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六角の最盛期を越えていけ!六角義治転生〜三好や織田相手に生き残れ!〜  作者: ヒバリ


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86話1556年末報告

86 1556年末報告


  「一益、良い家臣を見つけてきてくれたな。俺が水軍を作りたいということが分かっていたのか?」


 「はっ、海を手に入れたとなれば若様なら必ず水軍に手をつけると思いましたので…。」


 「なるほどのう。よく分かっておるでは無いか。これからも励め。今回の褒美として何か用意して贈らせよう。」


 褒美の言葉に、一益は背筋を正す。忠義が報われる瞬間に、家臣としての誇りと、さらなる奉公への意志が燃え上がる。


 「はっ!ありがたき幸せにございまする!」


 二人が俺の前を辞する。俺は部屋の中で少し物思いに耽る。静寂の中、蝋燭の火が揺れる。水軍創設は六角の軍制に新たな風を吹き込む。父との軍団再編の話は、避けて通れぬ局面だ。


 これで六角は水軍にも手を出し始めた。そろそろ六角の軍と俺の軍を纏めるか?父が育てた兵も同じような練度で統一されてきたしアリだな。俺の直轄軍を1個軍団ほどにして増えすぎた分は父親に任せる、というか六角軍として組み込ませるか。一度父と話し合いをする機会を持たねばならぬな。


 天文25年1556年 11月 六角治頼


 今年の動きや流れを再度面と向き合って話し合う為に観音寺城まで帰ってきていた。居城としている安濃津城から梅戸城、観音寺城までのルートは最優先で整備させた結果、馬車などは難しいものの馬で駆けるだけならば1日あれば着くようになった。とても便利だ。

 この道は軍事・政務の要として整備された。途中には見張り所を設け、急報にも即応できる体制を整えてある。六角の動脈として機能させるのが狙いだ。


 「半蔵、今までもありがとう。これからもよろしく頼むぞ。」


 今日は半蔵を忍ばせずに登城していた。俺の家臣としてハッキリと内外に示す目的だ。俺も元服して彼らを明らかにしても押しも押されもしないと言う父と俺の判断だ。

 伊賀との絆を明示する意味もある。忍びを家臣として扱う姿勢は、六角家の新たな時代の象徴だ。父と俺の判断は、内外への強いメッセージとなる。


 「はっ…しかし、些か馴れませぬな。」


 半蔵は少し眉を下げ困ったようにしている。

影に生きてきた者にとって、光の中に立つことは任務以上の覚悟を要する。半蔵の戸惑いは、彼の誠実さと職務への忠義の証でもある


 「任務で町人たちに扮したりとかはしないのか?」


 「いえ、そうするのと、今こうやって治頼様の家臣として歩くのでは些かと言うには大きすぎる違和感がございまする。」


 町人に扮するのは任務の一環。だが、主君の傍らに立つのは己の存在を晒す行為。半蔵はその重みを噛み締めていた。


 苦笑しながらこちらに話しかけている姿は少し面白いと思いながら緊張をほぐす様に話しかけ続ける。

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