表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/117

第42話 ジャガイモ盗難事件

倉庫から、ジャガイモが消えた・・・。

今朝リトーネさん達にジャガイモを見せた時は、確かにあった。

袋は10袋くらいあり、1袋に100個くらいのジャガイモが詰められていた。


結構な重量だが、この世界の人にとってみれば大して苦にならない。

4~5人もいれば、運び出せる量なのだ。


「迂闊でした。まさか根本から引っくり返されるとは・・・」

「今、兵達に街の検問をさせている。街の外に出る前に捕らえられれば良いのだがな」

「くっ・・・」


とりあえず、食堂に向かう。

食堂では、休憩中のリトーネさん達がいた。


「リトーネさん!」

「話は聞いたわよ。袋はココ!」


ジャガイモを料理してもらうために持って来た袋だ。


「ソレ、どこかに隠しておいてください。残ってるのが分かったら狙われるかもしれません」

「分かったわ」

「リトーネさん。何か心当たりありませんか?」

「んー・・・。メルディさん達が何かしてた気がするけど・・・関係ない?」

「ありがとう」


俺は食堂に向かう。

メルディを見付け、呼び掛ける。


「メルディ!」


突然呼び掛けられ、メルディと生徒達がビックリしている。

足元にはジャガイモ袋が1つあった。


「・・・その袋・・・どうしたの?」

「授業で説明しようと思いまして。これ1つです」

「分かった。それは狙われてるから、リトーネさん達に預けてくれ」

「分かりました」

「マサユキさん! 話は聞いています! 私達にも手伝わせてください!」


セイルが勇ましく頼もしい台詞を投げ掛けてくる。


「いや駄目だ! 危険過ぎる! 君達は君達の仕事をやりなさい!」

「しかし・・・領地の問題です! 黙って見過ごせません!」

「そうだな・・・今回の事件はなぜ起きたか? 何の目的が考えられるか? どのくらいの被害額か? とか、理論的な推察をしてみてくれ」

「分かりました」


あとを任せ、俺は走る。





街では、大騒ぎになっていた。

衛兵が走り回り、聞き取り調査や家宅捜査などが行われていた。

ゴルドアさんが中心になって指揮をしており、まだ犯人は捕まっていないようだ。


「ゴルドアさん!」

「マサユキ殿・・・申し訳ない。まだ犯人が見付かっておらんのだ。馬を走らせ近隣を見回らせているが、まだ報告が上がってこない」

「ええ・・・これは計画的な犯行ですね。周到に計画が練られている可能性があります」


シドさん達がやってきた。


「マサユキ! どうだ、見つかったか?」

「駄目ですね。これは本格的にヤバイ状況です。後手に回っている以上、相手がシッポでも出さない限り、解決は難しいと思います」

「俺もそう思う! これは探しても出てこねえ気がする!」


俺は目を閉じ、精神統一をする。


今回の事件は、確信犯の仕業だ。

しかも、周到に計画され足取りすら追えない。


畑を作り始めた事から、何を植えるかという情報は漏れていたはずだ。

350人規模での農作業だ。人数から考えても、意気込みの重要性はバレている。


俺達が考えている企みについては・・・恐らくは漏れていない。

だが、力の入れ方から考えれば到達不可能な話ではない。


なぜなら食料自給率改善というのは、言ってみれば「兵力の増強」だ。

イーリスお嬢様の病を原因と考えれば、反抗の可能性は考えうる状況と言える。

少ない情報からここまで行きつくとするなら・・・相当勘のいい策士である可能性がある。


ともかく、無い物をあーだこーだ考えても始まらない。

後手に回った俺に落ち度がある。




頭を切り替え、方針を提案する。


「捜索は止めましょう。既に大事になっていますが、あまりに騒ぎ過ぎると情報が漏れます。既存の物でやりくりしましょう」

「だが・・・いいのか?」

「仕方ないです。僅かな時間で犯行を行い、足取りすらつかめない。状況としては既に負けています。捜索続行は負けの上塗りをするような物です。それより次の手を打つべきです」

「・・・分かった。どうすればいい?」

「畑は作りましょう。農家に協力を仰いで、この時期から作れる作物を提案してもらいましょう。ジャガイモは俺がなんとかします」

「分かった! さっそく取り掛かるぜ!」


シドさん達は農地に向かって行った。


「ゴルドアさん。可能性として考えられる犯人は誰ですか?」

「うーむ・・・」


ゴルドアさんは悩む。


「もしかして、最近出ている物取りだったりしません?」

「可能性はあるな! だが、昼間に出るとは・・・」

「本来ならマールが見付けてくれるので、そういう心配はしてなかったんです。今は衛兵達の訓練がありますからね。隙を突かれたのだと思います」

「これは私の失態だ。無理を言って兵達の訓練をお願いしたのは私だ。申し訳ない」

「いいんです。失った物は大きいですが、完全に負けではありません。ここから逆転してやりましょう!」

「どうすればいい?」

「えーっとですね・・・」


俺は物取り対策を提案する。


「た、確かに、それなら発見しやすいな。さっそく兵達に準備させよう」

「重要なのは住民達への通達です。策を講じても意図が分かっていなければ意味がありませんからね」

「そうだな。とすれば、どこに設置するのが効果的なのだ?」

「街の見取り図はあります?」

「用意させよう」


ゴルドアさんに街の見取り図を用意してもらい、実際見て回る。

必要ありそうなカ所に着くと、兵士達を動員してさっそく作業に当たらせる。


その日は、その作業だけで1日を使いきってしまった。





俺は、自室で頭を抱え込んでいる。

ジャガイモを大量に失ってしまった事もあるが、その問題が原因ではない。

俺の能力をどう付与するかで悩んでいる。


「あ"ー駄目だ!」


メモ書きを丸め、後ろに放り投げる。


「マサユキ様」


後ろから呼び掛けられた。

メルディが投げた紙を持って、心配そうに俺を見ている。


「すまない・・・」

「何をそんなに悩んでいらっしゃるのでしょうか?」

「どうやってジャガイモを効率的に生産するか考えてたんだ」

「問題点はいくつあるのでしょうか?」

「たくさんだよ。畑もそうだし、ジャガイモだってそうだ。種イモの数も減ってしまったし、ここから数を増やすとなると相当無理をしなきゃならないんだ」

「何のために、無理をされるのです?」


確信を突く質問だ。

俺はまだ、あの事について説明をしていない。

たぶん巻き込む事は分かっているのだけど、言い出せずにいた。


「収支計算からかな。元々半年では回収が難しい問題だったし、これでさらに遅れるとなると、村に帰るのがどんどん先延ばしになるんだ」


メルディはすこし考えた後、変な事を言い出した。


「マサユキ様。離婚しましょう」

「・・・え?」


メルディは冗談で言っている様子はない。

勘もいいし、黙っていても簡単に見抜かれてしまうと思うが・・・。


「・・・り、理由を聞かせて貰えるかな?」

「お答えしたくありません」

「どうしてだよ!? 俺が仕事で悩む事と離婚は関係ないだろ!?」

「いいえ。あります」

「・・・」


冷静に考えたいが、そんなのは無理だ!

こんなシチュエーションは現世で何度も体験している。何度もフラれた状況となんら変わりない。

訳を聞こうとしても、彼女達は何も教えてくれなかった。

なんで女はこうも・・・みんな身勝手なんだ!


「メルディは・・・俺の事、嫌いになったの?」

「いいえ」

「じゃあ、なぜ!?」

「お分かりになりません?」


メルディは、答えを言うつもりはないようだ。

この状態に至るまでの経緯を思い浮かべる。


元は男爵領の食糧問題の改善のためにやってきた。

それが別の目的である事が判明する。

それについては黙っているが、話さないつもりではない。

それを怒っているなら分かるが、簡単に離婚を言い出す人ではない。


学校か?

学校は比較的順調だ。

子供達が増えたし設備は不十分だが、なんとか運営できている。

先生を任せっきりにしている事への不満の可能性はあるけど、それは相談してくれる・・・はずだ。


アリギスへの扱いが問題だったのか?

金の使い方が荒いからか?

浮気もしていない。

もう何が問題なのか、訳が分からない!


「メル・・・」

「マサユキ様。回答は1度に限定させて頂きます。もし見当違いでしたら、今すぐ荷物をまとめて出て行きます」

「な!?」


ますます訳が分からない。

何度も何度も深く考えるが・・・原因らしき原因が見つからない。


外は雨が降ってきた。

雨は嫌いではないが・・・あの日を思い出す。


あの時、メルディは俺に何と言った?

あんなにも懸命に、最後には命を投げ出してでも結婚を懇願した。


あれは直接今の状況には関係ないが、あの時のメルディも真剣だった。

あの時に似ている気もする。


顔を洗って、気分を入れ替えよう。

そう思い、立ち上がる。


「ちょっと顔を洗ってくるよ」


そう言って、ドアに向かって歩き始める。


「マサユキ様! すぐに答えを出してください! 部屋を出たら、私は出て行きます!」


先に釘を刺された。これで逃げ場はなくなった。

だが・・・。


いや・・・まさか・・・。


俺は冷静に考えを巡らせる。

この場は一見、俺の一言ですべてが決着する。

回答は一度きり。見当違いならアウト。部屋を出てもアウト。


だが、なぜだ?

顔を洗いに出るだけで、逃げ出す訳はない。

巧妙に俺をこの場に引き留めたい意図を感じる。


メルディをじっくり観察する。

目は真剣だが・・・仕草から焦りを感じる気もする。


一つハッキリした事がある。

それは・・・覚悟だ。


こんな事、普通に考えても言い出す訳がない。

覚悟をしてでも言い出さなければならない理由。それが答えだ。


メルディは回答は1度きりと言った。

やや強引だが「質問に対する答え」に限ったいい方であって、それに関連しない事なら聞いてもいいとも言える。

もっと言えば、「出て行く」とは言うが「離婚が確定する」とは言っていない。


ただこれは、商業契約ではない。

商業契約で内容の一字一句で揚げ足を取るのは分かるが、夫婦間には契約書はない。

決意の固さから言っても、出て行く=離婚と取るのが妥当だろう。


じゃあ、なぜ「出て行く」と言い直したのか?

そもそも本気で離婚を考えているなら、「離婚させてください」と言うだろう。

離婚を決定付けるイニシアティブは、俺に任されたと言う事だ。


つまり、「離婚というカードを切ってでも、俺に何かを分からせたい」という事になる。


俺は「ある思いつき」をする。

ものすごく強引な考えだが・・・。




俺はメルディの側まで歩み寄る。

メルディはまだ何かを覚悟した表情をしている。


そして俺は・・・メルディを抱き抱えあげる。


「何を?」

「構わないだろ?夫婦なんだし、答えを言ってない」


そう言うと、ドアに向かって歩き出す。

メルディの表情が分かり易い。完全に焦っている。

ドアの前に立ち、声を掛ける。


「ドアを開けてくれ!」


返事は返って来ない。

しかし、ドアの向こうで何やらゴニョゴニョ話し声が聞こえる。


「ミイティア開けてくれ!」


すると、静かにドアが開く。

ドアの先には、ミイティアとガルア、マール、フェインがいた。

やはりか・・・。


「みんな入ってくれ。もう、みんなの言いたい事は分かったよ」

「マサユキ様・・・」

「メルディ。ズルイ真似をしてごめんね。もし外に誰もいなくても、抱えて外に出れば、部屋を出た事にはならないからね」

「意味が分からねえぜ」

「いやだって、廊下も部屋だろ?メルディがそっちの部屋にいたら、俺は部屋に入る事になる。それは単なる屁理屈だけどね。仮にトイレに行きたかった場合、どうするつもりなの?」

「・・・知らねえよ」

「そこまでは考えていませんでしたわ」

「まぁいいよ。何が言いたいのか分かったと思うから、話をさせてくれ」


みんなを部屋に入れる。

外にミイティアとガルアがいた時点で、結論は出ている。

つまり、俺達の謎の行動と、俺がこれからするだろう大きなリスクが原因だろう。


「みんな、すまなかった」


先に詫びを入れる。


「ミイティアとガルアを見た時点で、確信に至ったよ。俺の隠し事が問題だったんだね?」

「そうだ。お前は俺達を信頼してねえのか?」

「違うよ。信頼して大事に思うから、なかなか言い出せなかったんだ」

「そういう意味じゃねえ。命が懸かる事になった途端、お前は俺達と距離を置きやがる。それについての説明を求めているんだ」

「言いたい事は分かる。ガルアは自分の問題で命に関わる事になったら、俺達を巻き込めるか?」

「いや・・・」

「まさにそこなんだ。俺が話を提案すれば、きっと二つ返事で承諾してくれると思う。そこは分かっている。だけど、勝算もない勝負に挑む事になる。関係ない人を巻き込むのは避けたいし、できれば避けられるように尽力しなければならない。今はその段階なんだ」

「それは分かる。だが今回に限れば、答えは分かりきってたんじゃねえか?」

「・・・そうだね。戦いに参加する事を決めた時点で、みんなには相談すべきだったと思うよ」

「兄様! ジャガイモが無くなって、焦っていましたよね!?」

「うん。まさかこうも巧妙に、隙を突いて来るとは思ってもいなかった」

「それで、どうするつもりだったのです?」

「俺の能力で土とジャガイモを強化して、悪魔染みた繁殖力を植え付けようとしてたかな」

「それって、また眠りに落ちる可能性ありますよね?」

「・・・あるね」

「やっぱりです! 姉様の心配が的中しました!」

「ハハハハ・・・。そうならないように考え込んでいたんだけどね」

「駄目です! 自然は自然のままがいいんです! 無闇に力で法則を捻じ曲げてしまったら、自然から痛いしっぺ返しを喰らいますよ!?」

「ハハハハ・・・。痛い所を突かれたな」


メルディを見る。

彼女の目は俺を見据え、答えを待っている。


「メルディ。それからガルア、ミイティア、マール、フェイン。みんなも聞いて欲しい」

「はい」

「今まで俺は幾度となく問題を起こしてきた。意識のすれ違いとも言える。それぞれ違った「覚悟」で乗り越えてきた」


「ガルアとは、殴り合って喧嘩をした。ガルアは俺と真正面から向き合ってくれた。「友情に応える覚悟」だ」

「ミイティアは、俺の代わりに家族を守ってくれた。そして俺より強く成長してくれた。「家族を守る覚悟」だ」

「マールとフェインには、命を懸けてぶつかり合った。「本気で向き合う覚悟」だ」

「そしてメルディは、愛を難しさを教えられた。「愛する覚悟」だ

「そして俺の覚悟は・・・「仲間のために、命を懸ける覚悟」だ!」

「これは単なる覚悟じゃない。本当の意味で命を懸ける覚悟だ。あらゆるものを犠牲にし、仲間の屍を乗り越えて行く覚悟だ」

「だから、改めて聞く・・・」


「共に命を懸ける覚悟はあるか?」


沈黙が流れる。




「フ・・・今に始まった事じゃねえな」

「そうね」

「クーン」

「クンクン」

「マサユキ様。私達は4年も前からそう決めていました。今さらです!」

「フ・・・フフ、ハハハハハハ!」


みんなも笑い出した。

こんなにも簡単な事に悩んでいたのかと。


「分かった! じゃあ、こうしよう!」


そう言って、机にあった紙にペンを走らせる。


「ジャーン!」

「兄様? それ何て読むの?」

「おう! 説明しろ」

「チーム名だ! 名付けて・・・「黒竜」ブラックドレイクだ!」

「・・・ダサ!」

「・・・ダサいです!」

「・・・マサユキ様・・・」

「なんだ・・・その可哀そうな者を見る目は? カッコイイだろ?」

「センスの欠片もねーぜ」

「兄様。シルバーウルフとかどう?」

「マサユキ様。黒は特別な意味があるので、付けては駄目なんです」

「そ、そうなのか・・・」


その後しばらくチーム名で揉め、結局後日決める事になった。


「メルディ。こんな回答で良かったかな?」

「十分ですわ」

「良かった。みんなを放ったらかしにしてて、本当にすまなかった」


深々と頭を下げる。


「別にいいぜ。根性叩き直してやろうと思ってたんだがなぁ」

「私はマール達と噛み付くところでした」

「2人とも過激だな・・・まあいい」

「いいのか?」

「違うよ! 本題に戻ろう!」


現状を伝え、起きている問題を整理する。


「俺もミイティアも、兵士達の訓練教官をやってたからな。隙を突かれたぜ」

「うん。マールとフェインが追跡してくれたけど、匂いが途切れちゃったの」

「マサユキ様。私がしっかり管理してれば・・・」

「賊は懲らしめてやりたいが、今は残りの資源でどうするかだと思うんだ」

「マサユキ様。畑の方は自然に任せましょう。能力の使い過ぎを心配しているのもありますが、能力の制御が難しい段階での無理は、後々問題となります」

「そうだね。とすれば・・・どうやって食糧問題を解決したらいいだろうか?」

「魔獣を狩るとかか?」

「ここら辺って、そんなに出ないでしょ?」

「そうだったな・・・」

「動物をたくさん飼うとか?」

「その場合も飼料がたくさん必要なんだ」

「・・・」

「マサユキ様。料理を作ったらどうでしょうか?」

「ん? 食料問題とどう関連するの?」

「食料生産そのものは変えようがありません。ならば、買えばいいのです。買った食材を料理して、お金に変えます。得たお金でまた食材を買うって事ですわ」

「たしかに・・・それは名案だな。俺はジャガイモを料理して、街の目玉にしようとは思ってたけど・・・そういう発想はなかった」

「となれば、決まりだな!」

「兄様! 私のお金も使って!」

「いや、いいよ。計画を大幅変更する事にはなるけど、金ならある。問題はせっかく雇った人をどうするかだな」

「そのままやらせておけばいいと思いますわ。開拓までは出資して、後の栽培は農家に任せるのもいいと思います。輸送と料理関連で仕事はできますし、食糧的な問題も緩和されます。多少お金がなくても生活はできますわ」

「なるほど・・・」


生活の基盤は、食事だ。

食糧事情が改善されれば、最低限そこは維持できる。

その後街にお金が落ちて行くシステムを作り上げられれば、街は活性化する。

街が活気づけば、人も増えるし税収も増える。


そういえば、税の問題もあったな。

学校運営の資金は俺が負担すればいい。

医療の方はアクトバーさんが主体になると思うが、支援はシドさんから受けられる。


となれば・・・。


「分かった。メルディの案でいこう。明日男爵様とシドさん達を集めて、計画の大幅変更を伝えるよ」


俺の大魔術は不発に終わった。

大きなトラブルもあったが、新たな気持ちで新しい目標への方向転換ができそうだ。

明日からまた忙しくなるな・・・。

来週月曜日以降は、休載となります。

今のところ、試しに1話の書式と内容の調整を行っています。

毎日チクチク直して、大体2~3ヶ月は掛かる見積もりです。


状況については、活動報告に乗せようと思います。

作業は大変ですが、1歩1歩前に進めるよう努力していきます。


修正版を掲載する事になった場合の話ですが、見た目がガラッと変わり、内容も少し変わると思います。読み返しの必要がないようにはするつもりですが、読みにくいとか、表現的におかしい所があればご指摘頂きたいと思っています。



次回は、月曜日2014/6/16/10時頃です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ