表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
87/404

イフリート戦、終結・・・

アレンに攻撃手段が無いとわかると、

イフリートはターゲットからレイチェルを外し、

アレンに襲いかかってきた。

くそっ、予想通りだが、そんな卑怯な真似をする程、堕ちたか。

誇り高き精霊はどこ行ったんだ。

さ、どうする?

とりあえず逃げてセニアとレイチェルに時間を稼いでもらい、

武器を出すか。

いや、レイチェルはかなりの魔力水を使っているな。

魔力切れが近いのか?

セニアも今持ち場を離れるとハイ・ヘルハウンドが

リルム達の方に行きかねない。それはあかん。


イフリートの腕が迫るなか、逡巡していると、

青い影が目の前に一線を描いた。


『ザクッ!』


鈍い音を立て、イフリートとアレンの間に

突き刺さったものを見ると、アイスコフィンだ。

レイチェルを見ると、


「どうぞ、貸して差し上げます、それなら炎で溶けて朽ちることはありません」

「すまん、助かった、でもレイチェルは?」

「ご心配なく、私は別のを使います」


全くこっちを見ずにそう返答した。

すげぇな、剣をなんの躊躇もなく、人の方に正確に投げて、

しかもノールックで刺さるようにするってどんだけだよ。

バスケの名プレーヤーになれそうだ。

背がちっちゃいから無理か。

そして、レイチェルはというと光る別の武器を手にしていた。

それ、どっから出したんだよ?

レイチェルの手元の武器を観察すると

『小太刀 三日月の光☆5(光+1)』

と見えた。また、知らないアイテムだ。

☆があるから武器なのは間違いないし、対闇特攻が付いてる。

イフリートに対闇特攻は関係ないとはいえ、

相変わらず、良い武器持っている。

ただ、小太刀か。

今まで使っていた片手剣と大型な剣とも長さ、重さも違う。

しかも刃の作り方も両刃ではないから

戦い方そのものが変わりそうだ。

かなり慣れていないと難しい武器である。

片手剣と大剣の間のような使い方が必要だ。


アレンは地面に刺さったアイスコフィンを抜き、

すぐさまイフリートにスピリットキラーを放つ。

しかも、レイチェルのように魔力切れを

起こす心配はまだないし、何せ二回攻撃だ。

みるみるダメージを積むことが出来る。


そして、レイチェルに関する心配は杞憂に終わった。

剣豪。

その二文字の持つ強さがわかる。確かに武器が変わったことで、足の運び方や、構えなどは違う。

しかし、あまり関係なくスピリットキラーを出している。

弘法は筆を選ばず、剣豪は剣を選ばずか。

ま、剣豪になる条件に武器を何種類も使えるなんてのはない。

レイチェルの才能と努力の賜物だろう。

ますます、すげぇ、強いのは分かっていたけど、

めちゃめちゃ有能だな。

あんなルドルフみたいなおっさんの副官にして

妻にしておくのは勿体無いな。

これで軽戦士じゃなくて人妻じゃなかったらなぁ。


しかし、そうこうしているうちに、

やはりレイチェルは遂に魔力切れを起こしたらしい、

さらに持たせた魔力水も使いきったみたいだ。

しかし、レイチェルは怯まず、通常攻撃を踊るように出していく。

スピリットのイフリートに効果は微妙ではあるが、

塵も積もればなんとやらってやつか。

だが、流石に焼石に水だ。

イフリートは正に焼けてる何かだろうし。


「ディアナ、攻撃魔法は中断だ、レイチェルにスぺシェアを。レイチェルの魔力が無くなったらまた頼む」

「わかりました」


レイチェルがスピリットキラーを使い、

ディアナがスペシェアを使うのだが、

スペシェア一回分でスピリットキラーが約10回。

なかなかの数は打てるわけだ。


くそぅ、やはりかなり苦戦するな。

さくさくダメージが通っていても相手が強いからな。

さて、そろそろくるか。


「リルム、全員にレジストを2回ずつ重ねがけしてくれ、近いうちにデカイのが来る」

「分かったわ」

「その間の回復はアイテムと俺がやる、今のうちに、まずはレジストだ」


リルムは都合10発のレジストを唱えることになる。

これでアレン達には3重にレジストがかかる計算だ。

リルムが回復している暇はない。

全員回復なら効果は高くないが、

アレンもキュアウインドが使える。

一時しのぎでしかないが。

だが、攻撃も緩めない。

アイスコフィンを持たされた以上は、

得点王はアレンの手にあるしな。


そのまま削っていくと、

いつの間にやら手下を呼ばなくなった。

疲れてきているのか、いや、違う。

行動パターンが変わったんだ。

ハイ・ヘルハウンドを全て片したセニアも合流し、

やっと元の陣形に戻った。

セニアはイフリートに対し、クリティカルヒットで行くようだ、

的がでかいわけだ、目をつぶっていても当たるだろうし。

対するイフリートもドワーブンソードを破壊した技を

出してくるが、そんなもんはセニアには当たらない。

そうか、剣で受けるじゃなくて、避ければ良かったんだ!

って出来るか!?


そのうちにリルムがレジストをかけ終わり、回復役に戻った。

回復の役目を解任されたので、またスピリットキラーに移る。

前衛が3人になってからかなりのダメージを与えているはず。

さらに戦いが進んでくると、イフリートはギガファイア、

深化したメガクラスのイラプションを放つようになった。

やはり、洗脳されていてもここは同じか。

これが怖くてレジストを重ねがけしている。

ダメージは大きいが、もちろん、全員耐えられる。

本来なら、たかだか30後半レベルで、

ギガクラスや深化属性は食らったら即死に近い。

実際にゲームではイラガジェン火山には早めに来るが、

イフリートと戦うときはかなり終盤に来訪する必要があり、

Lvも50は越えているのが普通だ。


ちなみに火の深化属性は爆発だ。

深化属性はメガクラスから上しかなく、

爆発の場合は、イラプション→エクスプロード→メギドフレアとなる。

イラプションがメガクラスといっても同じクラスのメガファイアとは威力が違う。

もちろん、ギガクラス程の威力はないが。

そうなると、レジストを3回重ねがけしていても、

リルムの回復が追い付かなくなる。

もちろんアレンのキュアウインドなんかやっても

誤差でしかない効果だからやらない。

うん、しょぼいな。


従って、ルルから貰った全体回復が出来るアイテム、

緋色万能薬も使わざるを得ない。

勿体ないが、全滅や、死者が出たら元も子もない。

背に腹は代えられないのだ。


しばらくすると、イフリートはエクスプロードの詠唱に入った。

これは最後の決死の一撃だ。

食らえばいくらレジストがかかっていても死者が出るだろうが、

イフリートも残りわずかな体力だということだ。

発動する前に一気に片をつける必要がある。


「タイミングを合わせて皆でいくぞ」

「まずはセニアが一発、次にレイチェルのタイミングに俺が合わせる」


それが合図となり、

リルムが3人にクリティカをかけたのがわかった。

リルム、マジ優秀。


二人の頷きをみて、

アレンは白蓮剣状態で待機。

白蓮剣にするのは攻撃力増加以外意味はないが。

先にレイチェルが走りだし、スピリットキラーを放つ体制になる。

それを追い越すようにセニアが大きく飛び上がり、クリティカルヒット!

ひしゃげたイフリートの顔目掛けてレイチェルがスピリットキラーを。

ヒットする瞬間にアレンもスピリットキラーを放つ。

デカイ十字に空気を切り裂いた。


「な、なんて技ですか」

「食らえ!合技!ソウルディストラクション!」


十字の中心にいたイフリートは声にならない、

うなりをあげ倒れていった。

と同時に、黒く沸き上がっていた炎が消えていった。

いや、死んでないよな?倒れただけだよな?


か、勝った。

全員でへたりこんでしまった。


期限の10日まで、余裕で間に合ったな。


静けさを取り戻したが、溶岩ドームは冷えきってしまった。

え?イフリートやばい?殺しちゃった?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ