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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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探し物を求めて。その3・・・竜の火酒 後編

タイトル的には後編ですが、竜の火酒パートはもう少し続きます

--予選--

予選はほぼ(リルム)の思い通りに進んだな。


試合開始の前からセニアにアップをかけておき、

ワントップ陣形でセニアが暴れるようにする。

そうとも知らずに端にいる女だからと

ナメて襲ってくる人達はセニアがなぎはらう。

そのまま場外へ落とす。

まっすぐ走ってくる人は受け流した上で避け、

そのまま場外へ落とす。

セニアの動きに合わせてリルムも避けるのが大変だが、

始めから少し浮いていれば、なんとかなる。


一人だけ、セニアのメイス打突を腕で力ずくでガードし、

そのままメイスを掴みセニアごと投げ飛ばし、

場外に落とした強者がいた。

体が大きく防御と力自慢みたいね。

セニアは恵まれた体躯の割に軽いし、

攻撃後で両足が浮いていたところを捕まった。

だが、これも想定内よ。

セニアも特に慌てないし、

私もすぐに落ちたセニアを抱え、戦場に引き戻した。


『き、きたねぇ、反則だ!』


と喚いていたが、そんな決まりはないし、

勿論関係ないわ。

何でもありの戦いのはずだもの。

喚いてる間にセニアの上段からのストレートシュートを

腹部に入れられ、ダウン。

あれは痛いわね。

敵じゃなかったら回復してあげたいくらい。


それでもチーム戦だから残るメンバーはいるようね。

特に魔法がメインの人はチーム内でも後ろにいるのが多い。

それは私もだけど。

魔法があまり飛んでこなかったのは、

セニアの暴れっぷりにあっけに取られたか、

数が多くて狙いが定まらなかったからか、くらいかな。

ディアナなら後衛からギガ級を容赦なく全体に放ちそう・・・

出来る魔法使いは敵に回すと厄介ね。


だけど、前衛を失った普通の後衛なんか、

セニアの前では紙も同然よ。

舞台の真ん中辺りに居た、後衛達をセニアがフラッシュシュートでなぎはらう。

シャープネスとクリティカが乗っているとは言え、

人って、飛ぶんだね・・・。


ある程度数が減ったら別のチームで端の方に居たメンバーと戦う。

前衛が戻ろうとするも、間に合うわけがない。

間合いをセニアがジャンプして一気に詰め、

そのまま寄り切る。

並の魔法使いがセニアとの肉弾戦に耐えられるわけがなく、

為す術なしに落ちていく。

そしてセニアは舞台の端でバックステップで切り返し戻る。

毎回のことだけど、セニアの運動神経、体の内部バネはやはりどこかおかしい。

絶対空飛んでるよね。


残った前衛は私に突っ込んでくる。

が、上空に逃げるとつんのめってそのまま落ちていっちゃった。

ブレーキくらい掛ければいいのになぁ。

空を飛び、セニアの近くへ行こう。

すると、セニアがまたなぎはらう。


しばらく後、実況がセニア達の受付番目を

高らかに宣言をし、予選突破確定。

快勝できたわ。

ここまでは予定通りね。

場外に落とした奴らが無事かどうかは知らないけど。

後から考えると、私達が居なかったら、

あのセニアを投げ飛ばした男のチームが勝ち上がっただろうな。


「セニア、流石ね!」

「うん、リルムもね」

「ここからが本番よ、気を引きしめて行こう」


会場がざわざわうるさい。

耳が良い私には辛いが大体が


「あの姉ちゃんすげぇな」

「可愛いし、おっぱいでかいのに動きやばくない?」

「フードの方は何者だ?」

「俺、賭けようかな」


とか、セニアを誉めるものが多かった。

おっぱいか、確かにセニアのは凄いもんな。

よくあれだけ大きいのにあんなに動けるなぁ。

う、羨ましくなんかないんだから!

私だってちゃんとあるもん。



--第1試合--

予選が終わり、準備が整ったら控え室に。

戦う組合せの両方が揃ったら試合開始らしい。

セニアは無傷で終わったから回復すらする必要がないわね。

他に特に何もすることないからすぐに控え室に向かおうかしら。

相手が分からない以上、作戦は特に立てられ無いわね。

いつも通りの全力を出すだけだわ。

ただ、敵のパーティー編成次第で、

セニアにある程度アップを掛けたら私も攻撃するのもありかも。

アレンがいない分、攻撃は手薄になるし。

クレリックだから決定打は出来ないけど・・・


時間になったようで、舞台に行く。

凄いな、雰囲気がお祭りみたいだわ。

予選と違い、回りに観客がいっぱいいるし。

盛り上がっているわね。

出場者としては大変なのに。


さて、相手は3人、前衛に戦士の男性、後衛に女性二人。

見たところ、全員ヒューマンっぽい。

右側は装備からして魔法使い、左側は弓闘士かな。

アレンなら適切に相手のこと分かるんだろうな・・・

どういう原理か分からないけど、あの力は便利だったな。

いや、私だって、負けてられない。


いつも通りセニアにアップを先制でかける。

プロテクション、シャープネスをかけた辺りで

戦士男が攻撃を槍で仕掛けてきた。

なかなか鋭い攻撃だし、戦士にしては早いわね。

しかし、セニアには当たらない。

素早さとかそういう問題ではなく、

ギリギリのところで槍をすり抜ける避け方をしている。

しなやかさが違うんだろうな。

簡単に避け、がら空きの足に棍をシュート!

だが、戦士男も倒れない。

しばし打ち合いが始まった。


そうこうしている内に後衛から弓も飛んでくる。

が、これもセニアは踊るようにかわす。

セニア、よくあんなの見えて反応出来るわね。


魔法使いは開戦からずっと詠唱しているけど、遅いわね。

私がセニアにプロテクション、シャープネス、ヘイスト、

クリティカを掛けてもまだ、魔法が形をなしていない。

自分のレベルよりランクの高い魔法かもしれないけど・・・

はっきり言って魔法のセンスに乏しいんだろうな。

あ、詠唱からすると、メガファイアね。

メガ級の割には遅いなぁ。

邪魔だから黙ってもらおうかしら。


「深き・・・真紅の・・・焔に依りて・・・全てを・・・塵に還せ・・・メガファ・・・」

「・・・サイレンス!」

「!?!?」


詠唱中に魔法を封じられるとしばらく何も出来なくなる。

しばらく時間を稼ぐために後衛二人をアイヴィバインドで

動きを縛る。攻撃を積極的にする必要もないかな。


セニアの方は、徐々に戦士男がダメージを重ねているようだ。

攻撃が当たらないセニアと、

攻撃に耐えている戦士男。

時間が立てばどちらが勝つか火を見るより明らかだわ。

遂には戦士男が膝を着いた。

色々なところに痣や打撲傷があるのがわかる。

そしてそのまま打たれダウン。

息はあるようね。


後衛二人との距離をセニアが詰め、

弓闘士と戦う。が、バインドされてるため、

まったく手が出せない。

一方的になったところで、弓闘士がギブアップ宣言をし、

私達の勝ちが決まった。


誰も死んではいないのに、ギブアップ・・・

諦めていいのかな。

この人達はこれからどうなるんだろう?

負けたのだから奴隷になるのは決まってるとして、

それ以上に、途中で止めたこと自体が

賭けてる人から恨まれたりするんじゃないかな。

相当苦しい奴隷生活が待ってるんだろうな。

奴隷は自殺出来ないように魔力で縛られるはずだし。

こっちも勝たないといけないから、仕方ないけど、

最後まで戦って、戦死した方が楽かもしれない。


「よし、やった」

「セニア、少しダメージあるね、大丈夫?」

「うん、あの戦士さん、結構、斬撃の後にタックルとかしてきて、両方は受け流せなかったんだ」

「待ってて、回復するよ」

「ありがとう、リルムは魔力は大丈夫?」

「まだまだ、大丈夫よ」


次の二回戦控え室に行ったが、

相手側の試合が長引いているらしく、対戦相手がまだ未定らしい。

しばし休憩となった。



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