人間言語の新旧について
サークヤルド大陸に元々住む人間が使用する言語をそのままサークヤルド語、と言う。
そのうち前期(1期以前)終盤〜1期の中盤まで使用されたものは古サークヤルド語と呼ばれる。
古サークヤルド語は新サークヤルド語が広まってからはほぼ使われることは無くなったが、サークヤルドという言葉は古サークヤルド語である。
参考:Sa-ak-jard=The wonderful world(英)
1期の終盤(1期610年頃)には整理された新サークヤルド語が広まった。
新サークヤルド語が大陸に広まるまでの古サークヤルド語は同じサークヤルド語と言っても地域差が激しく、1期の514年に北の詩人ミコス・アーロンが「E anu ov teu o monte, wol a fete.」(山を越えれば言葉も異なる。)と残したほどであった。
現に、北部のエヴァル村の古い石壁に刻まれた落書き「Den as o woros en tow Jarde.」(君はこの世界で一番美しい。)と、丁度山1つ離れたセディス村から出土した木簡に刻まれた「Du a wend.」(君は愚かだ。)という2つの文を比較してみると、「君」に対応するのはDenとDu、「〜である」に対応するのがasとaといったふうに、比較的近くにある村同士であっても使っている言語に差があったと分かる。
1期580年、カールデン王国の南部支配が健在だった頃、南部の人々はほとんどがヴァル地方の方言を話した。
カールデン王国は元々ヴァル地方一帯を領地とする王国だったが、近隣諸国との戦争に打ち勝っては領地を広げていた。
当時の国王ヴァルケス・デーンコースルが商業や諸侯会議など公の場でヴァル方言を話すことを強制したのだが、それが民間にも広まっていた。
その後もヴァル方言はカークス王国などで話されたため、ヴァル方言は大陸において最も広範囲で話された方言とされる。
新サークヤルド語はカークス王国主体で整理し、頒布されたため、新サークヤルド語はヴァル方言寄りになっている。
例えば古サークヤルド語では「氷の」を意味する単語はIzelwar(Izel-war)と言い、「i(ts)elva:r」と発音するが、ヴァル方言では同じ綴りで「izelwaʁ」と発音する。
これは新サークヤルド語でIzewalと改定され、「izeval」と発音するようになった。




