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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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火山散策その3・・・

火山の中を探索する。

所々に骨も落ちている。

探索して命を落とした人の物なのか、倒されたヘルハウンドの物なのかはわからないが、

ああなるのは、ごめんだ。


レイチェルが言うには、即位式に使われた祭壇は広場になっているが、今はなにもないらしい。

その場所は回復ポイントから直ぐについた。

どうやら、回復ポイントで即位式の準備や、着替えなどをしたらしい。

伝統とは言え、わざわざこんなところでやるなよ、ご苦労なこって。

ん?待てよ?伝統って、今、ケリューン王朝は、たかだか、2代目じゃん。

止めようよ、そんなイベント。

今止めないと後世が困るよ?

ま、俺には関係ないけどさ。


そして、レイチェルはここから奥には行ったことがないそうだ。

まぁ、そうだろうな。用がなきゃ来ないわな。

とはいえ、宝箱回収の必要がない以上、かったるく散策するつもりはない。

従って案内役はアレンがすることになる。

レイチェルがやはり『何で知っているんだ?』と不思議がっている。

当然の反応だが、面倒くさいから教えてあげない。

それ以上聞いてこないレイチェルは本当に仕事人として

良くできているな。


戦闘で、やはり厄介なのは、ボムボムボンだ。

ここまでは自爆前に倒せてこれたが、そうも行かないときも出て来る。

一度、レイチェルとの連携が崩れ、

アレン、セニアが攻撃し、レイチェルが追撃出来なかった時があった。


「アレンさん、ダメです、届きません」

「くっ、だめだ、俺も着地の体勢が悪い」

「わ、わ、もう!邪魔だなぁ!」


セニアもだめだ。

丁度近くにいたフレアリザードに邪魔をされ追撃が出来ない。

気付いたときには、既に遅く、ボムボムボンは赤く膨れ上がっていた。

こうなると、ボムボムボンは無敵になってしまい、対処ができない。

今回はレイチェルが悪いわけではなく、位置関係がどうあっても

レイチェルが間に合う感じではなかった。

NPCだから陣形が崩れても仕方ないし。

また、それだけではなく、恐らくセニアの単体攻撃力も爪に比べ棍が低いのだろう。

恐らく乱数での範囲のごくわずかにボムボムボンのHPが残ったのだろう。


「セニア!逃げろ!」

「え?でも」

「いいから、はやく!セニアなら自爆までに範囲外に行ける!」

「で、でも!」

「早くしろ!全員、自分の身を守れ!」


自爆は、言うまでもなく決死の一撃。

誰かが必ず瀕死か即死級の大ダメージを食らう。

セニアが喰らったら間違いなく死ぬ。

レイチェルもルドルフから借りている手前、殺すわけにはいかない。

ディアナなら耐えるかもしれないが、体力を数値化したわけじゃないからわからないし、

リルムと一緒にいて、かなり離れているから対象にはならないだろう。

なら俺が受けるしかない。

時間だ・・・。ええいままよ!


『ズドォォーーン!!!』


すさまじい爆風と爆音が辺り一面に響き渡り、爆炎が巻き上がり、

アレンは真紅の炎に包まれ、空気が破裂する最中に追い込まれた。


「そ、そんな、アレン、アレン!」

「わ、私のせいだ、アレンさんを巻き込んだから」

「アレンさんはこんなところで死ぬわけではないですよね?」


セニア、レイチェルが悲しみに暮れ、ディアナは多少残念がっている程度か。

が、リルムは違った。

一人冷静に、翼に魔力を込め、魔法を放つタイミングを計っている。


「リルム、何をして・・・?」


セニアを無視するくらい集中しているようだ。

炎が収まりだしたころ、リルムは魔力を解放した。


『我が聖なる力を癒しとし、汝の傷痍を無きものに還せ・・・キュアベスト!』


淡い光がアレンに降り注ぐ。

そして炎が完全に収まったころに、癒しの光が一気にアレンを治療していく。

光が収束するとアレンが座っていた。


「あ、アレン!」

「ご無事ですか!」

「す、凄い、キュアベストだとかなり上級の回復魔法ですね」

「いやぁ、皆、すまんね、リルム、助かったよ、君が切れ者で良かった」

「大丈夫?アレンがさ、ボムボムボンと戦うときに私を待機させていたから」

「もう!アレン、無茶して!死んじゃったらどうするの!」

「ごめん、セニア、死ぬかと思ったけど、俺が一番生き残る可能性が高いと思ったからさ」

「・・・大防御です?」

「お、ディアナ気付いたか、流石だね、あれならダメージカットが出来る、不安はあったんけど」

「ずるいですね、アレンさんの技は」

「そういうなって。生身の人間が自爆なんか受けたら死んじゃうって。大防御があるから受けたんだ」


大防御があっても死ぬかもしれんが。そもそもどういった原理なのかわからんし。


「でも完全に防御出来る訳じゃないでしょう」

「ああ、20%くらいはダメージ受けるから、それで死ぬかもしれないが、100%受けるよりはマシだろ」

「だからといって・・・」

「まぁまぁ、セニア落ち着けって。かなりダメージ受けたけど、直ぐにリルムが直してくれたからな、大丈夫だ」

「アレンさん、すみませんでした、私が陣形を崩したから」

「いや、レイチェルは悪くない、ありゃ仕方ないよ」

「いえ、軍人として、しかもあなた方を巻き込んだ身としては・・・」

「軍人とか関係ないし、気にしすぎだな」

「アレンさん、ああいう時はきちんと指示していただけますか?あなたの指示で動きますから」

「ま、必要ならな」


おっ、NPC解除か?

恒久な仲間にはならないが、指示は出来るだけかもしれん。

どちらにしろイフリートと戦うときには指示を飛ばす必要がありそうだ。

ちなみに、レイチェルの名誉のために言っておくと、彼女の動きがヘボいわけではない。

しかし、船頭は一人の方がいいし、うちのパーティー、特にセニアの動きはアレンの方が慣れてるしな。


「ところで、リルム、ナイスなタイミングでの回復ありがとう」

「炎が燃え盛っているときは魔力が届きませんし、遅いとダメージが大きくなりますしね」

「そうか、助かった、ところでいつの間にキュアベストを覚えた?」

「ついさっきです。とは言え、まだ翼に魔力を貯めないと出来ないですし、ちょっと疲労感がありますね」


キュアベストはかなり上級な回復魔法だ。

単体に対しての回復魔法はヒール→キュア→キュアベスト→グランヒールと言う順位である。

リルムのレベルで放つには結構な魔力を要するはずだ。

そして今のレベルなら回復される方は全快するに決まっている。


「もう、アレンをあんなことにはさせない。アレンを守れるように、敵を早く撃破出来るように、もっと強くなる」

「私も最も最善に動けるように考えます」


セニアとディアナが息巻いているが、君たちも大事だからね。

んで、もう1つ問題ではないがヤバいのが。

自爆、ラーニングしちゃったよ!

使ったら、死ぬし、

しかも爆弾のようなボムボムボムボンならともかく、人間が使ったら

何がどうなって爆発するのかもわからないし、

爆発した後、色々飛び散りそうだし。

忘れたい、覚えるのはできても消去できないのかな。

まあ、使わないだけだし、問題はないか。


その後、ボムボムボンには慎重になり進んだ。

特にレイチェルは、ボムボムボン戦ではアレンの横に必ず待機、かつ確実にアレンの動きに合わせ、

トドメを指し、爆発前に落として行った。

レイチェルを副官にしているルドルフの気持ちがわかるようだった。

レイチェルは右腕にすると、異常に使い勝手がいい。

これならメタンクラウドが居ても怖くはない。


そして、アレンは、火喰い鳥のバーニングバードを見事にラーニングし、アクセルスパイクが使えるようになった。

この技は、肩の高さで腕と平行に剣を構え、

右足を後ろにし、体重をかけ、力を貯める。

足のグリップを活かし加速し突っ込む技だ。

レイチェルとした特訓のお陰か、軸足を右足に置くのも割りと早く出来たため、

足と肩にかなりの負担がかかるが、威力も加速も良い技で主力となるはず。

アレンは上手く風をジェット噴射みたいに使い、加速することで威力はそのままで、使い勝手を改善してみせた。

こんな芸当が出来るのに、何故まだ魔法が使えないんだ!?

明らかに魔力で風を起こしてるやん。


また、セニアも、棍術に磨きを駆け出した。

その後の戦闘で、ストレートシュート、フラッシュシュートという二つの技を編み出した。

いやいや、ポーカーかよって名前だな。

ゲーム中に棍装備なんかあまり使わないからな、初めて聞いた名前だ。

まず、ストレートシュートは、棍を引き、一直線に敵を貫く技だ。

槍に近い使い方であり、見た目はビリヤードのキューのようだ。

これは、スピリットにもダメージが通るようだ。

スピリットにも中心があるのか。

今回の敵に燃えてる核などないはずだが。

セニア曰く、なんとなく分かる弱点を突くという、感覚で生きる彼女らしい方法らしい。

絶対アレンには真似できないな。

そして、フラッシュシュートは、ストレートシュートを乱打する技のようだ。

ポーカー的にはストレートフラッシュやん。

まぁ、いいか。使えるようになってからセニアの各個撃破速度が格段に上がった、いや、戻ったというのが正しい。


このまま、探索し、野営を4回程行って、2個目の休憩ポイントに到着した。

野営はしたが、日付的には2日だ、火山に来てから丸3日が経過した。

この休憩ポイントを抜けると、イフリートの居る、溶岩ドームだ。


ここまでの戦果は、

黒犬の炎毛×26

黒妖獣の牙×18

双頭犬の頭蓋×13

紅炎鱗×21

火蜥蜴の尻尾×11

燃える赤い粉×23

ガス玉×16

23548フィル


ドロップとしては十分だな


さて、体も大分この火山に慣れてきたが、ここは大事を取って、一度戻ることにした。

ディアナに例の結界を頼み、エスケーパーで脱出した。

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