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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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大魔女ルーアに出合い・・・

解散し、ミチルは抜けるのかと思ったがしばらく一緒にいるらしい。

とりあえずルーアのところにいってからミチルはサクヤを探しに行くのだそうな。

ルーアのところには行ったことがまだないらしいので、

一度見ておいてエスパシオで戻るためだろう。

そういや、サクヤは御者なんだから合流魔法使えるだろうに。

テッハを主人にしてるはずだし。

まぁ、いいか。あまりアレン達には関係ない話だし。


ミチルと一緒なのは大歓迎だ。サクヤよりミチルの方が可愛いし、強いしな。

ミチルは一言で言うなら小さい。

軽戦士としてはかなり有利だし、しかも多少の魔法も使えると来ている。

ちなみに、小さいのは身長だけじゃなく胸もだ。

ミチルって名前なのに全然満ちてない。

年上なのにロリ属性。大変いいじゃないか!


話を戻して、行くか、と言われても待ち合わせた場所は行き止まり。

わざわざ使いを出してここを指定したのにクード側から出るはずはない。


「行くかって、どこに行くんです?どうみても行き止まりですが」

「ディアナにもわからんのか、流石ルーアの魔法だな」

「魔法?」

「俺には詳しくは分からんが、あいつは魔法使いが普通に使う以上の規格外の魔法を使うんだ」

「アルベルト卿は普通の魔法ですら分かるか微妙ですものね? 」

「うっせぇ、ミチル、そういうことを仮にも上官の俺の前で言うなよ、アレン殿たちも不安になるだろうが?」


なんだろ、ミチルはテッハを尊敬していないのか?

仮にも上官らしい。仮にもってなんだよ、(仮)かよ。

いや、テッハも仮にも上官でけなされた割には笑ってるし平気だ。

うーん、分からん関係だが、冗談を言えるくらいにはお互いに信頼があるんだろう。


「いえ、元より、ソードマスターのテッハさんに魔法は期待してませんが」

「な!アレン殿まで、くっ、言い返す言葉がないが」


アレンもミチルのやり方に乗ってみた。

いや、俺には言い返せよ、仮にも上官じゃないだろ。

まぁ、多少は無礼でもそれで怒ったりする性格でもないってことか。


「ま、いいか、ルーアの居る場所はここから抜けてしばし南に行ったところだ。ちょっと待ってな」


『ルーア、俺だ、テッハだ。レンの後釜が来たぞ、通してくれ』


テッハが大声で叫ぶと、うるさい。

程なく頭に直接声が聞こえた。

これもなんかの魔法か。


『うっさいわ、ボケ!小さい声でも聞こえるってまだわからんのか!相変わらずの筋肉バカぶりは健在だねテッハ。さて、来たね、ちょっと待っとくれ・・・』


うるさかったらしい。

それにしても柄が悪いなぁ。

まぁ、テッハとは腐れ縁なんだろうし、テッハは何回か来ているんだろうな。

そんなもんかな。

それから喋っているのは多分ルーアなんだろうが、

声がかなり可愛い。

若く聞こえるな。

年上のロリ。いいじゃないか!

いや、いいか?婆さんだよな。

うん、ルーアは遠慮しておこう。


しばらくすると、南側の壁が無くなり道が出来た。


『その部屋はの、私の魔力でコーティングがしてある。だからその部屋の様子や会話は全部わかるんだ、魔力迷彩ってやつさね、さ、開けるから、おいで、待っとるよ』


すげぇ、なんだこれ。どういう仕組みだ?ゲームでもここは完全に行き止まりだったはず。

ルーアは説明したがりみたいだ。

放っておいたら勝手に説明してくれるみたいだ、楽チンだな。


南に抜けると砂漠地帯の真ん中にしばらく行くと小さな祠があった。

ここは、ゲームではなかったところだ。

そもそもガルハック地下洞穴から南に出れなかったし。

ちなみに、ガルハック地下洞穴を出てからここまで戦闘にはならなかった。

テッハのレベルゆえか、そもそもマップとして考えられてなく魔物が生息してないのかはわからんが。


祠に着くと、また、頭に声が聞こえる。


『祠に入って待っとれ、転送するからの、馬車とかは後で合流しとくれ』


次の瞬間、まぶしい光によって目を閉じた。

エスパシオとはまた違う感覚だ。

気付けば全然違う草原に・・・

どこだ?またわからないマップだ。背後から声がする。


「来たかの、待っていたわい」


ルーア 70歳 (見た目22歳)

ヒューマン? 女 Lv92

スペルエンペラー☆8

時空魔導師☆8

主属性 火(爆発)・風・闇

魔杖エインシャントロア☆8

ハーミットキャップ☆7

悠久の衣☆8

バルキリーグラブ☆7(光+1)

神秘のスカート ☆7

エナメルブーツ☆4

賢者の腕輪☆7


いやいや。すげぇな。

もうステータスからしてツッコミ所満載だ。

まず見た目。どうみてもかなり若いし、格好もイケイケだ。イケテる女子大生か。

見た目はゲームの時のままやんけ。

胸は谷間見えているし、太ももも生足だし、ウエストもキュッとしてるし、背中もパックリ。

うちのパーティーメンバーには敵わないがかなりスタイルもよく美人に間違いない。

婆さんじゃなきゃなぁ。

見た目22歳ってなんやねん。

それで実年齢70歳って!あり得ん。

更に謎なのが、種族だ。ヒューマン?って。

なんだよ、その疑問符は。誰に問いかけてるんだよ。

人間離れしていて人外扱いなのか?

そして安定のセカンドジョブ。

スペルエンペラーは深化属性+複属性+闇属性を扱えるようになると成れるもので、問答無用で魔法使い系最強。

しかし、時空魔導師なるものはゲーム中には存在しない、名前からしてチート臭がするが。

レベルも装備も桁違いの強さを誇っている。

テッハ同様、魔王を倒した後に凄まじい修行を積んだのだろう。


「ま、おいで」

「馬車は呼んでも?」

「構わないよ、御者も仲間なんだろう」


それから、ルーアが何かを呟くとで家が出現した。すげぇ。

サキとも合流をし、ルーアに着いて部屋に入るといきなり怒られた。


「ったく!今の若い奴らは礼儀がなっとらん!人様の家にあがり込んでおいて手土産もないのかえ?」


いや、来いって言ったのは貴女ですが?

とか通用しないんだろうな、ドSらしいし。


「アレン、あれ、あれ。」

「ああ。あの、これ、つまらないものですが」

「つまらんものはいらんな、出直して・・・ほお、ホウリクッキーじゃないか、気が利くね。ま、合格じゃな、ありがたく貰おう」


買ってなかったら門前払いなんだろうか。

意外と厳しいな。

テッハは何回も門前払い食らったんだろうな、きっと。


「さて、青年、名前は?」

「アレン・クルスです」

「アレンちゃんか、なるほど、私がルーアだ、世間では伝説の大魔女で通ってる、まぁ、それはいいか、良く来たの」

「は、はぁ」

「ん?どうした?年齢のわりに若く見えるからか?信用しとらんのか?」

「そうではないのですが、びっくりしました・・・」

「あははは、どうじゃ、私の体は!良いじゃろ~。これはの、私は自らの時間を止めているんだ、これからする魔法に必要なんでな」

「そんなことができるので?」

「私は普通じゃないんだ、まぁ、詳しくは後で教えてやろうかの」


見た目は若いが語尾とか喋り方が微妙に婆臭いな。

それにしても中身70歳が胸を上げたり見せたりしてアピールするなよ。

いや、大丈夫、アレンにはパーティーに凄いのがあるのが分かってる、惑わされないぞ。


そのまま、テッハ以外の皆は簡単に自己紹介する。

ディアナとはやはり顔見知りみたいだ。

色々話そうかと思ったが、名前以外は不要と断られた。


「大体はテッハから聞いているしな、あんたらの話を真面目に聞いていたら日が暮れる、名前が分かれば勝手に盗み見れるから大丈夫だ」

「盗み見る?」

「まぁ、黙って見とれ」


『・・・魂に刻まれし無数の記憶を呼び起こしレコードを刻め、我が名はルーア、其を読みて心に刻みし者なり・・・ソウルコネクション』


・・・・

・・・・

・・・

・・・

しばし沈黙。


「なるほど、大体わかった。まぁ、あんたらの本気具合はともかく、とりあえずはいいじゃろ」

「あの、何をしたんですか?」

「あんた達の魂から魔力を伝って記憶や心情や、ステータスを読んだんだ」

「そんな魔法が・・・」

「ディアナ、ハイエルフが使う魔法が全てではないよ、まぁ、私のは普通じゃないがね」


ソウルコネクション?そんな魔法はゲームにもなかった。

ん?ちょっと待て、記憶やステータスはともかく、心情は読むな!

いつもセニアの胸を見てるのがバレるじゃないですか、やだー。


「アレンちゃん、あんた、本当に別世界から来たんだね、レンの言った通りだ」

「では、僕がここに来た意味もおわかりですよね?」

「もちろん。それから私はあんたらを死ぬほど強くするためにここにいるんだ」

「その前に・・・勇者レンのこと、聖剣クラウ・ソラスのこと、魔王討伐後に何があったかなど色々教えて貰えますか?」

「いいだろう。だが、慌てるでない、私は同じ説明を二度はしたくないんだ、長くなるでの」

「といいますと?」

「色々聞きたいのはわかる。しかし、まず、アレンちゃん、このメンバーで魔王討伐まで行くつもりかな?」

「えっと、このメンバーは行くつもりですが、足りないと思ってます」

「いい答えだ。そうだ、アレンちゃんはわかっているみたいだがの、最低でもパーティーの壁役が必要だね」

「では、修行をつけるのもまだで、壁役が見つかってから、ということですか?」

「いいじゃないか、頭の回転が早い子は好きだよ。これから私が使う魔法は、魔力が大量にいるんでな、一回しか使えん。だからパーティーが決まってから使う方がいい」

「時間的には間に合いますか?なんでも魔王復活まで2年を切っているとか」

「リルムちゃん、あんたも回転が早いね、私の魔法は、そこだよ。まぁ、詳しくは使うときに話す、今はその時じゃないさ」

「壁役かぁ、やはり重戦士が必要か。俺自身がなるか考えてましたが。そうすると前衛が足りなくなります」


違いをまとめてみると、

壁役は攻撃はしないに等しく、敵の攻撃は一手に引き受けるため、他メンバーは基本的にダメージをほぼ受けない。

一方、重戦士は重たい攻撃もする反面、全攻撃を引き受けるわけではなく、大部分を引き受けるに留まる。そのため、他メンバーにもダメージは及ぶ。

両方とも言うまでもなく、恵まれた体躯と体力と防御力に優れていることが必要だ。

壁役は素早さが必要だが、重戦士には大していらない。

そして、重戦士の方が戦闘力としては確実に上だ。

壁役は意外と使い勝手が難しく、更に一人では攻撃もままならないためゴブリンにすら勝つのは困難だ。

仲間にするなら重戦士。


「なるほど。しかし、それは駄目だね。例えば、前衛がもう一人、そうだな、ミチルちゃんを仲間にしたとして、アレンちゃんは壁役か重戦士になる?」

「あの、私は仲間にはなりませんが」

「うっさいね、口出ししないでくれ、例え話だ、誰も本当にミチルちゃんに着いていけなんて言ってないだろう」

「す、すみません」

「・・・重戦士は頑張るとして、壁役は厳しいかもしれないですね」

「うーん、そもそもアレンの戦い方だと重戦士は無理よね?」

「セニアちゃんは戦いに関しては確かだろうの。あと、壁役は一番ダメージを食らうし、一番死ぬ危険もある」

「あ、確かに。うーん、じゃあ、尚更アレン無理だよね」

「しかも、決死の一撃を放つときには防御は無視するしかない時もあるはずだ、対魔王の切り札である勇者はやってはいけないよ」

「壁役は私も難しいかな」

「いや、ウェアタイガーの防御力では・・・それにセニアの攻撃力と手数が無くなるのは戦闘力ダウンが目に見えてるから」

「体力的には私でしょうか」

「ディアナ、ハイエルフだから体力もあるし、防御力も悪くないのはわかるが、魔法使いが壁なんてやるもんじゃないね、そんな暇は魔法使いにはないよ。魔法使いは常に一歩引いた位置から戦闘を冷静に見る必要があるからね」

「うーん、レン様はそれを一人で・・・」

「あれは特別だ、私も魔王戦を見ていたわけじゃないが、攻撃と防御を同時にしていたみたいだ、そんなのは反則じゃて」


それはレンを操っていたプレーヤーとしてのアレン、つまりは来栖漣の腕だろう。

何十回と魔王と戦い、パターンがわかるわけだ。

だが、コントローラーで出来る動きを自分でやれと言われたら無理だろうな。


「それに目指すのは一人で勝つことじゃないわ、皆で戦って平和にすることよ」

「おっ!リルムちゃん、わかっているじゃないか。そうだ、そのためにアレンちゃんが死んだら替えがもう効かん。まずは壁役、出来れば重戦士が必要だ」


ようやく言いたいことが繋がった。婆さんの話は長いな。

説明しない理由から仲間探せって。回りくどいわ。


「ところで、アレンちゃん、時計は持っとるか?」

「ありますが」

「貸しな」


リルムから貰った時計を出すと、なんか魔法を掛けた。


「よし、これでいい」

「何を?」

「タイマーマジックだ」

「また、私の知らない魔法です・・・」

「私のオリジナルだ。アレンちゃんの時計に、一定時間後にエスパシオを発動させるようにした。目的地はここだ」

「はい?」


これが時空魔導師か。

それにしてもこの婆さん、なんでもありだな。

女神ユミルが言っていた物理法則は大体変わりませんっていうのが嘘にしか思えないな。


「とりあえず、夏まで時間をやる。それまでに壁役が出来る仲間を見つけるんだ。それから全員レベルを45以上にしておいで」

「夏までか」


残り約60日くらいか。

レベルはなんとかなるだろうが、問題は仲間か。

壁として命を預けられるような信頼できる仲間だもんな。

難しいかもしれない。


「それから、アレンちゃん。魔力結晶を持っているね?二つとも出しな」

「え?二つ?」

「持っとるじゃろ、マジャルから貰った空の奴と、マーゴットとか言う奴が結晶化したやつ」

「えっと、空の方はいいですが・・・」

「なんじゃ、マーゴットの方が気になるんか?取って食ったりしないよ、少し話がしたいだけだ」


ディアナを見ると、小さく頷いた。まぁ、ディアナが良いならいいが。


「ま、まだ、話は終わってないが、今日はもう寝なさいな、部屋はいっぱいあるでの、好きなところを使うがいい」


まだ喋るんか。

とりあえずは解散になった。


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