短編 75 生クリームは罪なのよ
何故人は『書くのか』
それは言いたいことがあるからだ!
そんな詩。
生クリームは罪なのよ。
甘くてふわふわ。罪の味。
なーんにだって合っちゃうの。
パンケーキにクレープだって。
軽ーくトーストした朝の友。食パンだってご馳走に変わっちゃう。
生クリームは罪なのよ?
美味しいことは罪なのよ。
二枚くらいはペロリなの。
明日のパンが無くなるの。
それでも付けちゃう生クリーム。
罪なのよ。
でもね? でもね? もっと罪な食べ方があるの。
それはね?
知りたい? うふふのふ。
バケツで食うの。
一心不乱にバケツで食うの。
生クリームをバケツで食うの。頭をまるごと突っ込んで。
罪なのよ。
とっても、とっても、罪なのよ。
でも幸せなの。
きっと世界はバケツ生クリームが足りないの。だからみんな争うの。
権力に心を呑まれた人に教えてあげて。
自分の事しか考えられない人に教えてあげて。
王様になりたがってる人にも教えてあげて。
幸せはバケツにあるのよ?
バケツ生クリームはみんなで食べるものなのよ。
みんなで食べれば共犯なの。
みんなが幸せ。
みんなが罪なのよ。
それでいいの。
それでいいのよ?
みんなが泣くよりずっと幸せなんだから。
生クリームは罪なのよ。
生クリームが罪な世界にしないと駄目なのよ?
今回の感想。
言いたいのは最後の一言。でも生クリームって罪だよね。バケツは無理だけどボールならいけるよね? ね?