謎は深まる?
説明回じゃないです。どうしてこうなった?
「なあ、色々と説明して貰うぞ?」
「ああ、うん、わかった」
とりあえず全部話そう。兄貴の仲間なら問題ないだろうし。
「まず、魔法大全は使えたか?」
「使えた」
「そうか。ならいい、それは後だ。んで一番気になったんだけど、どうやってSクラスになったんだ?」
周りの皆もうんうん頷いているけど…。
「どうやってって言われてもな…。普通に依頼をこなしていっただけだぞ?それに兄貴達もSクラスなんじゃないのか?」
「いやいや、ただ依頼をこなしてSクラスにはなれないよ。俺達はAクラスだし」
「でもここ一ヶ月でやってたのって大体、依頼を受けて、達成する。これだけだぞ?」
「いったいどんな依頼だったんだよ」
「『ゴブリンの討伐』、『ストレンジボアの討伐』とか『~~の討伐』系の依頼をやってた」
「討伐系だけか?」
「うん。討伐系しかなかったからな」
「………。じゃあ次だ。お前の種族はなんだ?」
「あー、やっぱ気になるか」
できれば周囲にばらしたくないんだよな~。
「他の人には話さないでくれよ?面倒なことになるだろうから」
「わかった。皆もいいな?」
「オッケーッス!」「おう」「いいですよ」「わかった!」「わかったわ」
「よし。んじゃあステータス見せるな。そっちの方が早いからな」
えっと、全部見せなくても良いんだから上の方だけを表示すればいいか。
「ほい。これが今のステータス」
ステータス
名前グレス・ハーフ
種族:白龍人Lv100
職業:旅人Lv50Max (副職:龍神の巫女Lv100)
HP10000 MP10000+1000
筋力10000 防御力10000
俊敏10000 知力10000+1000
運1000+500
Stp200
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あれ?ステータス増えてる?
「なんじゃー!このステータスはー!!」
「え、どこが?」
「数値だよ数値!一万ってなんだよ!」
「あー確か称号の効果で色々凄いことになってるからな」
「……そうか。うん」
こっちにくる……けど?
「え、何?」
無言で俺を回転して?ドアの前まで押していく……?
「え、マジで何?」
「うん。内のギルドには入らないんだろ?それにしばらくはこの街にいるわけだ。そして、依頼を手伝うと言ったな?」
「うん、まあ言ったけど…」
「色々聞きたいことはある。けど、今はこれ以上の情報はいい。これからゆっくり聞かせてくれ」
「わかった」
「悪いな。こっちから呼び出したのに」
「まあいいよ。じゃあな」
「おう。本当に悪いな」
「ハイハイ」
強引だけど、おいおい説明していけばいいだろ。しばらくここにいるんだからな。
さて、どこに行こうか。とりあえず組合に行ってみるかな。よし、じゃ早速行くか!
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「ねえギルマス、なんで追い出したの?」
グレスが去ったギルド内でまた会話が始まる。
「俺が情報を整理しきれなかったのと、この情報はトス含め後二人にも伝えた方がいいと思ったからだ」
トスは現在ログアウト中である。グレスが気づいていないわけでは無かったがアースが話をすすめたので気にしなかったのだ。
「あの二人が来ることなんて滅多にないのにどうして?」
「そッスよ」
「え?面白そうだからに決まってるじゃん。それにこっちからメール送れば来ると思うぞ?」
「はぁ、まあいいわ。それにしてもあのステータス…いえ、あの種族はなんでしょうか?」
「あんな種族見たことも聞いたことも無かったですからね」
「グレスから何か聞いてねえのか?」
「聞いてないな~」
「もう!お兄さんなんでしょ!しっかりしなよ!」
「あはは」
「そもそもギルマスは……」
その後も話は続いていった。
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