ギルメンと勧誘と
中に入るとそこには五人の人達がおり各々寛いでいた。
「ん?あ~ギルマスお帰り~、そっちの子は~?」
扉の近くにあるソファに寝転がっていた赤髪ツインテールの女の子が声をかけてくる。
「ただいま。こっちはみんなに紹介したいから呼んできてくれ」
「はーい」
「あ、トスはいるか?」
「自分の部屋にいると思うよ~」
「あいつもだ」
「え~!めんどくさ~い」
「じゃ、任せたぞ」
「ぶ~!」
なんか子供っぽいな。背も低いし。小学生か?
「良いのか?あれで」
「良いの良いの、因みにあれでも大学生」
「え~」
まじか。てか、なんでそんなこと知ってんだ?
~数分後~
一階にある大きなテーブルを囲んで六人の男女が座る。俺と兄貴は立ったままだ。
「よし全員集まったな」
「六人しかいないけど?」
「今日来てるやつはこれで全員だが?」
「…」
ギルドって大人数で創る物じゃないのか?
《場合によります》
…もう驚かないぞ。
「ギルマス、その子がさっきメールに書いてあった子?」
声をあげたのは俺から見て左側、兄貴の近くに座っている黒髪長髪のメガネをかけた美女。
「そーだ。みんなに紹介するよ、こいつはグレス。俺の弟だ」
(おい。俺は女だぞ。良いのか?)
(大丈夫だ。ていうか前から弟がいるって話をしてたから突然妹連れてきたらおかしい。それに後で女だって気づいた時の驚く顔が見たいんだよ)
(どうなっても知らんからな)
「えーと、グレス・ハーフです。いつも兄貴が迷惑をかけていると思いますが、これからも付き合ってやって下さい。お願いします」
「おい、その挨拶はどうかと思うんだが?」
「間違ってないだろ?」
「うぐっ、言い返せない…だと?」
「ふふっ。面白いですね。ギルマスをこうも簡単にのしてしまうなんて、おっと自己紹介がまだでしたね。私はサブマスをやっているカスミです。よろしくね?グレスさん」
「グレスでいいぞ?」
「そうですか?ではグレスよろしく」
「よろしく」
この人がいつも兄貴を抑えているのか。ていうかここメガネあるんだな。
「へい、みんなも自己紹介してくれ」
「わかった!私はリン!よろしくね!グレス!」
「お、おう。よろしく」
最初に声をあげたのはあのツインテールの人。名前リンって言うのか。元気いっぱいだな。このなりで大学生なんだもんな。
「今、失礼なこと考えなかった?」
「いや、別に?」
「そう」
怖い。
「次は俺か?俺はクロムよろしく頼む」
次に声をあげたのは、黒髪で短髪のファンタジー系ゲームなのに着物を着ている男だ。
「よろしく」
「zzz」
「あ、この寝てるのは俺の相方のレーンだ。いつもこんな感じだけど強いぞ?」
「そうなのか」
レーンと呼ばれた寝ている女は緑の髮をテーブルにぶちまけながら寝ていた。
「えと、僕はシン。よろしくお願いしますグレスさん」
「よろしく。敬語じゃなくていいぞ?」
「いえ。年上っぽいので」
「なんでそう思ったんだよ」
「何となくです」
シンは茶髪で短髪。そしてデカイ。俺の頭一個ぶん位デカイ。
「最後は私ですね?私はトス。あまりギルマスの身内と関わりたく無いのですが、まあよろしく」
「よろしく。ところで気になったんだけどさ、あんたさっき俺と兄貴の後ろからついてきてなかったか?」
「おや、気づかれていましたか。これでも隠密系のスキルはどれも高レベルなはずですが」
「いやバレバレだった。兄貴は気づいてなかったけど」
「え?まじか、トスいたんだ」
「ええ、朝からずっとついていました」
「なんのために?」
「それは秘密です」
「ま、まあまあその話は後にして、ギルマス本題に入ったら?」
「ん?そうだな。みんなに聞きたいんだけど、グレスをうちのギルドにいれてもいいか?」
「ほう?」
「それマジで言ってる?」
「大丈夫ですか?」
「ふむ」
「おい勝手に決めんな」
「身内贔屓はしないぞ?」
「zzz」
そんな話は聞いて無いんだがな~?
「予想通りの展開だな。だが問題はない!グレスは既にDを越えている!」
「だめ」
「ダメだな」
「なんで!?」
「今のうちの戦力からしてB越えてないとだめですね」
「zzz」
「いや、そもそも入る気無いんだけど?」
「みんな厳しいな…。て、ん?Dは越えてる?グレスお前今何ランクだ?」
「入る気無いって言ってるだろ?」
「いいから」
「はあ、Sクラスだ。これで良いだろ?」
冒険者カード出して見せながら言う。
「「「「「はぁ?!」」」」」
え、何この反応。
兄貴のギルドのメンツは計九人。
ギルマス、サブマス、その他で構成されている。基本、兄貴の引き起こすやっかいごとに巻き込まれて一緒に怒られたりする人達。特にトスは被害が甚大である。今回登場していない二人はギルドに顔を出すことがあまり無い。




