RPG先輩[芸夢]【歌川】
■ヒロイン5[高積 芸夢]■近所に住む年上の女性
「あ! やせいの イチジョウ がとびだしてきた!」
むしろ急に道路に飛び出して来たのは芸夢さんの方だった。しかも轢かれかけてた。
芸夢さんは、RPGの世界を生きる近所のお姉さんだ。
「我が家を出てすぐにエンカウントするなんて、一条は紛れもない雑魚キャラだな。よし、一条スライムという名前を付けてやろう。それでは、早速今から経験値にしてやる」
なんか芸夢さんは木刀を構えだした。
「芸夢さん、すいません。俺急いでるんで行きますね」
「待て! これはラスボス戦だ。逃げることは許されない!」
_人人人人人人人人人人人_
> ラスボス:一条スライム <
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右子「見て、慧くん。ブックマーク1件になってる」
突然、右子が携帯を見せて来た。彼女の言葉通り、「HRM48」のブックマークが1件に増えていた。
慧「おおおお! 嬉しすぎる! 誰にも評価されていない話をお気に入り登録してくださるなんて、神様としか思えない!」
右子「ブクマ0小説へのブックマーク。それは未開の地を探検するくらい危険な行為。きっとブックマークしてくれた人は冒険者」
そこまで言って右子が怪訝そうな顔をした。
右子「でも問題が一つある」
慧「何だよ、問題って? 素直に嬉しいだろ?」
右子「このブックマーク、私達の自演の可能性があるの」
慧「ねえよ!」
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ブックマークありがとうございます!