ひどいアルバイト[由貴]【歌川】
■ヒロイン8[福沢 由貴]■バイト命の黒髪ツインテール少女。色々な場所でバイトをしている。
某ハンバーガーショップにて。
前の客が去り、ようやく俺の注文の番が回って来た。
俺の接客をしたのは、スマイル全開の黒髪ツインテ少女だった。
「いらっしゃいませー! こちらでお召し上がりですか? それともあちらでお召し上がりですか?」
「こちらも、あちらも、どっちも店内だろッ! テイクアウト無しかいッ!」
まあ、元々店内で食べる予定だったし、俺は注文を続けることにした。
「わかったよ。店内で食べますよ、店内で。それから、えーっとテリヤキバーガーのセット1つ下さい」
「テリヤキバーガーセットですね。こちらは中古でもよろしいでしょうか?」
「中古ッ? 中古って何だよ! 食べかけなの? ごみなの? そんなのいらねえよ!」
「では新品のテリヤキバーガーセット1つですね――あ、お客様! 言い忘れておりました!」
黒髪ツインテが申し訳なさそうに頭を下げた。
「申し訳ありません。当店のトイレ内でお食事をされることは、かたく禁止させていただいております」
「なんで便所飯前提なんだよッ!」