第59話 戦いの終わり。そして別れ
「チクショォォオオオ! マサユキ! 砲撃はまだかよ?」
「何度も呼び掛けてます! もう少し待ってください!」
陽動として動いていた男爵たちだったが、ついに追撃隊に追いつかれてしまった。
当てにしていた砲撃は来ず、追撃隊は無傷のままに進行してきたのだ。
足の太い巨大な馬に跨った伯爵閣下が、弛んだ巨漢を振るわせながら勝ち誇ったかのように叫ぶ。
「さあ、観念するのだガトリール卿! もう逃げ場はないぞ!」
「伯爵! 貴様何をした!?」
「場も弁えぬ庶民風情が! 貴様がワシに語り掛ける権利などあろうものか!」
男爵様は一歩前に出ると、剣を捨て最後の賭けに出る。
「バリスデン伯爵閣下! 私の身柄さえ押さえればすべて済む話である! この者たちは関係ない! 見逃して下され!」
「ふむ……ガトリール候。貴殿とは何度となく対立してきたが……ここまでワシを追い詰めた手腕には敬服致す。此度の件……その勇猛さを称し、すべてを水に流してやっても良いぞ?」
「ほ、本当であるか?」
「無論じゃ!」
「おぉ! バリスデン伯爵閣下は何とお心が広い! 感謝するばかりである!」
「さぁ領地に帰り、共に宴を揚げようぞ!」
伯爵閣下の話を鵜呑みにし、前に出ようとした男爵様をシドさんが止める。
「おい、セイル! 待て!」
「どうしたと言うのだ?」
「どう考えてもおかしいだろ? 奴が見逃すと思うか? この状況で?」
「そんなことは分かっている。だが、戦いは決した。これ以上無益な戦いをしたくないのだ」
「お前の気持ちは分かってるつもりだ! だが、お前を身代わりに助かっても俺は納得しねえぞ! 考え直せ!」
「シド! 貴様は分かっておらぬ! この状況、最善はこれ以外にないのだ!」
男爵様とシドさんは言い争いを始めてしまった。
二人のやり取りを無視し、マサユキは伯爵閣下に話し掛ける。
「伯爵閣下。この者たちは愚かにも内輪揉めをしているようです。その間、少しお話をさせて頂けないでしょうか?」
「ふむ。お主は?」
「私は商人であります、マサユキと申します。先日、伯爵閣下がご購入頂きました特級石鹸と美容液ですが、使い心地は如何でございましたでしょうか?」
「おぉ! あれはお主の品であったか! あれは良い物であるな! また購入を考えておった所だ! して……お主は何故そこにいる?」
「簡単な話でございます。男爵領の開拓の仕事で赴き大砲の納入を済ませた後、この者たちに連れ回されていたのです」
「なるほどのぉ……。それは虚実ではあるまいな?」
「先ほど男爵閣下が申し上げられた通り、私には関係ございません。それに……この場で私が死んでしまっては、後の大取引の機会を失ってしまいます。伯爵閣下も大砲には大変ご興味がある。……と伺っております。つきましては……」
「お主を助けよ。ということだな?」
「はい。お察し頂き、恐縮でございます」
シドさんは怒り狂い出した。
「おい! マサユキてめぇ!」
「シド殿。これは運命でございます。金の成る所に赴くのが商人でございます。一銭の利益も得られぬ男爵側にいても、何の利益にもならぬと判断したまででございます」
「オマエェェェェ!」
胸倉に掴み掛り、グイグイと締め上げてくる。
シドさんは荒い息を立て、血走った殺意が込められた目で睨んでくる。
しかし、私は目は背けない。
なぜなら……これが『私の最後の足掻き』だからだ。
シドさんはそれを察してくれたが、納得のいかない顔をしながら強く押し出す。
押し込みが強く、勢い余って地面に倒れてしまった。
ゆっくり起き上がると、腰の鞄から布を取り出し汚れた個所を拭う。
そして、殺気を放つ兵士たちに恐れることなく真っ直ぐ伯爵閣下の元に向かう。
「伯爵閣下。お騒がせ致しました」
「怪我はないかの?」
「ご心配には及びません。こういう修羅場を乗り切ってこそ、真の商人でありますから」
「フォッフォッフォッフォッ! お主は面白い奴じゃのぉ? 話し甲斐がありそうじゃ」
「お褒め頂き、光栄の極みにございます」
平静を装いつつ、腰に吊り下げた通信機を操作する。
堂々と言葉を使って通信機を操作することはできない。
だから、通信機に用意されたスイッチを、カチカチと鳴らし続ける……。
◇
時は少し遡る。
ここは問題の地、長距離大砲が設置された地点。
伯爵軍の大砲の捜索隊が一挙に雪崩れ込み、乱戦状態となっていた。
「お前ら! 何が何でも死守だ! メーフィスさん、アンタは隠れてろ!」
「僕も戦います! こうなっては生き延びても意味がありません!」
「そうはいかねえ! 俺たちは旦那と約束したんだ! アンタを護るってな! そこで見てな!」
そう言ってジールさんは飛び出していく。
こちらは手練とは言え、僅か100人。
対して伯爵軍の捜索隊は、1000人。
10倍もの敵を相手に、なんとか戦線を維持している状態だ。
乱戦と混乱の中で気付かなかったが、通信機が鳴っている。
リーンリーン、リ、リーンリーン……
慌てて呼び出しに応じようと通信機を握った瞬間、異変に気付く。
「……まさか!」
呼び出し音に集中する。
「ア、メ、ヲ、ウ、テ……」と、呼び鈴をモールス信号の要領で鳴らしている。
「アメ……追撃隊か!」
メーフィスは大砲に向かって駆け出す。
呼び鈴をモールス信号として使うとは、僕も考えなかった。
事前の打ち合わせでも、モールス信号を使うという話は出て来なかった。
フェインが遠吠えを聞いて砲撃地点の指示するという話については、通信機の存在を消すための表向きの話で、実際には通信機で指示を飛ばす手筈だった。
それに、モールス信号を知ってるのはマサユキさんと僕くらいだ。
通信を中継する陽炎は、当然モールス信号の存在を知らないだろう。
通信機には通信距離という制限がある。
点在する通信不能地帯を埋めるため、中継機を持った陽炎が戦場を動き回っていた。
基本は陽炎が呼び掛けを受け、情報を整理した後に発信する。
だから、意図の分からないモールス信号は使えないし、実際活用するという話には至らなかった。
中継を受け持つ陽炎がその意図を読み取れるとは思わないが、事実、暗号はここに届いている。
そして、マサユキさんは僕だけに分かる暗号で通信をしてきた。
わざわざモールス信号を打つということは、言葉を発することができない状況ということだ。
つまり……かなり差し迫った状況に陥っているということに他ならない!
矢が飛び交い、剣が振り回される乱戦の中、やっとのことで砲台に辿りつく。
幸い、砲弾の装填は済ませてある。
残る問題は……正確な座標だ。
座標を聞くにもマサユキさんは声を出せない。
ここで逆に呼び鈴を鳴らして呼び出してしまっては、モールス信号を送って来た意味がない。
それに、暗号には改めて砲撃地点の指定をしてこなかった。ただ『撃て』と。
つまり、予め打ち合わせた通り陽動地点に向かって撃ち込めということだ。
だが同時に、これは『最悪の砲撃』になるとも読み取れる……。
「僕に……撃てるのか? ……ウグッ!」
背中に激痛が走り、ボタボタと温かい物が滴り落ちる。
後ろを振り返ると、兵士の一人が剣を振り下ろしていた。
「しま……った……」
兵士は剣を振り上げる。
そして……
◇
「――ハハハハ! 伯爵閣下もお人が悪い! 話は変わりまして、一つ小さな願いを聞いて頂けないでしょうか?」
「うむ! いいだろう!」
「あの者たちの命、私にお預け頂けないでしょうか?」
「ならぬ! 彼奴らは見逃せん!」
「いえいえ、見逃すなんて甘い話ではありません。奴隷にしてしまえば良いのです。例え男爵であっても、呪印を彫ってしまえば奴隷でございます。事実は塗り替える物でございます」
「フ……フォッフォッフォッ! 主も頭が回るのぉ? して、奴隷にして何をする?」
「大きな声では言えませんが……『猪狩り』でもしては、どうでしょうか?」
「猪狩り? それは何じゃ?」
「伯爵閣下はご存知あられないのですか? あの密会の存在を?」
「まさか……選ばれし者のみが会員となれる、あの倶楽部のことか? ……知っておろうと思うが、ワシは会員になれん」
「ええ、ですから……新たに作れば良いのです。伯爵閣下専用の倶楽部を」
「……フ、フフフフ。主も悪よのぉ?」
「いえいえ、伯爵閣下ほどでもございません。フフフフ……」
2人は気持ち悪い表情を浮かべながら、不敵な笑みを浮かべる。
「良かろう! だが、男爵はこの場で殺す。残りの者はくれてやろう」
「ありがとうございます。ではさっそく、猪狩りで余興でも致しましょうか?」
「いいのぉ!」
「では、ルールでございますが……あの男を逃げ回らせ、兵士が棍棒で殴る。時間を設け、余興として良い働きをした者には褒美を取らせる。……これで如何でしょうか?」
「良いのぉ! さっそく準備せよ!」
「畏まりました」
男爵様たちの前に立つ。
「さて、ユイル殿。貴殿は連れたちのために、命を投げ出す覚悟がございますか?」
「む、無論だ!」
「では、貴殿は我々を愉しませるため、余興に参加して頂きます。簡単でございます。時間内逃げ延びれば良いだけでございます。もし時間まで逃げ延びれば、連れたちへの処遇にも最善を尽くしましょう。しかし達成できなければ、貴殿同様連れたちも余興に使わせて頂きます。時間は、この砂時計が落ち切るまで。開始は、この金属の板が鳴ったら。宜しいでしょうか?」
「…………」
男爵様は黙り込んでしまった。
私の意図を読めず、迷っている様子だ。
シドさんが男爵様の耳元で囁く。
「(ユイル。あれはマサユキの合図だ。鈴が鳴ったら全力で逃げるぞ)」
シドさんたちがヒソヒソ話し合う中、私は必死にスイッチを押し続けた。
暗号は、「撃ったら、呼び鈴を鳴らせ」である。
砲撃が行えない。
つまり、メーフィスたちも緊急事態であることが容易に予想が付く。
しかし、今はそれに賭けるしかない。
待てども呼び鈴が鳴らなければ、本当に余興は始まってしまう。
つまり、最悪の形ですべてに決着が付くということ。
マサユキ様にとって、どちらに転んでも生き残れる状況ではあるのだけど、あの方はきっと納得しないでしょう。
最善に最善を尽くし、悪手を打ってでも勝ちに行くお方。
だからこそ、こういう形での終わり方には絶対納得しない。
責めは私が追えば済むでしょう。でも……あの方は一人で背負い込む。
だから、せめて……
リーン……
呼び鈴が鳴る。
と同時に、男爵様たちは全力で駆け出した。
「神様。私めの願いをお聞き下さり、ありがとうございます。そして、マサユキ様――」
遠くの空から空気を切る音が微かに聞こえ、頭上でパッと一瞬光ったと思うと……冷たい死の雨が降り注いだ。
◇
すべては終わった……。
数えれば、約半年に及ぶ長い長い戦いが……。
陽動地点は鉄の矢で埋め尽くされ、何一つ動く物はない……。
ない……はずなのだけど、背中に圧し掛かる様な妙に温かい物は? ……血?
魔獣に襲われたあの日、私は死線を彷徨った。
あの時のように激しい痛みではないのだけど……少し妙。
ゆっくりと目を開けると、大きな影が……。
上には……銀色が美しく輝く……。
「……マール?」
マールは微動だにせず、静かに佇んでいる。
そして、背中の温かな存在が語り掛けてくる。
「姉様。ご無事ですか?」
「ミティア……。なぜ……あなたが?」
「姉様を。いえ、兄様を護りに来ました」
「……分かっていたのね?」
「薄々気づいていました。確信に至ったのはつい先日です。それより、怪我はしてない?」
「私はいいわ。それよりミイティアは? いえ、マールは……」
「マールは……逝ってしまったわ……。私たちの盾となって……私たちを……」
ミイティアは大粒の涙を流す。
マールには無数の鋭い矢が突き刺さり、綺麗な銀色の毛並みが赤く染め上がるほど痛々しい姿をしている。
しかし、その表情は堂々としており、誇らしそうな顔をして……息を引き取っていた。
体を起こし、マールに寄り添う。
そして、ゆっくりと撫でる。
体は熱く、湯気を立てている。
必死に急いで来たことが良く分かる。
私は……ただ無言で、マールを撫で続けた……。
しばらくすると、逃げていた男爵様たちが戻って来た。
シドさんと連れたちの何人かは矢傷を負っているが、皆命を拾ったようだ。
男爵様たちは体を引きずりながらも、駆け寄ってくる。
「マサユキ! お前も無事だったか!?」
「私は大丈夫です。ミイティアも。でも……」
「マール……」
シドさんは名残惜しそうにマールを撫でる。
シドさんは涙を堪えているものの、その目には強い決意と慈愛の心が伺える。
男爵様や連れの者たちは、目も憚らず泣いている。
シドさんはマールを撫でるのを止め、後ろを振り返る。
「アンタらに助けられたぜ。何も返せる物はねえが……礼だけ言わせてもらうぜ」
「…………」
返事はないがそこには、黒いマントで大きな剣を担いだ男と、黒いローブを身に纏った者がいた。
私は起き上がり、男爵様たちに説明する。
「男爵様、シドさん。この鎧を着込んだ方は狼でございます。連れの者は陽炎でございます」
「なるほど……。身形からして大した手練のようだ。それに、前々から聞いていた陽炎であるか……思っていたより小さいのぉ?」
「ユイル! お前もうチッとマシな台詞ねえのかよ? まぁいい! とにかく俺たちは奴らに助けられた。これがマサユキの言ってた別動隊なのか?」
「はい。ですが、彼ら以外にもいます。もう一方は見当たらないようですが……」
狼は無言で指差す。
それは、伯爵閣下がいただろう場所。
そこには……黒いマントの男が佇んでいた。
矢を受け着込んだ鎧は何カ所も壊れているが、両手の篭手からはモウモウと煙を立て、ただただ異様な雰囲気に包まれている男。
それは、鵺。
「マサ――」
私はあの方の無事を知り、咄嗟に叫びそうになってしまった。
しかし、その言葉を飲み込む。
なぜなら、事態はまだ完全に終結していないと分かるからだ。
鵺の足元には、ブルブルと震える弛んだ巨体が蹲っていた。
宿敵であるはずの伯爵閣下をお救いする。その意味を良く理解してればこそ、気づけたと言える。
「まさか、あなたがその方をお助けするとはね? お久しぶりです。鵺殿」
「貴様からの依頼だ。我らは仕事を全うしたに過ぎん」
シドさんが地面に転がっていた剣を拾い上げ、駆け出す。
それを狼が掴み、止める。
「離しやがれ! アンタらには助けられたが、コイツは生かして置けねえ!」
「シドさん。あなたは勝ちを……いえ! 『夢』をお捨てになるつもりですか?」
「マサユキてめえ! 今さら何言ってやがる!? アイツが死なねえと終わらねえだろが!?」
「もう終わってます。それとも……私たちを相手にもう一戦やりますか?」
「お前たちを……相手に? どういう意味だ!? お前らは――」
「私たちは男爵軍に協力するものの、男爵軍になったつもりはありません。お忘れですか?」
「何言ってやがる!?」
「我々は最初から、男爵軍や伯爵軍とは関係なく、中立の立場で戦争に参加しています。すべてはこの結果のためにです」
「何が言いたい!? サッパリ分からねえぞ!?」
「シド! 荒立てるな! マサユキ殿は『戦争を止める』と言っていた。『話し合いのテーブル』、そして『裁判』。これが意味するところは、すべてこの状況で説明できる。と言うことであるな?」
「その通りです。ここに鵺殿がいらっしゃるということは、概ね思惑通り進行しているということでしょう。つまり、戦争は急激に収束しつつあります」
「ということは、我らは話し合いの後、然るべき裁きを受けるということであるな?」
「はい。ただ完全に戦争が鎮火しているとは思えません。鵺殿。状況はどうなっているのでしょうか?」
鵺は伯爵閣下を縄で縛り上げながら答える。
「貴様の言う通り、概ね片は付いた。中央の伯爵軍本隊は制圧した。リグルドもしばらくすれば連れて来られるだろう。残るは別動隊の動向と、我らの別動隊。砲を置いた地点の制圧のみだ。しかし……それも間もなく終わるだろう」
「それは、私の意図しない者の協力を得られた……と言うことでしょうか?」
「そうだ。英雄と呼ばれる方々が動かれた。もう、問答無用で終戦だろう」
「分かりました。では、我々は男爵軍本隊と合流後、本拠地に戻ります。残る懸念材料の処置はお任せして良いでしょうか?」
「了解した。伯爵閣下は我らがお送りしよう。狼、陽炎。行くぞ!」
狼と陽炎は無言で動き出す。
そして狼が伯爵閣下を抱え上げると、森の奥に消えていった……。
「異様な奴らだったぜ……。それにしてもよ? 本当に戦争は終わったのか?」
「あの方が終わるというのだから、終わるのでしょう。仕事には万全を期す方です。それに英雄の方々が動かれています。万に一つにも状況が変わることはないでしょう」
「英雄って言うと……ゼアの奴か? 奴は静観するだけだと思ってたがな?」
「私も意図して呼んだつもりはありません。しかし……随分前から介入されていたようです」
「どの時点からだ?」
「我々が撤退を始めた時点でしょうね。砲撃で砲台の破壊が終わった後、異様に大きな炎の柱が立ち上がりましたよね? 恐らくアレが始まりだと思います」
「あれがか……恐ろしい力だ」
「シドよ。我らは一刻も早く本隊と合流しよう。状況は収束しつつあるものの、我らが死んでしまってはすべてが水の泡となってしまう」
「……そうだな。マールはどうするよ? この巨体を持って行くには……」
ミイティアは涙を拭い、一言だけ伝える。
「マールは私が見ています」
ミイティアはマールにしがみ付き、フルフルと震えている。
その姿に……掛ける言葉が思い付かない。
「男爵様、シドさん。行きましょう。ミイティアは一人でも大丈夫です」
「……分かった」
ミイティアを一人残し、私たちは本隊に向かう。
戦争は呆気ないほど、簡単に終結した。
長距離砲台を設置した地点では親方さんが介入し、制圧した後、陽動地点への砲撃を行っていた。
伯爵軍の別動隊を捜索していた隊はアンバーさんが介入し、壊滅させていた。
そしてリグルドの隊は、説得したサーヴェントたちが抑え、多数の死者を出したものの見事リグルドを連行してきた。
すべての戦場が制圧され、すべてのピースは揃った。
戦争は止まった。
多数の死者を出し、大切な仲間を失い、得られた結果は決して大きくない。
そして戦争は終わったものの、本当の戦いはまだ終結していないことに気付く者は……少ない。
次回、水曜日2014/10/1 7時です。




