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プロローグ1
処女作です。読んでくれるだけで嬉しいです。
「っしゃあーーーー!」
なぜ俺が叫んでいるのか。それは、子供の時からの夢であったフルダイブ型のVRゲームがついに発売され、それを手にいれることが出来たからだ。
こんな店先の道で叫ぶほど嬉しかったのだ。早く家に帰って遊びたい。そのことに夢中だったせいだろう。
「キイィィィ…」ドン!ガシャーン!パリパリパリ…………
俺は横からくる車に気付けなかった。
俺がいた所は渡り道ではなく、普通の道であった。だからこそ油断していた。事故に遭うことなんて無いだろうと、自分自身が遭うことなんて無いと、そう考えていたんだと思う。いや、たとえ油断していなかったとしても避けることなんて出来なかったんだと思う。そして、俺は事故に遭ってしまった。
近くに病院があったことからすぐさま運び込まれ、なんとか一命をとりとめた。
そして一年後。俺は目を覚ました。