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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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船旅にて・・・

夕方近く、港に着き、無事に乗船を果たした。

一人200フィルで800フィル。

いかにアリアナからイレインの馬車が安いかがわかる。

しかし、御者であるサキは乗らなかった。

馬車とウマは重いため乗らないで魔法で合流が普通らしい。

乗ることは出来るが、かなり高額になるんだそうな。

考えてみれば、馬車がのれば積載重量的に乗せれる客が減る。

だから補填として高くつく。自然な流れだな。


とりあえずリルム以外のパーティーは皆大陸を渡るのは初めてなので色々と船員に話を聞いてみる。

しかし、船員なんかは女に飢えてそうだ。

うちは美女揃いだぞ、うん?

どうかね?

いや、勿論、誰も渡さないが。

手を出したら、血祭りに・・・勇者の発想じゃないわな。


「カッシームまではどれくらいだ?」

「丸1日というところだ」

「意外とかかるな」

「この航路は海も穏やかだが、距離が長いからな。まぁ、安心してゆっくりしていろや。定期船だから豪華じゃないが、レストランもあるから、好きに使うといい」


ゲームみたいに暗転してあっという間とはいかないわな。


「じゃあ、とりあえず夕飯にでもするか」

「そだね」


レストランは肉料理も魚料理も、野菜なんかも並ぶビュッフェスタイルだった。

普通に豪華の部類だ。

食べ放題はまず元が取れない商売なんだが、テンションあがるよな。

様々な味もありなかなか旨い。


「ディアナ、食べれているか?」

「はい、頂いていますよ、エルフの味付けと違いますので美味しいです、食べ過ぎに注意が必要です」

「ディアナは苦手なものとか無いのか?」

「うーん、大丈夫ですが、魚はあまりエルガルドでは食べないので、少し抵抗はあります。どうしても森の中まで運ぶと痛みますし、臭いのです。だからエルガルドでは木の実や果実、穀物、肉料理が中心です。まぁ、私はそもそもあまり食べないでも死なないですが」

「え?マジ?」

「エルフ、特にハイエルフはですが、日の光から魔力を得ることが出来ます。魔力があればしばらくは死にません。盗賊に囚われているときは食事は出てはいましたが」


・・・やっぱり光合成みたいなことしとるやんか!

まぁ、洞窟内では光合成はきついな。食事は多分、リルムが用意させていたに違いない。


「カッシームには美味しい魚がいっぱいあるわ、カッシームは漁師も多いから新鮮で臭みもないの。あとは、暑い気候だからか、辛い食べ物が多いのよ」

「それは楽しみです、あまり辛いのは得意ではないですが」

「うわぁ、やっぱり暑いんだ、まぁ、お肉食べて頑張ろう」


セニアは虎の毛皮部分があるからか、暑さは得意ではないんだろう。

肉でなんとかするところがセニアらしいが。


「リルムは行ったことがあるんだっけ」

「ええ、大体の都市には父の仕事で。カッシームは火の大陸で一番大きい都市だし、港が併設しているから貿易も盛んで、ウィリアムとも取引があるし」

「ふーん、リルムは貴族だもんね、あたしはアリアナから出るのも稀だったからなぁ、ねぇ、カッシームって国なの?」

「街かな。大きさはイレインとウィリアムの間くらい。だけど、住んでいる人はウィリアムより全然多いわ」

「栄えているんだな、繁華街みたいだ」

「そうね、活気はあるわね。でも治安も悪い部分はあるから、気をつけましょう」

「国じゃないんだ、残念」

「セニア、どうしたのさ?」

「いやぁ、お父さんがお城で工事しているから、色々なお城見てみたいなぁって思っただけ、気にしないで」

「火の大陸を治めているのは、ケリューンという王国よ。ケリューンにも立派なお城があるわ。ただ、ケリューンはカッシームよりかなり南にあって、砂漠の中よ、さらに背後には火山もあるわ」


確か、ケリューンに行くにはカッシームから南東に進み、キリアルという村を経由する。

キリアルくらいまではまだ荒野+緑だが、

その先のガルハック地下洞穴を越えると砂漠地帯に入る。

更に西へ進むとクードというオアシスがあり、そこから南に行くとやっとケリューンに着ける。

東へ西へ行くが、山脈を越える必要のある地形的には仕方がないし、ゲーム時間とは違い、結構かかるだろう。


「王国がそんなところに?不思議ねぇ」

「いや、火山や砂漠は人が暮らすには大変だし、管理を含めてそういう所に建国したんだろう、素晴らしい考えじゃないか」


ケリューンはウィリアムみたいに歴史のある国ではない。

ゲームのときに開国10年とか言っていたからまだ、60年も経っていないはずだ。

暮らしやすいかは別として、燃料や鉱石など天然素材に恵まれており、

また国王が若いが聡明、名君でいい国だった。70後半とかでまだ生きているかも。

ケリューンの建国の歴史はゲーム内で国王から聞いた。


「ケリューンって行くのかな」

「まぁ、何時かは行くだろうが、今すぐにはわからんな。カッシームからどう動くか行ってみないと」

「ルーア様がどこにいるかだね」

「・・・ルーアですか、懐かしいですね」

「知ってるんだ」

「ええ、レン様達が魔王を倒した後に、ルーアとステラはエルガルドでしばらく魔法の修行をしていましたよ」

「あれ、レンさんとテッハさんは?」

「さぁ?初めは居ましたが、修行していたのはお二人でしたよ」

「レンさんはどんな格好だった?勇者の聖装備だったか?」

「よく覚えてないです」


うーん、よくわからんか。

まぁ、必要になったらまた女王に聞くか。

そんな話をし、食事をしながらのんびりした。

夜は4人で一室だった。


やることもないので、女王から貰った封印の本をディアナと読む。

時間はあるし。

セニアとリルムは船の中を散策しに行くようだ。


さてと。

女王曰く、聖剣などの封印にはエルフが絡んでいるようだったし、

今後、封印を解く機会はあるだろう。

そもそも魔王封印も解けないならそれに越したことはないんだがな。

いや、待てよ、魔王は誰がどうやって封印したんだ?

勇者レンがかなぁ?エルフはパーティーにいなかったはずだし。

封印じゃなく、自分から力を取り戻すように眠りについた的な話もあるかもしれない。

どちらにしろ、まずは知識が足りない。


途中まで読んだ本の内容は以下になる。


――――――――――――――――

封印魔法と解呪魔法

封印魔法には様々な種類がある。

基本的に封印している間は常に魔力を消費するので、

長寿である精霊やエルフが封印するのが望ましい。

もしくは内部から魔力を供給させ、かつ循環させる必要がある。

但し、その場合は自らを封印するもしくは封印に対する賛同が必須である。


封印の中でも自身及び対象の体に別の生命体や物質を封印することが出来るのはエルフだけである。


解呪魔法は封印を解く魔法であるが、特別な封印魔法以外は基本的に魔力の大きさをぶつけ封印を壊すものである。

それ以外の解呪魔法では、封印されている物の正式名及び解呪者の名前を必要とし、

封印されている物と対話することが必要となる。

その上で以下に魔力を乗せ詠唱することで解呪されていく。


(我が声に耳を貸せ、我が意思に従え!)


意思のあるものの封印は、対話が出来れば、認めさせることで封印が解かれる

――――――――――――――――


か。なるほど。魔力のぶつけ合いか。

なんとなくはわかるが、実際にどうなるかだな。

あれ、魔力使えなくていいんか?

急に不安になってきたぞ?

その後は解呪やら封印やらの詠唱がズラズラ。


夜も更けてきた。

セニア達も戻ってきて、皆で寝ることにした。

なかなかに揺れるな。



次の朝、セニアが見事に船酔いになった。

地に足が着いていない感じがダメらしい。

元気印のセニアが寝床に突っ伏しているのはなかなかない光景だった。

他のメンバーはアレンを含め大丈夫みたいだ。

リルムは慣れているし、ディアナは初めての船旅だが、そもそも酔わないのかも。

ま、夕方にはカッシームに着くしな、しばし辛抱だよ。


その後は何事もなく、無事?カッシームの波止場に着いた。

陸地に降りてしばらくしたらセニアも元気を取り戻したようだ。

船旅は何かしら対策が居るかもしれん。

まだ、火の大陸から水の大陸、水の大陸から風の大陸への渡航があるわけだし。


ま、とりあえず、カッシームの街に行こうか。



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