表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年越しに叶える夢~AWAの世界にて~  作者: 高木橋ユウ
二章 旅の始まり《兄貴のいる国、中央国家パリドスでの騒動》
26/99

ゲームのルールそれとお面

短いです。


4月30日追記

これが平成最後の投稿になります。

 お城から無事脱出できた訳だが、どうしようか。


《マスター聞いて欲しいことがあるのですが》


 ん?なんだ?賢者。


《マスターについてです》


 どういうことだ?


《マスターの“プレイヤーアバター”の設定についてです》


 ますますわからん。


《……マスターは自分のHPMPが視界内に表示されていませんよね?》


 うん。


《視界内にモンスターを入れた時にカーソルと名前が表示されますか?》


 おい待てなんだそれは。


《基本表示です。やはり知らないんですね。亜神の空間にいた時にマスターのステータスを見てからこちらに戻るまでにもっと深い所まで覗いてみた結果判明しました。マスターの設定及びマスクデータには本来変更することの出来ない部分が変更されていました。視界設定もそれのうちです》


 マジか。マスクデータって普通は見れないんじゃ……?いや、コイツならいけそうだな…。

 んーでもHPMP表示は俺が変えたからだしモンスターのやつは最初からだったから別に不便ではないけどな。


《そうですか。それではそのままにしておきますね》


 あ、いや視界設定はどっちも表示されるようにしてくれると良いんだけど。


《わかりました。そのように設定し直しておきます》


 うーん…この後どうしようか。もともと何か目的があってログインした訳じゃないし、亜神に拉致られたからそいつをぶっ飛ばそうと思っただけだし、城に突っ込んだのは成り行きだし……、うーん…。


《いっそログアウトしてはどうですか?現在リアルでは正午を回ったあたりです》


 え、もうそんな時間になってんの?……今日はカップ麺でいいか。

 賢者、ログアウトするよ。すぐ戻って来るから。


《わかりました》


 よし。ログアウト。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 よーし戻って来たぞー……、どこだここ。

 俺がいたのはどこか建物の一室だ。ベットに机、椅子クローゼットまである。

 どこかで見たことあるぞ。


《宿屋です》


 あ、やっぱり?でもなんで?


《……マスターはログアウトした後の事を知らないのですか?》


 ログアウトした後?ってどういう意味だ?


《基本的にプレイヤーがゲームを終了してもアバターは残ります。つまりは中身の無い脱け殻がその場に残り続けるということです》


 マジかよ。それって一方的に相手を攻撃できるってことか?


《はい。そしてこのゲームでは死亡したアバターは使えなくなります》


 えっ!?そうだったの!?


《はい》


 その場合ってその後どうなるんだ?


《多くの場合はそのアバターの“血縁者”として新たにアバターを作製し一定のスキルとほぼ全てのアイテムを持った状態からのスタートになります》


 へぇ、つまりは弟とか娘、息子とかそういう感じか。

 遺産相続か……リアルだな。


《この世界は現実ですから》


 よーし、昨日?できなかった組合での依頼探しするか~。


《これからしばらくの間私は反応しないのでお気をつけください》


 ういうい。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 う~ん、昨日の組合での一件、今行ったら確実に面倒なことになるよな……。賢者の言う通りにしとけば良かったか?でも今さらだしな。………確か依頼を受けるだけならクラスは関係無かったはず。なら、外套のフードを被って顔を隠して、念には念を入れて組合に向かう途中にお面でも買っておこう。


 ふむ。露店で買えたのは龍のお面か。他にも鬼のお面とか狐のお面とかあったけど、やっぱこれだな。俺、龍だし。


 よーしこれで多分大丈夫かな~。組合に突撃~!


「来たぞ!確保!確保~!」

「えっ何?!」


 目の前には網やらさすまたやらを持った冒険者がいっぱい…。

 どういう状況だこれ?!くそっ!訳わかんねぇけど簡単には捕まらねえからな!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ