修行と言う名の地獄 その1
修行一日目と言っても一週間は同じことの繰り返しだった。
俺は猪に似たモンスターを相手に格闘術(龍人格闘術だと長いから)のレベル上げをした。(この時初めて初期装備・改に防御力が無いことがわかった)だが一時間近く攻撃し続けてもまだまだ余裕だといわんばかりにモンスターは走ってくる。すでに格闘術のレベルは3まで上がりだんだんと動きのキレが増してきたのに、だ。
キャストがスキルについて説明してくれた…んだけど、内容はゼロに聞いたこととほとんど一緒だった。
まず、戦闘系のスキルは動きや技のキレがますだけでアーツと呼ばれるもの意外はあってもなくてもいいらしい。採取系のスキルは、取れる数と品質が上がるらしい(両者共に採取系スキルを持っていなかった)。
次に生産系のスキルだがこれは、レベルが上がれば上がるほど完成品の品質が上がるらしい。品質が上がると特殊効果が付く場合もあるとか、レベルが低いと品質が上がらずすぐにダメになるらしい(こちらも両者共に持っていなかった)。最後に補助系だが、これは種類が多すぎてそれぞれに合った使い方をすればいい。補助系のスキルは間違いなく便利だからだそうだ。
だから、高レベルのモンスターにレベル1の俺が攻撃を続けてたとえ格闘術のレベルが上がっても、与えるダメージは変わらない。アーツを修得できれば状況は変わるのだが、はじめてのアーツを修得したのは三日後だった。その時すでに格闘術のレベルは10を越えていた。キャストいわく、龍というだけあって素のステータスが高いから、アーツはあまり必要ではなかったのではないか、そしてアーツがあるということはそのアーツはとても強力だろう。とのことだ。そして残りの三日はずっと猪相手に格闘術のレベル上げをしていた。結果的にレベルは30まで上がったが、修得できたアーツは三つだけだった。
二週目、この一週間は人型のモンスター相手に格闘術を使い、同時に《体術》というスキルを修得しレベルを上げていった。そして、体術のレベルが上がっていくたびに動きのキレが増し、身のこなしも上手くなっていった。ついでと言っては何だが、この頃に初めてモンスターを殺しレベルが一気に10も上がった。
その分のステータスポイントをまんべんなく振り分けると、モンスターと格段に戦い安くなった。それでモンスターを殺し死体ができるとキャストが、討伐証明部位を持って組合に行けば、依頼達成にしてくれる。と言ったのでその討伐証明部位を教えてもらいながら、スキルと自身のレベルを上げ、組合のクラスを上げていった。その結果、たった一週間でクラスBまで上がることができた。
三週目、正直言ってこの一週間が一番大変だった……。
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キャストの手記
修行開始一日目、
彼は不思議だ。最初は素人の動きだったのだが、しばらくするとモンスターの攻撃をかわしはじめ何度かモンスターにダメージを与えていた。彼の成長速度はとても早い。戦闘中に成長していっていることがわかる。それに彼のステータスは、私の鑑定でも見ることのできない称号がいくつかある。何かが邪魔をしているような感じだ。これからの毎日で何かわかるようになるだろうか?
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三日目、
今日この時点で彼の格闘術のレベルは10を越えているようだ。龍人…この種族には謎が多すぎる。実物が彼一人だとわからないことも多い。追々調べていくことにしよう。
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七日目、
今日驚くべきことがわかった。グレスは男ではなく女だそうだ。男口調でイケメン……絶壁だったから全くわからなかった。…まあそんなことは置いといて、彼女の格闘術のレベルが30まで上がったので第二段階に突入しよう。だがあの身体の動かしかたで体術スキルを持っていないのだからすばらしいと言えるのではないだろうか?
八日目、
今日彼女に人型モンスターであるゴブリン、コボルト相手に戦闘をし、体術スキルを修得してもらった。修得したすぐ後は動きに変化はなかったが次第に動きのキレが増し受け身や受け流しといったこれまでできなかったことができるようになってきた。ここらのモンスターを討伐することも近いうちに出来るだろう。
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十日目、
今日彼女が初めてモンスターの討伐に成功し、自身のレベルを上げることができた。これでもっと多くのモンスターを討伐できるだろう、そして組合のクラスも上がっていくだろう。
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十四日目、
まさかたった一週間でBクラスまで上がれるとは思わなかった。これなら来週にはSクラスになっているだろう。
誤字報告ありがとうございました。




