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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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探し物を求めて。その4・・・焔の珠 前編

俺とミチルがテッハの執務室で、待っているとしばらくして

セニアとリルムがやってきた。

ほぼ定刻だ。

手にはちゃんと一升瓶を持っている。

流石だな、二人とも。

それにしても片手で一升瓶の首を持って、

笑顔でかかげたセニアが呑んだくれにしか見えないが。

見た目では小さく可愛らしいミチルの方が

やばい呑んだくれなわけだが。


それからややしばらくして、

ディアナ・レイチェルチームが戻った。

が、こっちは表情が暗い。まぁ、そうなるよな。

レイチェルは葬式かってくらいどんよりしている。


まずは、情報共有だ。簡単にまとめて話す。

俺からは結果、ヘパイトスリングをゲット出来たこと、

サルトベルクとテトゥルジャでの出来事、入手経緯、水流撃習得について、大量に鉱石を買ったこと、ブラミスの所に新しくドワーフを入れたことを話した。

勿論、ミチルがヤバい酒豪だっていうのは伏せた上で、だ。


リルムからはラルバを含めたローシュ家とのやり取り、闘技場での出来事を話してくれ、

セニアが竜の火酒の一升瓶を机の上に置いた。

多分、闘技場にいくだろうと思ってはいたが、

実情がそんなヤバいところの感覚がなかった。

ゲームでは負けたとしても、参加費を失うだけで

ゲームオーバーにすらならなかったから、迂闊だった。

トロルが居たなら、相当危なかったんだな。

新しく覚えたスーパーコンボなる技でって言ってたけど、

そんなピンチに新技を使って、

しっかり勝ってくるあたりはすげぇな。

よほど有用な技なんだろう、やはりセニアは敵に回してはいけないな。

俺も居ればもっと安全だったのかもしれん・・・。

サルエルとかゴーリとかは正直興味ないし、俺にとってはどうでもいい。


さて、問題の焔の珠チーム。

ディアナはまず、女王に協力を要請しようエルガルドに飛んだ。

レイチェルはやはりエルガルドに入れなかったようだ。

ディアナが許可しても、アンダーアーマーしか着ていない

半裸のヒューマン女を入れるわけがない。

しかも、まぁまぁの美女。

美女は種族を問わず間違いを起こさせるかもしれない。

そうなってハーフエルフが生まれたら

エルガルド的にはもらい事故感半端じゃないし、堪ったもんじゃない。


そこで一旦レイチェルの装備を整えにケリューンに飛んだそうだ。

防具とかはこちらで用意すべきだったのだが。

そこでディアナはレイチェルを待ち、またエルガルドに飛んだ。

ちゃんと鎧を着てきて、さらに王女ディアナの許可があるときて

門番も入れざるを得なくなったと。

レイチェルもエルガルドの入口で待つと言う無駄なことはしなかったらしい。

ま、見事にレイチェルはディアナの足を引っ張ってくれたわけだ。

ま、装備を取ったのは俺だし、レイチェルが悪いわけではないんだが。

両成敗として後でエルガルドへのお礼はきちんとしてもらおう。


「わ、私だけが役に立っていなくて・・・」

「まぁまぁ、レイチェル、そんなことを今言っても仕方ないだろう」


役立たずではなく、お荷物だったね。とは言えないが。

重ねかざね、すまん、ディアナ。


「そんなことはどうでもいいし、誤差です」


ディアナは正直面倒くさそうにどうでも良いと。

人間に協力と言うか、イフリート=精霊のためって言うのもあるんだろうな。

精霊に気に入られるのは悪い話じゃないしな。

特にディアナに取って火属性は弱点なわけだし。


「それで女王と話をした結果、過去に遡ることは魔法的には不可能ではないとのこと」

「但し、かなりの魔力を使うようで、今の女王は魔力枯渇状態なので、無理なんだそうです」

「後、『ディアナ、あなたがアレン様の下で頑張るのにはとやかく言うつもりはありませんが、何故、アレン様以外の人間のためにエルフ女王である私が頑張る必要があるのです?滅ぶなら滅びても、エルガルドは一向に困りませんが?』と真剣に怒られました」

「レイチェルは横にいたんだよな?怒ったりしてない?」

「はい、ですが、反論も出来ないですし、逆の立場だったら・・・エルガルドが困ったとして我らケリューンが何か助けるかと言われると・・・」


根が深い協力したくない原因があるんだろうな。

まぁ、人間とエルフの仲が悪いなんて当たり前だしな

隠した上で話せばと思うが、

ディアナと女王は記憶を共有出来るし、

パーティー解散前にマーゴットから情報が行ってるかもしれないな。

うーん、便利な反面、隠し事が出来ないわけか。


「じゃあ、手はないってことかな?」

「何か加工品とか、代用品はないのかな?」

「焔の珠が素材になる武器、主には杖はあるんだが、それらを手に入れたとしても焔の珠に戻す術がないな」

「どうする?アレン」

「はぁ、やっぱりこうなるか・・・」

「え?アレン、どうしたの?」

「正直、気が進まないが、ばあちゃん(ルーア)に頼ろう」


夏に来いと言われてるから

その前に行くのはギブアップとかみたいでいやなんだけどな。


ディアナにエスパシオを唱えてもらいルーアの塔に行く。

ついた矢先にルーアは入口に立っており、


「タイムリープは無理じゃな」

「ばあちゃんでも出来ないんだ」

「アホぅ、出来んとは言うとらん、やらんと言っているんじゃ」

「え?なんでですか」

「タイムリープ、特に過去に行くには莫大な魔力を使う。ワシが貯めとる魔力は、今後使うからの、そんな余裕はないんじゃ」


やはり事情は全部筒抜けらしい。


「んて、要するに、プロミネンスかイグニートゴーレムと戦えればいいんじゃろ?」

「え?あ、まぁ、それでドロップしてくれれば」

「やれやれ、本当はお主らの修行用なんだが仕方ないじゃろう、着いてきな」


ルーアは家形の入口から入り、下へ降りていった。

黙ってついていくと以前使用した部屋より大分下の階層の

一つの部屋の前で止まった。


「この塔の各部屋はあらゆる場所を再現した部屋になっているんじゃ。まぁ、全フロアじゃなく、切り取ったと言う感じさね。風景は勿論、敵もだ」

「元々は保存のためにの。女神に手伝ってもらって時空魔導師になってからやったんじゃ」

「じゃあ、この扉の向こうには?」

「旧アルフレッド研究所に繋がっている。見た目は昔のだが、時間軸はこっちにある、だからタイムリープとは少し違う、アレンちゃんはわかるだろう?他はわかるかえ?」

「わからないけど、向こうに行けば、焔の珠を落とす敵と戦えるってことよね?」

「ああ、セニアちゃん、それだけ分かれば十分だよ」

「ただ、敵のレベルはかなりあげているのと、時間の流れは早いから、気をつけるんじゃ」

「時間の流れ?何故?」

「それはまた今度教えてやるわい。ま、大体10倍くらい早いんじゃ」

「となると、向こうに入れるのは6時間くらいか」


残り3日弱だからそうなる。

全員で行こうとしたが、ミチルは行かないらしい。


「前にもいいましたが、私はアレン様達の仲間にはなりません、今回は戦力も足りてるでしょうから」

「なぜだ?手伝ってくれたじゃないか、俺たちの中で嫌いな人がいるか?」

「いえ、そうではなく、個人的な理由です。それはまた、夏以降にお教えいたします」


ミチルはお辞儀し、扉に入らず、

他のメンバーで入ることにした。

やれやれ。やはり仲間にならないのか。


ま、焔の珠、頑張るか!

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