本を開いたら異世界に落っこちちゃった?!⑴
最近僕の家の近くに古本屋さんができた。
外装は古びていて一見すると築数十年は立っているように見えるがここはつい最近まで何も立っていなかったため恐らく店主の趣味で古く見えるように創ったのだろう。
それに比べて内装はすごくきれいでおしゃれな空間だった。それになんだか心が安らぐような雰囲気が漂っている。だからだろうか今となっては僕の行きつけの店になっている。毎日学校帰りにここにきて本を読んで帰ることが日課になっているほどだ。
でも一つだけ凄く気になる部分がある。それはこの店には全くと言っていいほど人気がなかった。そう店主でさえ僕は見たことがない。毎日通い続けているはずなのに。
だから最初はここが店ではないのかもとも思ったがそんなことなかった。実際に店の中にはレジが置かれているし店の外には立て看板が置かれていて『ようこそ木漏れ日の本屋さんへ。ご自由に本をお読みください。』と書かれている。だから店であることは間違いない。やっぱりここは本当に不思議なところだな。
そう思いながら今日も僕は店の中に足を踏み入れる。
店の中に入ればそこは一面本棚と沢山の本に囲まれている。そして僕は手慣れた手つきでずっと気になっていた本の場所まで行きその本をを手に取って店の奥にあるくつろぎスペースに行く。ここは小さいスペースだがやわらかいクッションとソファーが置いてあるためものすごく座り心地がいい。本を読むのに凄く集中ができる。
僕はいつものようにそのソファーに座り本を読んだ。その本は『12の星座の悪行』というタイトルだった。タイトルを一目見たときから物凄く読みたいと思っていたのだ。僕はようやく読むことができることに歓喜していた。読んでみるとやはり面白い内容だった。その内容というのが
「12の星座が神とあがめられていた時代に度重なる悪行をしていた。目に余った父神は12の星座を神界から追放してしまう。だが神の力を持ったまま追放された12の星座たちの悪行ははとどまることはなかった。だが時代が進むにつれ12の星座は姿を現さなくなっていた。いったいどこへ消えてしまったのだろうか?」
というものだった。
普段12の星座なんて占いでしか親しみがない。それに星座はもっと神秘的な存在だと思っていたからこんな考えを持つ筆者に興味がわいた。
他にもこの人の作品はないだろうかと思い一度本を閉じて本棚に向かおうとした。
その時だった本が僕の手から離れ宙に浮いた。そしてそのまま強い光を帯びたため僕は目をつむってしまった。まさかその光と同時に僕の体が本の中に吸い込まれるとはつゆ知らず。
再び目を開けたときには真っ白な空間に12人の老若男女が立っているのが見えた。
1話目end
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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