幼龍と食物とネロ
一ヶ月近く投稿が空き、その上この文章……。くっ、すいません。(他の小説が面白かったからなんて言えない)
さて、もう一匹位殺ればレベルが上がるだろ。
「もう一匹探して倒してこい。さっき言ったことを実践しながらな」
「ガァガァガァ!(言われなくてもやってやるよ!)」
「そうか」
「ガッ(けっ)」
こいつ………。
「なあ、もう少し優しくしてやったら?」
「いや、甘やかすのは今じゃなくていい。あいつの場合、俺たちと違って生きるために戦うんだ。だから、強くなって欲しい」
これがゲームだとしても、あいつや街の人々は生きてる。このゲームを始めた時に会ったあの声の人もそう言っていた。
「……そうか」
「ああ、そうだ。ところで、コクトは?」
いつのまにかいなくなっている。
「え?あ、ほんとだ。どこ行った?さっきまでここにいたのに……」
んーあれか?あいつについてったかな?………あ、いたいた。一緒にやってんな。ふぅ…。
「大丈夫そうだぞ」
「え?」
「ほら、あそこ。グリスと一緒にやってる」
「はぁ…、よかった。グリスと一緒なら大丈夫だよな」
どうかなぁ。
「あ、戻ってきたよ」
「ん。おい、どうだった?」
「ガウ……(やりやすかったよ……)」
「そうか。これからは、自分で考えてやるんだぞ。で、レベルは上がったか?」
「ガ?ガァ(お?おう)」
「ふむ」
鑑定。
名前 グリス・ハーフ
種族:幼龍Lv2
HP150 MP150
筋力25 防御力25
俊敏12 知力25
運7
スキル
《言語理解》《魔力感知Lv1》《爪Lv1》new《牙Lv1》new
種族スキル
《龍眼》《飛翔Lv1》
特殊スキル
《力》《智》《勇気》
称号
【幼龍】【祖龍の血筋】【龍神の加護】【三つのチカラ】
うん。ちゃんとレベルは上がってるな。それに新しいスキルもとれてる。このままやっていけば順当に強くなって行くだろう。
「まだやるか?」
「ガウガァ(勿論)」
「でもダメだ」
「ガッ!ガァア!(えっ!なんで!)」
「もう時間だ」
そろそろログアウトしよう。
「ガァ?(時間?)」
「そう、時間。俺は、いや、俺たちはこっちに限られた時間しかいられないんだよ」
「ガァガァ、ガァ?(そうなのか、じゃあ狩はどうなるんだ?)」
「俺が今度来たときだな」
「ガァ?(いつ?)」
「んーと、だいたい二日後かな」
「ガァ?(飯は?)」
「置いておくから。でも一気に全部食べるなよ」
「ガ、ガァ(お、おう)」
「よし。リゾット」
「おう。話はわかった。俺はもう少しいるから先に行っていいぞ」
流石、そういうところは昔と変わらない。
「じゃあな」
「またな。コクトも」
「プゥ」
さっさと宿に戻ってログアウトしよう。
「ガウガウ、ガウガア?(なあなあ、飯は?)」
「少しは我慢しろ。後頭の上に乗るな」
「ガァーウー(めーしー)」
「おい。はぁ……これでも食っとけ」
さっき買った干し肉を取り出して渡す。
「ンガァ(やったぜ)」
「二日分の食事出すのやめようかな……」
「ガッ?!(え、うそ?!)」
「べちべち頭を叩くんじゃねえ。お前の食欲に合わせてたら金が一瞬で溶けそうなんだよ」
「ガゥゥ……(でも……)」
「まあ、ちゃんと出しといてやるから」
「ガァウゥ(やったぜ)」
「やっぱりやめようかな……」
「ガウガウガァ?!(待って待って?!)」
「嘘だよ。行くぞ」
「ガァァ(ふぅぅ)」
こいつは、どんだけ飯が欲しいんだよ。……これから先こいつの食費でどれだけ金が溶けるんだろう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ん、ぁ~」
ふぅ……、あいつめ。ログアウト寸前に見たけど速攻で出した食物食べ始めやがった。今度から量減らそう。
ぐぅ~
……、珍しいなお腹なるなんて。あいつがあんなにがっついてたからかな。早く飯食いたい。
今日の夕飯はなんだろうか。
「……なあ、ネロ。なんだ?これ」
「私にもわかりません」
リビングには大きなダンボールが置いてあった。二メートル位かな?
「中身は?」
「見てません」
「誰宛?」
「結城様です」
「俺?誰から?」
「わかりません」
「んー」
「どうするんですか?」
「どうしようか、あ、ところで夕飯は?」
「まだ準備が終わっていません…。すみません、荷物が突然届いたもので……」
「いいよいいよ。俺も手伝うから」
お腹すいてるけど、まあ、前はいつもこんなだったし。荷物は飯食ってからだな。
「ありがとうございます」
「今日のメニューは?」
「カレーです」
「そうか」
ネロのカレー、どんな味だろ…。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様です」
「うん、今日もうまかった。さてと、さっきの荷物開けるか」
「開けるんですか?」
「ああ。中身は確認しとかないとな」
「そうですか」
よしやるか。……ん?開いてる?いや、テープの留めがあまいのか。で?中身は?………人、人型?のロボだな。ネロとおんなじロボだ。
お、なんか紙が二枚入ってる。何々?えーと、『こちら特殊な物ですので取り扱いにご注意を』?もう一方は?『その子をよろしくお願いします』?んー、どうしろと?その子って?……、わかんねぇ、こういうのって父さん達の方に送られてくるもんだろ。説明書とかも入ってないし……。えぇ…どうしよう。
「何が入っていたんですか?」
「ロボ……」
「なるほど。それをどうするのか迷っているのですね」
「ああ、うん。あ、なんならネロが使う?特殊な物らしいけど」
「特殊とは?」
「そこんところの説明は無いんだよねえ。その子をお願いしますって謎の紙は入ってたけど」
「なるほど。少し見てもいいですか?」
「いいぞ。あー、俺は風呂入ってくるわ」
「はい、わかりました」
ネロが見れば何かわかるだろ。
「ふ~、ネロ、どうだった?」
「あ、結城様。どうですか?」
「?どうって?」
「ふむ、やはりわかりませんか」
「どういうことだ?」
「今私は先ほどのロボに入っているんです」
「え!前と変わらないじゃん!」
「そうなんですよ。そこが少し気になりまして、しかもこの身体、スペックがおかしいんですよね」
「どれくらい?」
「五感があります」
「は?そんなこと可能なのか?」
「ほぼ無理です」
「え、じゃあどういう…」
「さあ?」
「さあって、え、いいの?それで」
「考えない方がいいと判断します」
「んん…、まあ、そうだね……」
五感って、再現できるの?俺が寝てる間にそんな事までできるようになっちゃったの?こぇよ……。
「はい。所でこちらの旧ボディはどうしましょうか」
「好きにしたらいいんじゃない?ネロが買った物だし。俺はちょっと疲れたから早めに寝るわ。おやすみ」
「はい。おやすみなさい」
はぁ。取り扱いにご注意をか。その通りだなぁ。
あ、……(誤字脱字があったら報告してくれると嬉しいですなんて言えない)。




