表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

     第二章☆エニグマとは

三人はライブラリで「エニグマ」について調べてみた。

『Enigma西洋語で「謎」「なぞなぞ」「パズル」等を意味する。

古代ギリシア語のainigmaがラテン語を経て転訛したもの。

トリックアートのエニグマ錯視やナチスドイツの暗号機等の関連事項あり。』

レイは夢に出てきた声が何故エニグマと名乗ったのか不思議だった。自分のことを「謎」だと名乗るなんて!

「まぁこりゃあれだな。設計図を探せってことは、暗号機のエニグマの設計図とか、トリックアートの絵とかじゃないのか」

イーサンがあ~あ、と伸びをした。

すると、

「ちがう!そうじゃない!」

と突然アランが叫んでライブラリから飛び出していった。

レイとイーサンは顔をあわせると、すぐにアランを捜しにいった。


「・・・だから、急いで探してるよ」

アランの声がして、レイはほっとして娯楽室に入った。

「あら?イーサンは一緒じゃないの?」

「・・・僕一人だよ」

「誰かと話していなかった?」

「・・・エニグマと話してた」

レイはぞくっとした。

「やっぱり声だけなの?」

「エニグマは精神生命体なんだよ」

「アラン。向こうでイーサンと私にわかるように説明してくれる?」

「まだダメ」

アランはくすくす笑って取り合おうとしなかった。

レイは薄気味悪くて仕方なかった。

「幽霊かなにかがアランにとりついたんだ」

そう思って、なんとかこの少年を助けなきゃいけないとレイは思った。

「イーサン!アランが大変なの!」

アランを連れて、イーサンの元へ急ぐと、イーサンは真っ青な顔で突っ立っていた。

「イーサン、どうしたの?」

「レイ。この船に他に誰かいる気配があるんだ」

「うそ。私たち3人だけしかいないはずよ」

「物の位置が変わっていたり、機械が勝手に動いたり止まったりしてる」

「私かアランがやったことじゃないの?」

「君らには到底動かせないエンジン関係の機械だぞ」

「えっ」

「宇宙船が動き出してる。故障がなおって正常に航行している」

「でも、他の誰にも会ってないわ」

「エニグマだよ」

とアランが言ったので、他の二人はアランを見た。

「エニグマって何者なの⁉」

「内緒」

アランは楽しそうに笑った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ