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セイビア(Savior) - The X  作者: 春野(ハルヤ)
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【セイビア】『第1章』 - 5話 - 帰還、そして家へ…


「うぅん…ここは…」


目を開けると真っ白な天井が見えた。

首を回して周囲を見回そうとしたが、体が動かなかった。


「あぁ、そういえば私、大けががをするところだったね…多分。」


仮想世界から攻撃されて発生した電流が体に蓄積されて一時的な麻痺が来たようだ。でもここが病室であることは分かる。エリアド学園内にある病室であり、ベッドの様子をみるとずいぶん施設がいいだろう。フワフワのマットのおかげでずっと横になりたくなった。そうしちゃダメだけどね。

このようにフワフワなベッドに横たわっていると、時間が経つにつれ、麻痺もだんだん和らぎ始めた。おかげで体を動かすことができるようになった。

自分が意識を失い、どれほど時間が経ったかを確認するために壁時計を見た。現在の時間は午後3時30分、今ころなら教室で最後の授業を進行するはずのに、授業を受けないと…

授業をはっきり受けないと進級に影響を及ぼす。普通の学校や学園の規則をみると成績が低いとか、授業日數が足りなくて再び同じ学年で勉強しなければならない不祥事が生ずる。ここは名門学園だからそんな規則は徹底的に順守するだろう。しかし、まだ体が動かないので、ベッドで起きられなかった。そして体を動かすたびに少しの苦痛が感じられた。筋肉痛と言うか、とにかく治すまで少しずつ体を動かして凝った筋肉をほぐそう。


「うう、痛い…」

「えっ、痛いの?!」

「えっ?!」


凝った筋肉をほぐそうと体を動かしていたが、いきなりカーテンが開き、白いガウンを着た若い女性が深刻な表情で立っていた。

突然ぱっと入って来てびっくりしてしまったサクラは布団をしっかり握ったままじっとしていた。

その姿を見た先生は、しばらく立ち止まっていたが、彼女が痛くないことを悟り、安堵の息をついた。


「ふぅ、よかった、目を開けて。」

「あ、はい。先生のお名前は…」

「あら,自己紹介を忘れちゃった。ルカと呼べばいい。」

「そうですか。じゃ、ルカ先生。」

「よし。」


会話が終わり、サクラはほかの子供たちも同じ部屋にいるか確認するために耳を傾けた。今、横になっているベッドの部屋にはカーテンが張られているので、目で確認できないから。でも体をよじらせる音や息づかいが全く聞こえなかった。


「あの、ルカ先生。他の人たちは…?」

「安心して。他の部屋ゆっくり寝ていますから。」

「そ、そうですか。よかった。」


一緒に事件に巻き込まれてしまった4人は幸いに命を失わなかったようだ。



「うむ、よし。サクラちゃん、君に話すことがある。」


ルカはコーヒーポットに紙コップを入れて、コーヒーを下げ始めた。

ルカの真摯な表情のせいで、つばを飲み込んだ。


「君は、トレーニング室からここまで来る時にずっと意識不明だから分かんないと思うが、君を含めた5人のチームはとんでもない記録を残したんだ。今学園内にはその話ばかりだよ。」

「…はい?」

「戦闘に集中した君たちは分からないだろう。でも事実よ。もちろん君はこの学園の人材と呼ばれている。」

「……」


すなわち、サクラは期待株と呼ばれているということだ。それは、千年に一度生まれるかどうかという、まさに人類の希望と呼んでも過言ではない大物だ。

その話を聞いたサクラは驚きを隠せなかった。その反面、ルカ先生は何気なくコーヒーを飲んでいた。


「…まあ、私の事じゃないから。関係ないでしょうね?」

「先生…」

「ふふ、冗談だよ。とにかく、君は有名人だから気をつけてね。あ、体大丈夫?もう動ける?」

「あ、はい。少しは動けます。歩くこともできそうです。ちょっと遅いかも…」


ベッドで少し動いてみたが、さっきより体を動かせることができた。 少し痛いけど歩くのに無理はなさそうだった。これで授業を受けることも可能だ!


「まだ体が不便だったらここで休んでもいいけど、どうする?」

「あ、クラスに戻ります。授業は受けないといけないですので。それに、この学園に来てあまり経たないから他人より勉強できなければダメです。」

「真面目だね~サクラは。」

「アハハ…」


サクラは立ち上がろうとした。でもうまくできなかった。危うく転ぶところだったがその前にベッドに寄った。誰かの手伝がなかったら無理だ、これは。


「そうだと思ってすでに手を打っておいた。入ってきて。」

「はい?」


車椅子でも準備しておいたのかな、と考えているサクラ。しかしドアが開いて、ここに入って来た人物を見て、涙腺が開けそうだった。

ドアを開けて入ってきた主人公はサクラのお姉さん、ミヨ月人(ツキヒ)だ。


「お姉さん!」

「サクラちゃん、体は大丈夫?動かせる?」

「…お姉さん、怖かった…」


月人(ツキヒ)に抱かれたサクラは少量の涙を流した。

私が仮想世界にいた時間がまるで一日が過ぎたように感じられた。だからお姉さんに会うのがすごくうれしかった。


「いい雰囲気だけど、月人(ツキヒ)さんが車椅子持って来てから,サクラちゃんのクラスまで連れて行ってくれるよ。」

「はい、じゃ、行こうか、サクラちゃん。」

「うん、お姉さん。ありがとうございました、ルカ先生。」

「気をつけてね~」


サクラと月人(ツキヒ)は保健室を出て、一人でいるルカ先生は,湯気が立ち上るコーヒーを一口飲み,静かに言った。


「…もしかしたら彼に追いつけるかも知れないね。今年の新入生は面白いね、ふふ。」


ルカはもう一度コーヒーを飲んだ。



保健室から出た二人は3階まで上がるため広場へ向かった。そこにはエレベーターがあるし、保健室から一番近いだから。しかしそこにあるエレベーターは作動しないはずなのに…


「お姉さん、広場のエレベーターは作動しなかったけど?」

「ああ、そのエレベーターは指定された人たちだけ使うことができる。このカードで!」


月人(ツキヒ)はクレジットカードみたいなカードをサクラに見せてくれた。

見掛けには私のものと違うところがないように見えるけど…


「そのカードは?」

「サクラちゃんもこれと似あっているカード持ってるんでしょう?こらはちょっと違う。学園で高い成績を受けた人たちや管理人に与えられるものよ。」


ちょうどエレベーターに到着した。


「見て。」


月人(ツキヒ)はバートンの上にあるカード端末機に見せてくれたカードを当てた。


「それで作動しなかったね。」


苦笑しながらエレベーターに乗るサクラ。空しい気分を背景にエレベーターに入ったが、一般のエレベーターとは違って空間が広く、速度も速かった。3階だから速いと感じられるかもしれないけど、このエレベーターは四面がガラスになっているから上がる速度を見ることが可能だった。もちろん噴水台もね。


「速いでしょう?ちなみにこのエレベーターはエリアドタワーにあるエレベーターと同じもんだよ。」

「へえ、すごい。エリアドタワーは高層ビルだから必要かも…待って、お姉さんまさかエリアドタワーに行ったことがある?」

「おシゴト~」

「…ずるいよ。」

「ふふ、あとで一緒に行こう。それで、サクラちゃんのクラスは2組だから…あそこね。」



ついに自分のクラスが目の前にあった。

教室の向こうからは熱心に説明する先生の声が聞こえてきた。早く授業受けたい!


「開けるよ?」

「うん。」

「…入ってもいいですか?」


お姉さんはドーアをノックして入ってもいいのか許可を求めた。今は授業中なのでいきなり入ったら迷惑だ。


「はい、どうぞ。」


向こうから入ってもいいと許可をもらった。


「失礼します。」


お姉さんはドーアを開けて一歩進めた。

私とお姉さんが入った瞬間、クラス全体の学生たちに注目されてしまった。客だから注目されたこともあるけど…


「あの方、学園6位んじゃない?!」

「目の前にトップ10の一員が!」

「車椅子に乗った子はVTSハッキング事件に巻き込まれた子じゃん。もう大丈夫なのか?」


お姉さんが学園トップ10だからのもあるし、車椅子に乗った私が不思議だと思って注目されたかもしれない。まあ、この場合には前者の場合が多いけどね。頑張って授業を受けた学生たちは迷惑だけど、授業がつまらないと思った学生たちはこの上ないチャンスだ。

全ての学生たちに主目されたまま、お姉さんは先生と話していた。


「ああ、ミヨ月人(ツキヒ)さん、久しぶりですね。今日は…」

「この子が授業を受けたいとずっとせがんでいて連れてきました。」

「あ、そうですか。ありがとうございます。それにしても、偉いですね、ミヨサクラさんは。」


確かせがみはしたけど、ここで言う必要はないじゃん。しかも褒められるとは。恥ずかしい…


「ふふ、妹が褒められて私が気持ちいいですね。じゃ、妹、サクラのことをよろしくお願いいたします。それじゃ…」

「お姉さん、自分で行くから。お姉さんはお仕事に行って。もう大丈夫だから。」


お姉さんは私の席まで送ってあげようとしたが、私は遠慮した。お姉さんはこう見えてもなかなか忙しい身なので、私、一人のせいで迷惑をかけるわけにはいかない。


「うん、分かった。それじゃ先生、お疲れ様。」

「ありがとうございます。」


サクラは一生懸命車椅子の車輪を転がしながら席まで訪ねた。学生は私が移動に不自由しないようにかばんを片付けてくれて楽だった。サクラは小さな声で「ありがとう。」と言いながら移動した。

自分の席に到着し、授業を受ける準備をした。でも机のかたまりにかかっているカバンの中から教材を取り出す力がなくて、仕方なくとなりの人にの教材を一緒に見ることにした。

その後、サクラを含めたクラスの学生は何もなかったようみたいに授業を再び始めた。

無事に授業を終わったサクラ。彼女はため息をついて休む準備をした。しかし、休む暇がなかった。

その理由は…


「ねえ、ミヨさん。大丈夫ですか?」

「無理すない方がいいですよ。」


私のことを心配してくれたクラスメイトが存在した。こんなクラスメイトたちだけいればよっかたはずなのに。


「仮想世界はどうだった?」

「現実世界とほとんど同じ感じ?」


と、質問してきた。彼らは仮想訓練を経験したことがないので理解はするけど、今の私は疲れたから休みたいけど…

非常に困り果てたサクラは呼吸を整え、質問の答えをする準備をした。


「え、と。体はまだ…よく動きません。無理やりに動こうとしたら痛みがちょっと…」


短い時間に多くの質問を受けたサクラは戸惑わずに落ち着いて対処した。先に聞いた心配してくれる言葉と、 仮想世界の感想を一気に答えたが、 果たして反応はどうだろうか… 誠意のないとは言わないよね…

答えを聞いたクラスメイトたちは納得した表情をした。正直に心配したけどね。よかった。

いや、良くなかった。質問は授業時間前まで続いたので、結局サクラは休めなかった。


――次の質問は…えっ、数学ね。――


数学、ある意味では簡単で,ある意味では難しい科目だ。私は好きだけど。

今回は教科書を机の上に置いたので、隣の生徒に頼まなくてもいい。

そして先生がクラスに入り、授業を始めた。

数学は今日の授業はここで終わり。もう家に帰ればいいんだ。でもまだ体がよく動かないから、この車椅子をどうするかサクラは悩んだ。

そうすると、通りがかったクラスメートが私の考えを読んだのか、その代案を語った。


「明日返すのがよくない?」


それはそうね、明日には完全に治るから。もう終礼だけすればいいので、荷物をまとめて家に帰る準備をしていた。


―ピリン


先生が来るのを待っているが、携帯電話からメールがきた。そのメールの主人公はお姉さんだった。


―サクラ、今3階に行く。 廊下で待ってくれる?


まだ終礼が終わっていないけど…


―そろそろ終礼だからもうちょっと まって くれる?

―前もって連絡したから大丈夫。


仕事の処理がとても早いね、お姉さんは。

今はおお姉さんの言葉を聞かなきゃ。廊下に行こう。その前に、クラスメートに「先に行く。」と話した。

終礼の前にそのままクラスから出たら変に思えるからだ。

まぁ、ほとんどのクラスメートは病気で先に行くのだと思うけどね。


「はぁ、今日は大変だ…ベットで早く休みたい。」


独り言を言って廊下で待たされた。

約1分後、お姉さんが来た。


「大変だったよね?早く行こう。」

「うん、姉さん。」


今私の表情は今まで一番幸せな表情をしているだろうね~

家に到着し、お姉さんは私を居間にあるソファーに座らせた。


「ずっと座ってばかりいたから大変だっただろうから横になっていて。今日は私がご飯を炊くから。」

「ありがとう。あ、その前にお風呂行ってくるね。」

「一人で行ける?」


手についた水をエプロンに拭きながら言った。


「多分…ね。」


心配そうな表情で答えた。

サクラは気をつけて立ち上がり、お風呂場までゆっくり、ゆっくり歩いた。壁を支柱にして歩いていくと、浴室に着くのに成功した。

歩くときは気づかなかったが、お姉さんはもしかして私が転んで怪我するのではないかと,後ろで静かに見ていた。その優しさが好きだ。

お風呂でシャワーを浴びて、タオルで体をふいて服を着ようとしたが、私は着替えを持ってこなかった。

お姉さんはご飯を炊いているから呼んでも来ないだろう。


――どうしよう。――


しかし、それは無駄な心配だった。外にが着替えの服があった。多分お姉さんがシャワーを浴びている時に持ってきてくれたようだ。

着替えの服はパジャマとよく似ている服だったが、この服なら楽だろう。


「もう終わったの?早いね。」

「へへ。あ、服ありがとう。」

「ふっ、いいよいいよ。ご飯できたから食べよう。」

「うん。いただきます。」

「いただきます。」


味は普通だったけど。


「皿洗いも私がするから部屋に行って休みなさい。」

「…でもお姉さんは仕事…」

「サクラは痛いでしょ。休め。」

「はい。」


お姉さんは怒った時すごく怖いから。

私の部屋は2階にあるけど、自分で行くと話した

部屋に入って来るや否やベッドに横たわった。


「はぁ~この感触、たまらない~」


今日はいろんなことがあったからこの感触も久しぶりのような感じだ。

枕に彫られた顔には笑みがこぼれていた。

今眠ればきっと爽快な明日を迎えるだろう。フワフワだから。

でも眠前に一つしなければならないことがある。それは、両親に挨拶だ。

机の上にある写真にはサクラのお父さんとお母さん、お姉さん、そして私、四人家族の写真だ。みんな笑っている姿がとても可愛い。でも、ある意味では悲しい写真だ。もう両親と話ができないから。


「お父さん、お母さん、ただいま。今日はとても大変だったよ。仮想世界をする途中で事故があって、危うく死ぬところだったの。本当に怖かったよ。もし私がその時に死んだら、お姉さんは一人で残るから、心配だよ。表では強いふりをしても,中は泣いたんだ。今その時を考えれば鳥肌が立つよ。でも運がよかったので生きたんだ。次から気を付けないと、お姉さんは…心配するよね。今日もすごく心配かけて、ちょっと。

明日は学園に早く行かないといけないからここまでしますね。お父さん、お母さん、おやすみ。」


サクラは、部屋から音が漏れないように静かに泣いた。

サクラが知らないうちにお姉さんはその光景を静かに見ていた。その光景を見た月人(ツキヒ)は泣きじゃくった。

サクラは涙を袖で涙を拭い、明日のために眠ることにした。


――明日は何事無いように…――



遅くなりました。いま日本語を勉強している大学生なので時間がちょっと…たりないですね。

でも趣味で小説を書くことも一種の勉強だとおもいますね、ははっ。

文法や誤りが多いかもしれませんが、その時は指摘してくださればすごく役に立つと思います。

ありがとうございます。

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