゃあ」

「いえ、帰りますが」

「うぇ、ど、どういうこと?」

「また後日来ますのでその時に」


 日課にでもなりそうですね。




「お帰りですか?」

「はい。この入社許可証はお返ししますね」

「いえ、お持ちしていただいて構わないとの連絡が来ています」

「そうですか、では」

「またのお越しをお待ちしております」


 対応が早いですね。さすがです。

 では帰りましょう。今からですと結城様が帰って来る前に帰れますね。さあ、行きましょうか。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ただいま~」

「お帰りなさいませ。結城様。例のアレですが無事解決しました」

「あ、そうなの?よかった~。さすがネロだな」

「ありがとうございます」

「んじゃ、俺はゲームすっから」

「はい、時間になったらちゃんと戻ってきてくださいね」

「?おう」


 少しおかしいと思いましたね。その通り、私は中に入れますが最近は行ってません。今日も行かないです。そこが引っ掛かったのでしょう。さて、夕飯の準備ですね。今日は唐揚げです。私も食べたいので今日はあっちに行かないのです。結城様の前で食べると怒られますからね。……今度自分でもこの身体について調べましょうか。消化みたいなことができるのは明らかにおかしい。まあ、それは後でですね。

 旧ボディでバイク免許取得用の情報を調べている間にちゃっちゃと準備しましょう。




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