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0. プロローグ
時間はかかると思いますが継続して書いていこうと思います。
温かく見守って頂ければ幸いです。
耳をつんざく爆発音と共に、目が眩むような強烈な光が辺りを覆った。
どす黒い雲が空に吸い込まれるようにして消えて行く。
大地に現れた巨大な闇の渦は、灰がかった青緑色の魔物を飲み込みながら地響きを立てて消滅していく。
その場に居合わせたものは皆誰もが固唾を飲んで見守っていた。
程なくして一切の音が無くなり、静寂が訪れた。
不気味なほど赤い太陽に、辺り一帯は赤黒くおどろおどろしく照らされる。
木々が生い茂っていた土地は焦土と化し、そこには多くの隊員が伏せている。
西の空に目を向けると燃えるような赤い、赤い夕焼けだった。
荒野にひとり佇む少女はその景色を目に焼き付けると、意識を手放しその場に崩れ落ちた。