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「コロナ(COVID19)第3派は集束傾向」というなかで

作者: 堀田真裏

詳細は記載できませんが、堀田の勤め先も感染患者さんを受け入れています。

集束傾向と言われることは喜ばしいことですが、データを見るだけでも「あぁ……」と思わずにいられないケースもまだまだあります。


産婦人科ではないのに、感染した妊婦さんが入院されました。そして彼女は産後、授乳中にもかかわらず、赤ちゃんと引き離されて、集中治療室に入ることになってしまったのです。


……想像してみてほしいのです。

必死の思いをして産んだ我が子と母親が引き離されて、集中治療室に入らなければならない――という状況。こんな感染がなかったら、ごく普通に産婦人科で我が子を腕に抱いていただろう女性がです。


自分が あるいは姉妹が、友人が、あるいは自分の妻が、おなじ状況になってしまったらどんな気持ちになるでしょう?

将来、成長したわが子やその嫁が、でもいいですよ。


助かってほしい。


そうでなければ、生まれたばかりの赤ん坊は母に抱かれた記憶も、ママと呼んだ記憶も何もないまま、

パパひとりで育てられるか――もしシングルマザーだったとしたら、両親ともになくしてしまうのでしょうか?


子どもの立場でも、我が子と引き離された母親の立場でもいいです。あるいは、祖父母や兄弟として支える側で考えてもいいと思います。


――つらいですよね。こんなことさえなかったら、という思いと同時に、無事を願わずにいられません。


集中治療室でも、出されたご飯は完食されたいたようです。授乳中ゆえに物理的にお腹がすいていたのもあるかもしれませんが(母乳をそのまま提供できるかは、堀田は直接携わっていないのでわかりません)、我が子のために、なんとしても生き残らなければという彼女の必死の意思が、


そこにあるような気がしました。



もちろん、すべての患者さんに言えることで、助かってほしい気持ちはすべてに対して思うことです。


それでも、「子供をなんとか産んで、それでも、感染して悪化して集中治療室に入ることになった授乳婦さん」と聞いたら、


決して、自分達と遠い世界の話ではないのだ、若年層にも確実に拡がっていて、油断はできないし、守るためにきちんと行動を続けることはまだまだ必要な段階には違いないのだと、若いかたでもイメージしやすいかなと思ったのです。


お産が迫った妊婦さんが、感染にまったく気を付けずに、

たとえばマスクもつけず手洗いもきちんとせずに、遊んでいたとはあまり考えられません。

気を付けていても、たとえば身近なところで感染者と接してしまえばうつることはあり得ます。


「新規の感染者が減少傾向」でも、

自宅療養中の人もいますし、それはあくまでも「検査した上で行政が把握している数字」の話であって、身近に感染した人がほとんどいなくなりましたという話とは違います。


「決して、まだ終わったわけではないのだ」ということ。

理解されているかたも多いと思います。それでもやはり訴えたかった。


コロナ禍と呼ばれるなかで、堀田が大好きで楽しみに通ったような飲食店もいくつもシャッターを下ろしてしまいました。火の車で悲鳴をあげている業種は数多くあり、死活問題であることは確かだと思います。


すべてをやめろというつもりはありません。それでも、どうか、あなたのまわりの大切な人を守るために、できることをやってもらいたいと切に願うのです。


これを読んでくださるようなかたは、もともと意識が高いかたが多くて――ほんとうに読んでほしいと願うかたの目に止まることはないのだろうな、そう思いながらも、それでも訴えずにはいられませんでした。


読んでくださってありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 収束 or 終息でしょうか? [一言] 本当にそうですね。 早く落ち着くと良いのですが。
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