第75話 魔術理論とクレイビースト
「よし! 十分引き付けたッス! 距離を取って攻撃するッス!」
「「はい!」」
子供たちは魔獣を取り囲み、ボウガンで攻撃を始める。
しかし、魔獣の皮膚は固く、簡単には矢が刺さらない。
弱点の目を狙ってみるが、目を閉じられ、更に首を振り回して狙いが定まらない。
「固いッスね! 動き止めるッスから、その隙に攻撃するッス!」
「はい!」
「出でよ。≪クレイビースト≫!」
ビードラさんは魔力を込めた手を地面に当て、狼型の土人形を4体作り上げた。
土人形は動き出すと、魔獣の首や体に噛み付き、魔獣の動きを封じる。
子供たちは土人形が魔獣を抑え込んだのを確認すると、勢い良く剣を振り下ろす。
しかし、岩のように固い皮膚には剣撃が通らず、僅かに表面を削る程度だ。
「ビードラ兄ちゃん! コイツ固過ぎだよ!」
「分かってるッス! 装甲の弱い所を一点集中で削るッス!」
「う、うん!」
子供たちは魔獣の関節や爪、目や耳などを集中攻撃する。
時間は掛かるが、確実に攻撃が通り始める。
「爪と皮膚の境が脆いみたいだよ!」
「こっちは関節の裏側が脆いみたい!」
段々と魔獣の弱点が露見し始める。
しかし、魔獣も黙っていない。
強引に体を捻じり、土人形の押さえ付けを払い除けようとする。
「コイツ、かなり力持ってるッス! 頭としっぽに注意するッス!」
魔獣が暴れ始め、土人形が耐えきれずに崩れ始めた。
そして、一気に決壊する!
魔獣は頭を攻撃をしていたギルティスに狙いを定め、噛み千切ろうと鋭い牙で襲い掛かる。
ギルティスはその攻撃を間一髪避けたが、鞭のように撓らせた首振りで押し飛ばされた。
続けて長い尻尾を振り回し、エリーゼも大きく吹き飛ばされる。
「大丈夫ッスか!?」
「う、うん……」
吹き飛ばされたエリーゼを抱き起こすと、腕から血を垂れ流していた。
ビードラさんはすぐにそれを止血する。
「アイツに噛まれたッスか!?」
「ううん、違うの。体に当たる瞬間、あの尻尾がトゲトゲになった気がするの。良く見ると鱗みたいになってるし、鱗を持ち上げて針のようにできるのかもしれないわ」
「ちょっとヤバイッスね……」
シルリアが駆け寄り、エリーゼの治療を代わる。
ビードラさんは土人形を作り、再び魔獣を抑えに掛かる。
ギルティスが妙案を提案する。
「ビードラさん。あの魔獣の頭に土を被せて窒息させたらどうでしょうか?」
「それも手ッスけど……俺はみんなと戦って勝ちたいッス!」
「みんなで勝つですか……。分かりました! みんな! 距離を取って装甲の薄い所を狙うぞ!」
「「はい!」」
子供たちと魔獣の熾烈な戦いは続いた……。
◇
やっと子供たちの所に辿り着いた。
相手にしている魔獣は、固い鱗に覆われた爬虫類型の魔獣のようだ。
体は小さいが、それに見合わぬ怪力を持っているようだ。
戦闘状況は一進一退。
ビードラさんは土魔法で魔獣の動きを封じ、子供たちがその隙に攻撃をしている。
魔獣は剣撃や矢傷を負い、至る所から血を垂れ流している。だが、まだまだ暴れる余力を残しているようだ。
そして……その戦いを見守る者たちがいた。
走る速度を弱め、声を掛ける。
「へぇー? 珍しいね? ミイティアが見守ってるのって」
「に、兄様!?」
「来るのが早かったですわね?」
ラミエールが「自分は無視ですか?」 という感じでツッコミを入れてきた。
「無視してるつもりはない」とジェスチャーで伝え、話を戻す。
「例の実験でここの様子が見えたんだ。急いで駆け付けたけど……入らぬ心配だったかな?」
「いいえ。そんな事はありませんわ。手勢は多いに越した事ありませんしね」
「でも、見守っているんだね?」
「子供たちからの要望ですの。それに、「実戦は常に同じ状況とは限らない。本当の実力は実戦でしか付かない」と、マサユキさんも仰ってましたわよね? いざとなったら介入できる準備もしていますし、破綻しない範囲であれば任せても良いと考えました」
「いい判断だ。戦況を見る限り、戦い方は間違っていない。収穫を終えた畑に誘導したのも正しいと思う。ここならビードラさんの土魔法にも都合がいいし、見晴らしが良いから不測の事態にも対応できるからね。まぁたぶん……彼らだけで倒せると思うよ」
「たぶん? ちょっと自信がなさそうですわね?」
「うーん……問題は『どう抑え込むか』かな?」
状況は一進一退ではあるが、不利ではない。むしろ優勢だ。
その理由は、ビードラさんが適度に手を抜いているからだ。
本気でやれば有無を言わさず、一撃で魔獣を葬り去る事も可能だと思う。
しかしそれをせず、土人形をたった4体に収めているのは、「子供たちと共に勝利を掴みたい」という彼なりの配慮だと思う。
問題は……攻撃の主体を務める子供たちに、状況を優位に進めるだけの『決め手』が無い点だろう。
別に子供たちが非力だからとか、一撃必殺みたいな攻撃ができないからという意味ではない。
彼らの戦闘力はそこら辺の一般兵士はおろか、一個小隊にも引けを取らないと思う。
装備も充実しているし、得意分野を生かした戦い方をしている。
十分理に適った戦い方をしてはいるが……それでも、決着までには相当時間が掛かってしまうだろう。
「ラミエール。治療の準備はいい?」
「万全ですわ。ご心配されてるのは『解毒』の準備ですわよね?」
「うん。大きさや形状は異なるけど、イグアナやバシリスクに近い魔獣だと思う。もし同じような特性を持ってるとしたら、口内に生息する病原菌はかなり厄介だ。最悪、噛まれた箇所を切除する必要があるかもしれない」
「なるほど……。なら、抗体薬を作るにも確実に仕留めないといけませんわね」
「それはこちらの都合だ。都合を彼らに負わせるのは酷だよ」
「もちろん分かっていますわ。可能なら作りたいというだけですわ」
「余計な気回しだったね。すまなかった」
「構いませんわ。私は私のできる事をするだけですわ」
ミイティアは静かだ。
マサユキたちの会話に耳を傾けもせず、ジッと成り行きを見守っている。
「ミイティア。ミイティアならどう戦う?」
「私は……注意を私に引き付けて戦う他ないと思ってます。ビードラさんのようには戦えません」
「俺も同じだ。あれはビードラさんにしかできない方法だ。俺たちにできるのは、注意を引き付け、子供たちに一撃離脱を繰り返させる。暴れ始めたら遠距離攻撃に切り替え、体力と集中力を削っていく。たぶん、これ以外に方法はないと思うよ」
「魔法が使えるって……羨ましいですね」
「そうでもないと思うよ?」
マサユキの何げない発言に、ミイティアとラミエールが示し合わせたかのように問い掛けてくる。
「「何で?」」
「見事にユニゾンしたね……。極端な話だけど、あの魔獣の10倍の大きさの魔獣が居たとする」
「「そんなの居るの!?」」
またしてもユニゾンが返って来る。
「竜とかドラゴンっていう巨大生物だよ。おとぎ話だと思ってたけど、どうやら実在してそうなんだ」
「それは……どういった生物ですの?」
ラミエールは何か心当たりを思い付いたようだ。
だが、あえて聞いてみたいのだろう。
「んーっと……体は爬虫類で、二足もしくは四足歩行できる。背中には大きな翼が生えていて、表皮は固い鱗で覆われている。炎を吐いたり、吹雪を吐いたり、雷を吐いたり……とにかく凶暴だ。あとは、剥ぎ取った鱗や牙が貴重な素材になるらしいよ」
2人は話に付いて行けず、チンプンカンプンという顔をしている。
「飛び抜け過ぎた話だったかな?」
「ううん、そうじゃなくて。魔法が使える事とどう関連してるのか分からないの」
「まあまあ、そのまま聞いて。俺の研究中の題材は知ってる?」
「魔法相殺や打ち消しを目的にした、付与技術:≪レジスト≫ですよね?」
「うん。魔法の相殺には、魔力の強さが関連していると考えている。魔獣にしてもそうだけど、体の大きさや強さは魔獣の持つ魔力の強さに比例している気がするんだ。そう考えた時、10倍の大きさの魔獣がいたとすれば、魔力の強さも10倍だ。簡単に言うと『レベル差』という概念になる」
「レベル差?」
「例えば、あの魔獣は今までの魔獣と比較すると、どのくらいの強さだと思う?」
「熊型より強いと思うけど……飛び抜けて強い印象はないです」
「狼型がLV10、熊型がLV20として、あれはLV25~30くらいが妥当だろう。一撃で倒せるビードラさんのLVを50とする。では、あの魔獣の10倍の強さなら?」
「LV250~300って事?」
「そういう事。LV50のビードラさんが6人はいないと釣り合わない。となると、魔法が絶対有利とは言えない」
「でも……それは極端過ぎない? 少なくとも、LV50以下なら同等以上に渡り合えるって事でしょ?」
「うん。極端な話だよね。手近な例を挙げると、親方さん相手にビードラさんの魔法が有効だと思う?」
「それは……戦い方次第だと思います」
「そう。LV差があったとしても、戦い方次第では優位に戦える。これは俺やミイティアにも言える事だ。つまり、戦い方を工夫するという習慣は、『より強い相手と戦う』上での重要なスキルとなる。あの魔獣はビードラさんより格下だ。だから、ビードラさんの魔法は有効だし、便利にも見える。魔法を使えるかどうかより、『有効に使えるかどうか』の方がよっぽど重要なんだよ」
「でも……魔法を使えない私たちには羨ましく感じます」
「まぁ分からなくもないよ。俺は魔法を使えないとは言うけど、魔法という概念に当てはまらないだけの話だ。仮に、俺の能力をミイティアが使えるようになったとする。ミイティアはそれをどう思う?」
「……使いきれないと思います。職人の技術を習得したとしても、発想が追い付かないと思います」
「そう。発想が問題なんだ。サーヴェントさんの話では、魔力だけでは魔法として成立しないらしい。魔力を形にする事で、魔法という結果を生み出しているらしい。……さて、ここからが本題だ。ミイティアが魔法を使えるようになったとして、どんな魔法を使いたい?」
「魔法を使えるように……」
ミイティアは考え込む。
ラミエールにも聞いてみる。
「ラミエールはどんな魔法を使ってみたい?」
「私は回復系魔法ですわね。傷の治療もそうですけど、解毒の治療魔法なんてのがあれば尚良いですわ」
「詠唱で回復魔法は使えるみたいだから、そこから覚えてみるのもいいかもしれないよ。でも、本当に自分と相性が良いのかは分からないかな」
「それは仕方ありませんわ。望む物が望む形で成立するのなら、魔法は錬金術と同義になってしまいますもの」
「まあね。錬金術は「土くれを金にする」とは言うけど、この世界における錬金術は更に上の次元……っと、この話をすると長くなるから置いておくけど、魔力をどう形にするかという「発想」がポイントだと思ってるんだ」
「どうすればいいですの?」
「兄様、私も知りたいです」
「そうだなぁ……。ミイティア。あの土人形はどう見える?」
ミイティアはジッと土人形を見詰める。
「土人形全体が黄色の光に覆われています。……それだけじゃなくて、神経のように光が手足に巡っているようです」
「ビードラさんの足元はどうなってる?」
「足元? ……足元ではありませんけど、手から地面に向かって光が伸びて、地面を伝うように土人形まで伸びています」
「という事は、土人形に神経を張り巡らせるような魔力回路を組み、地面を介して土人形に命令を送っている。って事になるのかな?」
「魔力回路ですか?」
「魔法を形成する魔法式って言えばいいのかな?」
「魔法式? 魔法陣みたいな物なの?」
「マサユキさん。私も言ってる意味が分かりませんわ」
「うーん……」
どう説明していいのか分からない。
そもそも、魔法を理屈で説明できるほど魔法に精通している訳でもない。
ビードラさんの魔法も、サーヴェントさんやカーネリアさんの魔法も、独学で習得した物であって、誰しもが同じ方法で習得できる訳ではない。
俺の能力もそうだ。
魔法を使えるサーヴェントさんや親方さんに聞いても、常識の範疇を越えているとだけで説明が付かない。
知識だけで魔法が使えるようになるとは思っていないが、発想が魔法の実現に大きく関係している可能性を伝えたいのだが……。
腕を組み考え耽っていると、サーヴェントさんたちが到着した。
「兄ちゃんたち……何してんだ? 戦闘に加わらないのか?」
「大丈夫だと思いますよ」
「随分やられてるが……。それでも放置か?」
「訓練として十分成立してると思うんですけど、サーヴェントさんにはどう見えます?」
「……訓練の域は十分超えてると思うぜ? ビードラの奴が手を抜いてるからだろうな」
「ええ。ビードラさんは意図的に手を抜いてます。そして、子供たちと何かを得ようとしています。ここで手を出すのは無粋でしょ?」
「言いたい事は分かるんだが……ちょっと怪我人が多そうだぜ?」
重傷者はいないものの、支援に徹しているビードラさんとシルリア以外は体中に怪我を負っている。
形勢は拮抗しているとはいえ、このまま続けさせるのは好ましくない。
時間を掛ければ倒せるとは思うのだが……。
「仕方ないですね」
「手を出していいのか?」
「いえ。アドバイスに留めます。それで伸展しなければお願いします」
「……分かった」
ビードラさんに向かって声を張り上げる。
「ビードラさん! 土人形の力、もっと上げられますか?」
「ん? できるッスよ!」
「なら2体に絞って、地面を陥没させてください!」
「か、陥没!? できなくはないッスけど……」
「子供たちが限界です! そろそろトドメに入らないと危険です!」
「分かったッス!」
ビードラさんは2体の土人形を崩し、残り2体の土人形を少し大きく強化した。
そして、魔獣の真下の地面を土魔法で陥没させる。
魔獣は陥没した溝に嵌り、強化された土人形によって抑え込まれる。
「よーし、みんな! 鱗の隙間を狙って剣を捩じ込め!」
「「はい!」」
魔獣は鱗を伏せ防御態勢に入るが、無理やり鱗の隙間に剣を捩じ込まれる。
動こうにも強化された土人形に押し込められ、魔獣はどうする事もできない。
完全に一方的な展開。ほとんどハメ技の状態だ。
……やがて魔獣は、息を引き取った。
「怪我の治療をしますわ。みんな集まって」
ラミエール指揮の元、子供たちの治療を始める。
座って治療風景を眺めるビードラさんの元に行く。
「ビードラさん。今日はいい戦いっぷりでしたよ」
「そ、そうッスか? でも……魔法は使ったッス」
「いいじゃないですか! 怪我は負ったものの、手堅い勝利を得られたじゃないですか!」
「でも……」
「それでいいんです。いざとなったら全力で倒せばいいだけです。それより、今回の戦い方は素晴らしかったです! ビードラさんは魔法だけに頼らない戦い方に挑戦し、子供たちはより強い敵と戦う難しさを学べました! 得難い経験と、最高の勝利を得られたんです! 誇っても恥じる必要はありませんよ!」
「でも……最後は兄ちゃんの指示で倒せたような物じゃないッスか?」
「それは結果論です。別の方法でも抑え込めたんじゃないですか?」
「方法はあったッスけど……」
治療を終えたエリーゼが、ビードラさんの元に来た。
「ビードラさん。別の方法って言うけど、どうやるの?」
「あーいや……。ギルティスが言ってた「窒息」ってのも手だったッス。あとはクレイビーストの数を増やして、頭としっぽを押さえるとかすれば……」
「もしかして……もっと土人形出せたりするんですか?」
「ん? あぁ、あの程度なら40~50体は出せるッスね」
「ス、スゴーイ!」
俺もビックリしたが、子供たちもビックリ仰天だ。
単一命令ではなく、『ある程度自由度を持たせたクレイビーストを、50体も出せる』となると、戦力的には兵士200~300人に相当する事になる。
しかも戦い方次第では、『不死の軍団』並みに厄介な使い手という意味になる。
これが事実なら、十分どころか十二分に力を残して戦っていた事になるだろう。
「ギルティス。君は爪や鱗の隙間を狙ってたけど、俺に言われる前には気づいてたよね?」
「うん! 暴れ回るから正確に狙えなかったけど、ビードラ兄ちゃんが抑え込んでくれてたから簡単だったよ!」
「ミリーとラチェアはどうだった? ボウガンでしっかり狙えた?」
「ダメー」
「うん。ダメー」
「でも、いくつか矢は刺さっているよ?」
「目がダメーだった」
「うん。目を閉じてダメー」
「なら、目を開ける瞬間を狙えばいいんじゃない?」
「それー!」
「うん! それー!」
「そんな事、可能なんッスか?」
「かなーり難しいですね。正確に狙う事は勿論、タイミングも合わせないといけませんからね」
「かなーりー」
「うん。かなーりー」
ミリーとラチェアは踏ん反り返り、その意味を理解してるのかサッパリだ。
でもまぁ……よくやった方だと思う。
「まぁそんな訳で、みんな良くやったしスゴイと思ってます。俺は手っ取り早く終わらせる方法を提案しただけであって、言われた事に即時に反応できたのは、みんなその意味をすぐ理解できたからです。単なる技術ではなく、連携が良かったから実現できたんです。だから、誇っていいんですよ」
「そうッスか……。みんな頑張ったッス。怪我を負わせて、すまなかったッス……」
「このくらい平気だぜ!」
「いつもの事ですよ」
「そうね」
「いいの!」
「うん。いいの!」
ビードラさんは子供たちに励まされ、嬉し涙を流している。
サーヴェントさんも満足気だ。
「よーし! 治療が終わったら工房まで魔獣を届けようか! その後、みんなには空を飛ばせてやるぞ!」
「おいおい? アレはまだ実験中だぜ?」
「木の高さくらいなら大丈夫でしょ?」
「まぁ……それくらいなら大丈夫だと思うが……うーん……」
「いいじゃないですか。戦いの報酬って事で」
「……仕方ねえなぁ。おっし、ビードラ! 土人形で魔獣を運べ!」
「お、俺ッスか?」
「いいじゃねえか。お前たちの戦果だ。そいつを食うのも素材にするのも、お前たちの権利だ。だったら、工房まで届けるのもお前らでやった方がいいだろ?」
「わ、分かったッス……」
「よーし! 工房に着いたら空を堪能させてやる! 漏らすなよ~?」
子供たちにブーブー文句を言われながら、工房に向けて移動を始めた。
その微笑ましい姿を見ながら、俺は思う……。
コイツは、どこから来たんだ?
その答えは分からない。
少なくとも、ここ数年で現れた魔獣とは形状も強さも違う。
何かしらの影響でここに現れたと考えるなら……こういう事は増えていく気がする。
とにかく。子供たちを含め、村人たちの装備の向上を考えた方がいいかもしれない。
分からぬ答えを考えながら、工房に向かう……。
次回、土曜日2015/1/3/7時です。




