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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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カッシーム1日目・・・

街も散策はしたいが、もう夕方だ。

まずは街の外でサキと合流することにする。

因みに、エスパシオは馬車までは対象にならないらしく、馬車はエルガルドに置いて、ウィリアムで一度合流していた。

その際に、サキとディアナは軽く自己紹介をした程度だ。

まぁ、ディアナ側はサキを結晶の中からみていただろうが、

サキ側はほぼ初対面だったが、パーティーメンバーに誰が入ろうが、

リルムに危害が加わらなければあまり興味はなさそうだった。


「サキ、お疲れ、カッシームを散策がてら飯とかするけどサキはどうする?」

「疲れてないけど・・・ご飯?!一緒に行っていい?カッシームは魚が美味しいの!馬車はすぐしまうね」


流石、キャットウーマン。

馬車をしまうのは大変だ、馬車は出しておくのが普通、ウマにとっても魔力充電のために出しておく方がいいと言っていたが、

それより魚が勝った。

なるほど、よほどの事態らしい。

それくらいに魚はやはり好きということか。

まぁ、猫が魚好きという概念は日本人だけの話らしい。

猫は基本的には雑食で、回りの人間が食べるもののおこぼれを貰うため飼い主の趣向に合ったものを食べるようになるのだ。

イタリアではパスタを食べるくらいだ。

ゲーム会社が日本だから、キャットウーマンが魚好きという感覚は合っているはずだ。


「サキ、宿はどうする?」

「それは前にも言ったけど4人で泊まってきていいよ、あたしはご飯食べて必要なもの買って街の外で馬車で寝るから」

「そうか、そりゃ悪いな、必要なものの買い物は一人でか?」

「前にも言ったけど悪くないからあまり気にしないでいいよ。買い物はどっちでも大丈夫よ」

「じゃあ、買い物は任せるから、たらふく魚食ってくれ」

「うん!」


うん!って。

目を輝かせては完全に無邪気な子供だな。可愛い。


「ところで必要なものって?」

「火の大陸は、後半砂漠だから、水とかね、トイレとか、生活荷物は全部あたしが用意しとく。後は、スパイスや食材とかもかな。魚醤は欲しいかな」

「サキ、ありがとうな、金はどれくらい要る?」

「砂漠越えするかもだから、かなり多く買うけど、大体10000フィルもあれば」

「結構だな、必要なら仕方ない」

「やっぱり水がね。1リュー当たり200フィルくらいするから、5人分で10日分くらいで5000くらいはしちゃうからね」


水か。ゲームでは必要なかったものを買うんだな。

冷静に考えるとゲームでは水無しでどうやって砂漠越えするんだって話だ。

そして、『リュー』がどういう単位かわからない。リットルなのか、リューべなのか、まぁ、いいや。流れてないからリューベではないか。

まぁ、いっか。

1リューは1人で2日分の計算か。

大体・・・5リットルくらいか?

ちょっと待て、重さ的には125キロくらいか?

いや、この世界の重力加速度的には50キロくらいか。

それにしても他に食材やら、トイレやら。

重筋作業だな、いやいや、サキに任せるとは、いったが多分、持てないんじゃないの?


「じゃあ、・・・」

「あ、現金は要らない。ツケにしておくから後で払ってね、どのお店で買ったとかは考えなくても、しばらくしたらお店から魔法請求書がアレンに飛んでいくから、それに3日以内にお金を触れさせれば入るから大丈夫よ」


ツケはわかる、この世界で使えるのは初めて知ったが。

しかも魔法請求書。すげぇ、システムだ。

考えてみると、確かに侍女や奴隷に買い物をさせる金持ちはいそうだ。

侍女はともかく、奴隷に金を持たせて買い物させるのは現実的にありえない。金を与えたら逃げ出す資金にも出来そうだしな。

そして、魔法請求書か、確実に払わせるシステムなんだろう。

入るか、何にどう入るんだ?

振り込みとかチャージャーに近いのか、電子マネーか。

飛んでくる請求書か、かなり怖い。

ぼったくられるとか無いのかなぁ。

借金抱えたらエライことになるだろうし。

システムを信用するしかない。

そう言えば、捕縛ロープの時も借金を踏み倒すことは出来ないみたいな注意を受けたっけか。

踏み倒すとどうなるんだろ?

いや、払うけどさ。


「ツケ、出来るんだ?」

「この世界では、馬車の持ち主とか、召し使いという証明と、主が居て、名前が書ければ使えるんだよ、だから意外と字を書ける奴隷もいるわね」

「ふーん、なるほどね、馬車主のペンダントを使うんだな」

「あたしも、アレンに渡したのと対になっている御者のペンダントがあるからそれも使うわ」


やはり、この世界のシステムは良くできているものが多い。

奴隷とか侍女も同じように身分を示すアイテムがあるんだろうな。


「ねえ?お水って買うの!?アリアナじゃただなのに、ウィリアムでも払ってないよね?」

「セニア、アリアナとかは水が豊かだから金を取らないんだ、だが、火の大陸では水が必要かつ貴重なんだろう」


需要と供給って言って分かるか知らんけど。

経済学を学ばせないといかん。

まぁ、需要と供給の均衡点価格ではないだろう、必要品だから需要過多だ。

売る側は努力しなくても売れる。

かもねぎ状態だ、かなりボラれてる価格設定な可能性が高い。

ウィリアムで水汲んでくれば安くすむんだが、それはいいだろう。

金に困っているわけじゃないし、サキの負担を少なくしよう。


「ところで、魚とかの食材も買われるんでしょうか?」

「うん、買うね」

「森に居たときには魚が痛みやすくて・・・その臭みが苦手でして・・・」

「ああ、そういうことを気にしてるんですね!うーんとね、このパーティーの馬車にはストレージ庫が付いているんだ」

「ストレージ庫?」


リルム以外全員わからないみたいだ。

王女のディアナですら知らんのか。


「ストレージ庫はアイテムストアみたいな感じなんだ。ストレージ庫は通常アイテムや装備品なんかは入れられなくて、日用品とか、食材とかを入れておくところよ。ストレージ庫に入れた食材とかは入れたままの状態でキープされるから腐ったりはしないんだ」


マジか。すげぇ。冷蔵庫とかのレベルじゃないな。

ストアと一緒なら重さ、容積も無視かな。

確かに馬車の中がトイレや食材で溢れてる感じはしない。

サキが上手くしまっていると思ったが便利な倉庫があるらしい。

棚にいれてある衣服は自分達で出したり出来るが、ストレージ庫はサキに任せておけば良いのか。


「それは凄いですね」

「ディアナくらいになるとそういう馬車も乗ったことあるんじゃないの」

「いえ、エルフはあまり馬車自体を使いませんので」

「そうなんだ、馬車なくてどうするんです?」

「基本、エスパシオで移動します、だから余り、必要がないかと」

「なるほど、でも馬車があると、馬車内は暑かったり、寒かったりがないから便利だけどなぁ」

「え?サキ、そうなの?」

「うん、御者の意思で内部環境は変えられるんだ、これは、普通の馬車でもよ?馬車内は外と別の空間だからさ」

「でもまぁ、ストレージ庫は豪華仕様だけど」

「それはラルバさんのお陰だな?」

「まぁ。父は合理的なんで。我々には余計なことを心配しないように、魔王討伐に集中しろということね。私達一行が食べるもの原因で死にましたとかはあり得ないですし、避けるならストレージ庫くらいは付けるよね」


それもあるが、娘二人への愛情というか、甘いんだろうな。

ところで、ディアナが丁寧に喋っていてサキは普通なんだ。笑えるな。

エルフ王女にメイドがため口って。


話はまとまった。

馬車をしまうのにサキがずっとぶつぶつ詠唱していたのを見るとやはり大変面倒くさいみたい。


カッシームは平行に3本通りがあり、どの通りからでも港、入口に繋がる。

通りと垂直に小路も数本あり、さながら碁盤目のようだ。

とりあえず飯だ。リルム案内で中通りにあるレストランにいった。

レストランといってもオシャレではない。

ステーキが出てきそうなウエスタンの雰囲気といえば分かるかな。

賑わっていて活気があるし、夕方の入りなのに既に酔っぱらいもいる。

身分が高い人が二人もいるわけだが両方気にしないらしい。

食べるものは割りと何でもある感じで、ひたすら肉を食べるセニアと、バランス良く食べるリルム、野菜中心のディアナ、魚ばっかりのサキ。

自由だな、まぁいい。

アレンはアクアパッツァのような魚もタンドリーチキンみたいな肉も食べたが、

ピリッと辛く味が濃い。

そしてすごく旨い。

ご飯にも味付けがされている。

リルム曰く、ここから、キリアル、クードと離れるにつれ、食材が乏しくなっていくらしい。

カッシームで十分に楽しんでおくのが普通だそうだ。

まぁ、そうだろうな。


食事は量を食べたわりには安かった。やはり水は有料だったが。

サキと別れ、宿の確保だな。時間的には散策は明日だ。

夜は危ないだろう。


宿はすぐに見つかったが、部屋が一つだけだった。

カッシームの宿は基本素泊まりらしく、食事は朝も外だとのこと。

それでも1200フィル。

今までを考えるとかなり高い。

地域柄だろう。これも需要過多なのかも知れん。


ところで、一室だ。

やはり問題がある。

セニア、リルムとはお泊まりしているが、それプラス絶世美女のディアナだ。

くぅ、たまらん!


「ディアナ、一つしかないみたいだが」

「?」

「いや、その、俺も含め4人一緒で。という意味だが・・・」

「ああ、構いません。そんなのは気にしません。アレンは気にするのですか?」

「多少はな、ほら、異性だし、ディアナは凄く美人だしさ」

「ふふふ、ありがとうございます、しかし、そんなこと気にしていたら今後大変ですし」


確かに大変ではあるが、

アレン的にはこの状況もそれなりに大変なんだよ、うん。

あ、初めて笑った。やはり可愛い。

やばいな、このシチュエーションは。


結局相談し、皆、一室でOKだったので、アレン一人が二の足を踏むのは如何なものか。

部屋はなかなかの広さだが、

仕切りとかはなく、着替えとかは丸見えだろう。よし。

何がよし。なのかは触れないが。

きっと、ふわふわポニョポニョバインバインなんだろう。


とりあえず風呂入って、寝ることにした。

風呂といっても、湯船がなく、体をふくスペースが部屋にあるだけで、タオルは貸し出しがある。

まぁ、水の少ない地域で水貯めて、捨ててなんてしないわな。

火の大陸にいるうちはこんな感じだろう。


えっと、3人の素晴らしいものを横目で見てしまい、眠れるかは別問題。

鋼鉄の理性が必要になるわけだ。

宿の店主にゆうべはお楽しみでしたねと言わせてみたい。


やはりこのパーティ、豪華仕様だよな。


そういえば、マジャルから魔力結晶から魔力を取り出す呪文聞いてないのを思い出した。

まぁ、いっか。明日、ディアナに聞いてみよう。


おやすみなさい。

だから寝れるかは別問題。

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