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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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ケリューンの問題を認識・・・。

目の前に置かれた金はお互いにとりあえず無視する。

ルドルフが説明を始め、レイチェルが茶を6個持ってきた。

自分も話に参加するつもりだろう。


「まず、ケリューンは今、主に二つ大きな問題点があります」

「一つは、水です。ここ、ケリューンの水、主に飲料水はサルトベルグからの輸入に頼っています。水を輸入し、石炭や鉄鉱石を輸出しているのです」

「今まで、通常は、ストレージ庫付きの飛行船で輸入していました。ストレージ庫は容量や重さが無視できますので」


ストレージ庫については知ってますが。

というか、馬車に付いてるし、恩恵にあやかってますが。

それにしても、石炭か、ウィリアムに近いシードン鉱山の時にリルムが需要が下がっているって言ってなかったか?

あ、嫌なやつを思い出しちゃう。


「ですが、ストレージ庫付きの飛行船は、先日、輸入中に魔物に襲われたため、沈没してしまいました」

「幸い死人は出なかったのですが、貿易に影響が出始めております」

「ケリューンが所有している飛行船は4隻あるのですが、ストレージ庫は高級なので、ストレージ庫付きは1隻しかありませんでしたので、輸出入の方法がなくなってしまい・・・」


一国が、一個しか持てないような高級品なのか。

いや、用途によるのか?

俺たちの馬車にあるやつより、貿易用の方が量がめちゃめちゃ入るとかあるかもしれない。

どちらにしろ、しれっと付けておくライルエルのラルバさんは若干頭がおかしいのではなかろうか。

そして飛行船事故でどうやったら死人が出ないんだ?


「そこで、サルトベルグに掛け合い、サルトベルグ所属のストレージ庫付き飛行船を使わせてもらうようにしたのです」

「あくまでサルトベルグとケリューン間の輸出入にのみ使う条件でですが。食料と水以外はストレージ庫無しでも船などで輸出入できますし、食料はさしあたり輸入する必要がないので、実質水専用ですね」

「その結果、かなりの費用がサルトベルグ側に流れ、結果として水を輸入する費用が切迫していると?」

「はい、その通りなのです。飛行船の使用料金は別段ないですが、水自体が1リュー当たり30フィルだったのが、120フィルくらいまで上がっています」

「しかし、カッシームなどの水売りは販売価格は変えれないのです。生活に直結しますから、値上げしたら暴動が起きます」

「ですから、現状、政府が援助金を出さざるを得ないのです」


マジか。

一声4倍?あこぎな商売されてるな。

確か、カッシームでは1リューあたり200フィルだった。

原価率50%越えだと?

それじゃあ人件費などを考えると商売上がったりだ。

大量に使うし、ないと死んでしまう。

足元を見られて値段があがっても文句がいいにくいのか。

それにより外国にも金は流れ、国民にも援助金が流れ、ケリューン政府の財布にはダブルパンチだ。

いたいいたい。


だが、よく考えると外国に金が流れすぎるのはおかしい。

サルトベルグ側からも輸入するときにはストレージ庫がいるはずだ。

使っているなら空運搬ではなく、行きも帰りも荷物を積めれば、

別段ケリューン側の負担が多くなるとは思えない。

今の状況ははまずもって公平ではない。

上がったとしても燃料費とかそういう部類だけでは?

いや、違うな。さっき、水以外は他の方法が。と言っていた。

そういうことか。

アイテムストアとストレージの違いか。


「サルトベルグ側には、ストレージ庫付き飛行船が必要ではないのですか?」

「あれば便利でしょうが、あえて使う必要がないのです」


リルムも同じことを疑問におもったらしい。

既に会話からドロップしてるセニアと違い考えて聞いているようだ。

だが、答えまでは行き着いてないな。

いや、リルムはストレージ庫に慣れすぎているのか。

だからありがたさと不便さがわからないのか。

仕方がない、小生が説明してしんぜよう。


「リルム、鉄鉱石や石炭は日用品か、アイテムか?水は日用品だな?」

「ん?え?何の話?」

「つまりだな、ケリューン側から出る輸出品はおそらくアイテムなんだ。ほら、鉄鉱石はドロップする魔物もいるし、つるはしで取れるだろう。だからアイテムだ。石炭はよくわからんが。そうするとアイテムストアが使えるやつが居れば、ストレージ庫は要らない」

「もっと言えば、腐らないんだ、どんだけ日付かかってもいいからな、荷物は大きくなるが、ストアすら無くても何とかなる」

「逆に水や食料は、アイテムストアに入れることが出来ないからストレージ庫が必要になる。腐るならなおさらだ。今話をしているのはその差だよ」

「・・・あ、そういうことね」

「その通りです、いや、驚きました。凄いですな、核心が初めから分かっておられたようです」

「たまたま途中で気付いただけですよ、ところで一つ質問があります」

「なんでしょうか?」

「そもそもエスパシオを使えば貿易が楽になるのでは?ストレージ庫を併用して、エスパシオを使える奴を用意する。それだけで貿易問題は一発で解決するのでは?」

「アレンさん、それは難しいです。エスパシオは移動させる距離と重さに比例して消費魔力が上がります。その重さにはストア内やストレージ内も含まれます。ですから輸入みたいな大量重量物はエスパシオで運ぶと魔力が足りなくなってしまいます」

「そうなのか、知らんかったな」


アレンの疑問にはディアナが答えてくれた。

そうか、ここで質量保存が出てくるのか。

ストアやストレージに入れると重さは感じないが、エスパシオには換算されると。

だからエスパシオでは馬車は対象外なのか。重いから。

ん?ちょっと待て。ストアの中に物を溢れていると、エスパシオ時にディアナの負担が増えるのか?


「ちなみに、私はストアごときの重量があろうが、なかろうが誤差なので、大丈夫です。人間とは魔力量がそもそも違いますし」


と耳打ちしてくれた。

なんかディアナってたまに人の心読んでいる感があるよな。


「話を戻します。ですから水の問題を解決すべく、緑の大陸から水を輸入したく、リルム様にライルエル家と橋渡しをして欲しいのです」

「それ自体は構いませんが、そういう事案はライルエル家ではなく、ローシュ家を通すか、国王間で書簡を取り交わすべきですが・・・」

「それが二つ目の問題なんです。実はサルトベルグとの値段交渉で強く出れないのも、同じ原因なんです」

「・・・要するに、国王が何らかで動けないからサルトベルグに好き放題やられてるんですね?」

「はい、国王はいま病に伏せておりまして」


衝撃の事実が発覚した。

話は分かったが、さて、どうするかな

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