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曲がり角  作者: 加藤無理
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和男と坂東

性描写有り。

 翌日から、和男は立ち直って大学に通うようになった。研究会にも出る。真波とはなるべく離れて講義を受けた。二人を知る学生達は二人の婚約破談を何となく知った。

 「朝倉の親父さんが破談させたらしいぞ」

「二人共、けっこう真面目だったのに」


 一週間後。和男は和夜と雪絵に、

「またダチの所へ行ってくる」

 二人が不安そうな顔をすると和男は、

「ソイツが俺の自殺を止めてくれたんだ」

 二人は和男を止めなかった。


 和男が来た事に坂東は少し驚いた。坂東は和男を中に入れると、椅子に座らせた。冷蔵庫から和男が前回持って来た酒を取り出し、坂東は和男の前に置いた。コップを一つ棚から取り出して酒瓶の隣に置き、

「俺は酒を飲まない」

 確かに酒は開封されていなかった。坂東はベッドに座る。和男は蓋を開けて酒を注ぐ。飲む。坂東はぼんやりとそれを眺める。和男は一杯を飲み干すとまた注いだ。躊躇わずに飲む。それも和男は飲み干すと坂東は、

「それ以上飲んだら吐くだろ」

 和男は立ち上がる。坂東は浴室を指差しながら、

「転ぶなよ」

 和男はゆらゆらと浴室に向かった。坂東はそれを目で追う。和男は入って行った。坂東は腕と脚を組んで壁を眺める。


 高校の時の和男の寝顔がまだ頭から離れない。あの時以来、自慰するたびにその寝顔を思い出す。実際に抱ける事は無いだろうと思っていたので、だんだんと罪悪感は薄れていった。自慰は月に一度すれば良い方だ。


 浴室から和男が出て来た。坂東は立ち上がる。和男を見ないように顔を少しそらして浴室に入る。


 坂東は服を脱ぎながら棚の上に置いてある和男の服を見やる。男物の下着とサラシがある。坂東は脱ぎ終えると中に入った。ぼんやりと身体を洗う。


 身体を拭くと坂東は全裸で浴室から出た。ベッドの上で和男が全裸で仰向けになって寝ていた。ゾクッと坂東の身体中が痺れた。寝顔はあの時よりも色っぽく、頬が赤らんでいる。身体は完全に女だ。輪郭が絶妙な曲線を描いている。坂東は引き出しから包装された避妊具を出すと中を開け、装着した。


 軽く閉じている和男の脚の上に坂東はそっとまたがった。和男が目を開ける。全裸の坂東に驚いて一度、身体を強張らせる。男性器が目に入ると顔をそらす。


 坂東は和男の腰や太腿を擦る。和男は生唾を飲む。和男の身体が震えたり強張ったり、逆に弛緩したりする。坂東は静かに和男に覆いかぶさる。抱擁する。和男の身体が火照っている。坂東は左腕で抱きながら右手で軽く和男の顎を掴む。和男の瞳が揺れている。坂東は唇を重ねる。


 和男の身体がビクリビクリと動く。坂東は唇と右手を離す。和男を抱擁しながら身体を擦る。脚と脚が擦れ合う。肌を重ね合ううちに緊張していた和男の顔と身体が弛緩していく。


 シーツを掴んでいた和男の手が動き、坂東を抱き返した。坂東は脚で和男の脚を広げていく。和男の身体がまた強張るが、また緩むまで待つ。


 性交する。激痛で和男の身体が一気に固くなり、ウッと唸る。坂東は耳許で、

「悪い」

「謝るな」

 和男が呻き声で言い返した。坂東はなるべく腰を振らないようにした。しばらくすると和男の身体が緩み、口から甘い呻き声と呼吸が漏れる。ガクリと和男が脱力する。


 行為が終わると坂東はそっと身体を引き離した。ゆっくりと起き上がる。和男から出血していた。坂東は後処理をした。和男はグッタリしている。


 処理が終えると坂東は添い寝した。


 


 

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