【セイビア】『第2章』 - 1話 ー 友達
この小説をクリックして頂きありがとうございます。
VTS事件で一緒に巻き込まれたクラスメイトが戻ってきました。桜はずっと心配していたんですが、懐かしい声を聞いてすぐに気づくことができました。
リンリン、リンリン……
「……はっ!」
昨夜に設定しておいた目覚まし時計の音が部屋の中を埋め尽くした。
アラームを止めて、伸びをして固まる体を軽くほぐした後、リビングに向かった。
朝ご飯を作る前に寝ながら流した汗と口臭いがしたらいけないので、綺麗に洗った。それでもまだ目が覚めていない桜はあくびをしながらトーストにバターを塗って焼いた。
時間が経つほどバターの香ばしい香りが食欲をそそった。
「いい匂い……そういえば懐かしい夢を見たね。」
牛乳を一口飲んで夢で見た懐かしい思い出をふけった。
「大会で感じた感動をもう一度感じたいな。」
この時代にはセイバーが人気がある職業の一つだ。セイバーではなく、一般市民も関心が高い。
桜は大会を直接みたのでその気持ちをよく分かる。そのためにセイバーになりたいという気持ちがはっきりしてきた。
数年間は開国で大会が開催されてテレビで見るしかなかった。でも良い知らせがあれば次の開催地は日本だ。いつ開催されるのかは分からないけど、もし開催される日が公開されるならすごく嬉しいだろう。
その期待感を持って、よく焼いたトーストを食べ始めた。
・
・
・
学園に到着した桜は何か騒がしい雰囲気のクラスを感じた。
―この声……―
ドアを開けてクラスに入った。
クラスにはVTS事件に巻き込まれたクラスメイト、 山栗 小兎と陽美 鈴音が話をしていた。
「あ、来た来た。」
「おはよう、皆さん 三夜さん。」
「おはよう、皆さん。もう体は……まだですね。」
陽美の左足にギブスをはめているのを見た。ほかのクラスメイトたちに遮られていて、見られなかった。
「歩くことには問題ないから、いいだろう。」
「三夜さんは大丈夫そうですね。」
「はい、運がよかったです。えっと、五木さんと高宮さんは……?」
「五木君は分からないけど、高宮君はまだ病院、もうすぐ退院する予定よ。」
VTSで一緒に戦った男子のクラスメイト、すぐ退院するという話を聞いて安堵した。
五木の消息が分からなくてちょっと心配だが、早く会いたいなぁ。
「そういえばサ……三夜さん。」
「名前で呼んでもいいですよ。仮想世界でお互い名前で呼んだでしょう?」
その時はあまりにも危険な状況だったので、名前で呼んでも誰も気にしていなかった。
「うう、気にしていたのに。いいよ、よろしく~桜ちゃん!私も小兎と呼んでね。 」
「こちらこそお願いします、小兎さん。」
「敬語なし!」
「あ、うん。よろしく、小兎ちゃん。」
小兎とは初めて会う仲ではないけど、長い間一緒に過ごしてきた仲でなければタメ口を叩くのが苦手だ。相手がいいといっても、性格上言い難しい。
今回は例外、一緒に戦った仲だからそれさえも簡単にタメ口で話すのができた。でも……
「私も鈴音でいいよ。よろしく。」
「なんか陽美さんは男子の感じがしてちょっとニガ……」
「なに?」
「いいえ……いやいやいや、なんでもない。 鈴音ちゃん。」
隣で小兎は熱心に笑いをこらえていた。
それを見た鈴音はいらいらしたのか彼女の脇腹を突っ込み始めた。
「あふっ、ごめんなさい。うへへへへ。」
「……サクラは何か言うことない?」
「はい、あります。すみません。」
冗談を言い合って親しくなり始めた。
HR時間まで10分くらい残っているからお互いについて話を交わした。途中で面白い話を交えて自分を紹介すると、自分について興味を持つに決まっている。
立場を変えて相手が面白く紹介をしたら、きっと良い印象を残してより長く記憶することができるでしょう。それで友達になる可能性が高い。
クスクス笑うともうHR時間だ。楽しいものをすると時間が早く流れる感じがするけど、時間は相対的だから……
「まだ話したいことが山ほどあるから、休みで話しよう。」
「そうね、私もサクラちゃんに聞きたいことが沢山あるから。」
「ははっ……」
こうして3人の話は終わった。
HRが始まる前に1限目の授業準備のために教科書を取り出そうとしたが、いきなり桜の肩を掴んで大声で話かける小兎のせいでビックリしてしまった。
「桜ちゃん~ 」
「うわっ!」
「あっ、ごめん。ビックリさせちゃった?」
「……」
完全に無防備状態だった私が頭地だ。
「それで、どうしたの?いきなり。」
「今日お昼一緒に食べよう!私の友達が 桜ちゃんと仲良くなりたいって聞いて、迷惑……かな。」
今HR時間ですけど?朝なのにもう昼の話?
小兎らしいことけど、 小兎らいくない口調ででお願いなんて、他人に対する思いやりが高いね。
友達として初めてのお願いだから断るわけにもいかないし、私も新しい友達を作ることができるからいい話だ。決して友達を作るためにお願いを聞き入れるのではない。友達が困っているからだ。
「ううん、いいよ。一緒に食べよう。あ、鈴音ちゃんもいっしょ?」
「そうだよ、一緒に食べればもっとおいしいじゃん。」
「ふふっ、それはそうね。分かった。」
「ありがとう、 桜ちゃん!」
小兎は嬉しそうに見える顔をしながら席へ戻った。そんな彼女を見ると私まで嬉しい。
私は、「第2次大怪獣事件」で両親と友達、大切なものを全て失った。お姉さんと悲しみを分かち合っていた時、周りで生存者を探していた軍人に救助された。
私たちは地獄で生き残ったという安堵感と嬉しさのためか、軍人の胸で意識の紐をほどいた。
そして目を覚めたら知らない部屋でいた。
体に付いた赤黒い血がなく、全身に包帯が巻いているのを見てはたぶん意識がなかった時に治療を受けただろう。
私たちのように両親を亡くした幼い生存者たちは、保母(関係者)に見守れながら施設で生活して1ヶ月といる時間が流れた。
傷口がほとんど治った人は、学校のように授業を受ける。もちろん希望者限定の話だ。
ここの部屋は幼い年齢、両親が亡くなったという事実を直視できないのが大半だ。隅で静かに泣いたり、大泣きしたり、保母(関係者)は忙しい。
最初は私もお姉さんも泣いた。しかしお姉さんは泣いている私に「もう泣いちゃだめ、私が桜を守るから。もう……」って、かっこよかったけど、あの時のお姉さん、涙ぐんでいたね……
私たちは授業を受けることにした。予想通り授業を受ける人は少なった。7人、救助された人数に比べて著しく低い。これが正常だけどね。誰が両親が亡くなったのに授業を受けているのか?
そのせいでセイバー学園に入学する前にとても友達を作るチャンスがなかったから、今の私はすごく嬉しかった。
「……ドキドキするね。」
桜は誰にも聞こえないほど静かに言った。
今のように昼休みが待ち遠しくなったのは初めてかも。
・
・
4時間目が終わるベルが学園内に鳴った。全てのクラスの授業は終わり、多数の学生たちが午後の授業のためにお腹を満たす時間だ。
「ふぅ……」
「桜ちゃん~行こうよ!」
長い間座っていた彼女は伸びやかな体を伸ばしている時、小兎がすごく嬉しい表情をしながら近づいてきた。鈴音ちゃん……相変わらず冷たい表情だね……
「……変な考えするな。」
「?!」
まるで心の中を読んだように的を射た桜は彼女によって頬が引っ張られた。
「あううう、いあい、いあい。(痛い、痛い。)」
「はははっ、桜ちゃん可愛すぎる!」
「あうう、ほめ、ほめん。(ごめん、ごめん。)」
「……くっくっ。」
鈴音も桜が頬を引っ張られた姿が笑わせたようだった。
うう、痛い。
「まぁ、とにかく早く食堂に行こう。」
「そうよ。私の友達が待ってるんだから。」
そろそろお腹がすいてる時だし、小兎の友達はもう食堂に待っているみたいで早く行かないと失礼だ。
私もお腹から恥ずかしい音が聞こえてきていうから。聞こえないけど。
食堂に行く途中今朝に聞きそこなかったいろんな質問を交わした。簡単な趣味とか、得意とか、まだそんなに近い関係じゃないから軽い質問しかできないけど、早いうちにすごく仲良くなれるでしょう。だとしても親しくないわけではない。
「桜ちゃんは何が目標?」
鈴音が言った。
「目標というか、苦境に置かれた人々を救いたくて。」
「えっ、それじゃ階級は気にしてないの?」
隣で聞こえている小兎驚いた顔をした。
セイバーだけでなく他の職業にもより高い階級を狙っている。お金をより多く稼ぐことができ、下の人に命令も下せる特権を持つことになる。
「気にしないと言えば嘘ね。ただ人を救うためには階級なんかはいらないから。」
「うう、桜ちゃん。惚れちゃいそう~」
「……目標といえば目標ね。私はそれもあるけど、皆が記憶してくれるほど名前を残したいのが目標よ。」
「そうなんだ。鈴音の射撃の腕は凄いからきっとその目標を達成できるよ。」
「ふふっ、ありがとう。桜ちゃんもきっとできるよ。」
「ありがとう!」
桜と鈴音が楽し話合っている時、小兎自分を指して「私にも聞いてちょうだい」とアピールしていた。
「小兎の目標は……」
「久しぶりですね、皆さん。」
桜が質問しようとすると、前に聞き慣れた声が聞こえた。
その声の主人公は高宮 ユジ(タカミヤ ユージ)だ。
今朝にもうすぐ退院するって聞いたんだけど、カバンがあるから今来たみたいね。
「高宮さんは大丈夫ですか?」
「はい、おかげで。」
自分を心配してくれる言葉を聞いて恥ずかしくなった高宮。
「へぇー……」
「ちょうどよかった。高宮君も私たちと一緒にご飯食べましょう。」
小兎が余計なことを言う前に、鈴音は先に言った。
もし彼女が言ったら話が長くなるかもしれないから。
「そうですね。カバンが少し不便ですけど一緒に行きましょう。」
「あ、私たちだけで堅苦しいことは言わないで気楽に接しましょう。名前で呼んでもいいから。私小兎、よろしく!」
「は……分かった。私もユージと呼んで。」
凄い親和力……別意味で恐ろしい力(笑)
「まぁ、その話は食堂で。待ってる人がいるんでしょう?」
「あ……」
……多分小兎の天敵は鈴音かもしれない。
そのあと、「また変な考えしたわよね?」と言動にビックリした桜は冷や汗をかきながら否定した。
結果は、非公開だ。
・
・
食堂は賑やかだった。
空席gほとんどないように見えたが、あらかじめ引き受けてくれた小兎の友達に感謝しなきゃ。
「小兎、こちこち」
「結構多いね。」
「さすが小兎。」
声が聞こえた方には3人の女性が手を振っていた。
席はちょうど人数とぴったりでよかった。
「それじゃ、お互い自己紹介……」
「ダメ、まずはご飯。」
「それなら私たちが席で待っていますから先に注文して来てください。」
「ありがとう~」
3人の女性は注文に席を立つと、ユージはちょっと困る顔をした。
それを気づいた桜は彼に聞いた。
「えっと、ユージ君、どうしたの?顔が……」
「男である私がここにいてもいいのか。どう見ても私のいるところではないようだが。」
「「「……あ。」」」
現在このテーブルには7人がいる。しかし男性はユージだけだ。気まずいのも当然だね。
「その、ごめん。男女構わなく一応仲良くなってみる性格だから……」
「いやいや、そういうつもりはなかった。ただ困惑して。」
「いいんじゃない?男といっても同じセイバー学園の生徒だから。」
「大丈夫と思うよ。痛がっている様子でもないみたいし。」
ユージの立場ではこの状況がいわゆるガールズトークと思って、そのとうな反応をしたんだろう。
ある程度安心したユージ、まだ緊張している姿がなんだか可愛かった。
「注文して来たよ。」
「よし、早く行くよっ!」
「食べ物は逃げないから食堂で走るな。」
3人は小兎の行動が慣れていないのか相変わらずだね、とにっこりと笑っていた。
仲がいいみたいね。
時間が流れ、全員が注文した料理を食べながらお互い自分について話をした。
「まずは私から、コホン。初めまして、私は金倉 美奏乃といいます。趣味はショッピングです。よろしくお願いします。」
彼女は茶色っぽいストレートの髪型の綺麗な外見をしていた。
趣味はショッピング、私服を着ている姿が気になった。
「次は私。初めまして私は真鍋 詞保です。よろしくお願いします。」
「私は田川 志央理です。」
真鍋は 田川はみんな黒色の髪だ。
彼女たちも金倉と同じく綺麗だった。
小兎の友達の紹介が終わったのでこちらの番だ。
「あ、私から。初めまして、私、三夜といいます。よろしくお願いします。」
「きゃっ、あなたがそのトップ6位の三夜さんですね!」
「可愛い~」
「コホン、まだ自己紹介時間です!」
私は有名人じゃないのにこんな反応をどうすればいいのか分からない。
小兎のおかげで助かったが、後で大変なことが……
3人は静かになると、続いて鈴音が紹介した。
「初めまして、陽美 鈴音です。趣味は射撃です。」
珍しい趣味で感嘆を吐き出した3人、次はユージ君を見た。
「はじめまして、高宮 ユ-ジ(タカミヤ ユージ)です。よろしくお願いします。」
ユージ君の紹介が終わったと同時にお互いに拍手を送った。
「それでは、これから名前で呼んでください!はじめ!」
「えっ、いきなり?」
「はは、本当に止められないんだから。」
真鍋と田川が言うと、お互いに顔色を伺いはじめた。
正直に初対面なのにすぐ名前で呼べば、それはちょっと……
特に男のユージ君は女よりずいぶん戸惑っただろうと思って彼を見たら、さすがった。まぁ、例外もあるけど……
そういえば、以前お姉さんが私に話してくれた先輩の過去。
「……そうしよう。名前で呼ぼうよ。美奏乃さ…ちゃん。 詞保ちゃん。志央理ちゃん。」
皆が迷っている時、桜は自身を持って、前に出た。
「自分から近づこう。」という言葉を思い浮かべた桜、彼女は先に彼女たちの名前を言った。
そのあと、名前で呼び始め、それを見た小兎は満足そうになずいた。
最初が難しいだけだから。
「そういえば、あなたたちは何クラスなの?」
「1組だよ。あ、午後の授業でまた会えるかも。トレーニングルームでね。一緒にVTSしたら……あっ。」
「そ、そうね。」
「「「……」」」
トレーニングルームを聞いた私たちの雰囲気が完全にダウンした。失言をしたことを気づいた美奏乃自分のミスについてすぐに謝罪した。
彼女たちは見かけは大丈夫に見えても中身は消えない傷を受けた。それと係ることは話さないおが配慮だ。
「ほんとにごめんなさい。すぐまた会えるという思いでつい……」
席を立って頭を下げながら謝罪した。
その行動を見た私たちは慌てて大丈夫だと言った。
明るい性格を持つ小兎もその事件のトラウマで、顔は微笑んでいるが少しの間に身震いした。
先まではいい雰囲気だったのに、自分のせいで全てがつぶれたと思った美奏乃はどうしても顔を上げられなかった。
そんな状況でなんとかしないと何もできないから、とりあえず解散するのが正しいと判断した詞保がみんなに提案した。
「……まだ時間は残ったけど午後授業の準備をしないといけないんだからメール交換しよう。ここでできなかった話はメールで話そう。」
「そ…そうしよう、ね?」
「あ、うん。」
桜たちはアドレス交換のためデバイスを取り出し、順調に進んだが、重くなった雰囲気の中で誰一人も口をきかなかった。
「えっと、私のアドレスはこれです。ほんとにごめんなさい。」
自分のメールアドレスを知らせ、丁寧に挨拶をした後、彼女の友達と一緒に食堂から退場した。
彼女の目には今にも溢れそうな涙が溜まっている姿を見た桜たちは少しすまなくなった。 美奏乃はいい趣旨で話いただけなのに、少し痛い記憶を思い出して一瞬不快そうな表情をしたせいでこんなことが発生した。
不快ではなかったと言ったら嘘だが、それほど気分が悪くはなかった。
この状況を第3者が見たら私たちが彼女たちを泣かせたように見えて誤解が生じるだろう。逆に事情を知ってる人が見たら彼女たちが逃げたように見えるかも。
とにかく誤解を解かなければならない。
「私が行ってみるから先行ってて。」
「食器は私が返却するから。」
小兎の食器は桜が返却することになり、他の人は残った料理を食べ始めた。
「…気になるわね。」
「「……」」
「誤解が解けたらいいね。折角付き合いはじめたから。」
「先までは緊張してたのに。」
「当たり前だろう?周りに綺麗な人しかいないから。当然よ。」
ユージの直說敵な言葉で顔が赤くなった鈴音と桜。
「あ、そういう意味じゃないだから。」
自分が何を言ったのか気付いた彼は慌てて叫んだ。
「「はい、はい。」」
あわてる彼の姿が面白かった。
では、残った大問は小兎が解決してくれることを祈って、午後授業の準備のためクラスに戻った。
しかし、誤解によって生じたトラブル、果たしてどのように乗り越えていくのかは次の内容を期待してください。
読んでくださってありがとうございます。




