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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第4章 四人は荒野をひた走る
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新たな仲間を・・・

レッドオーガーを倒し、セニアが着地。

いやいや、ますます、すげぇ。

滞空時間とか見ると浮けるんじゃねってくらいだ。

いや、これは重力加速度の違いか。


アレンは炎で結構ダメージがあったが、エルフによってすぐに回復されてる。

出来ればリルムに優しく手当てして欲しかったが、

回復するなとも言えないし、仕方あるまい。


オーガーの牙×2

オーガーの角

緋色の毛皮×2

巨人の腰みの

ジャイアントメイス☆5

15フィル


金は凄くしょぼい、駄賃にもならん。

まぁ、強奪を主とするオーガーに金は要らないだろうしな。

素材はかなり宝の山だ。

毛皮って。まぁ、腕の部分だよな、毛皮か?

腰みの・・・汚いし臭そうだなぁ、まぁ、素材としては必要だな。

後、ジャイアントメイスは☆5なのにでかすぎて重くセニアには使えないようだ。

うん、素材にしよう。確かこれから大型の槍とかが作れるはず。

誰が使うかは別の話だが。


「いやぁ、セニア、凄いね、イーグルクローをキャンセルしたよね?いつの間に覚えた?」

「え?武器を持ち替えただけだけど・・・」


だからケロッとして言うな。

キャンセルが、わかってないらしい。

一度出した技を途中で止めるんだぞ。

しかし、出来ればかなり便利だ。

さらに戦いに幅が出る。

セニアのあれで仕留められなかったら、やはり属性強化攻撃を試す必要があったかもしれない。


「いや、あれはキャンセルっていうスキルなんだが・・・ま、いいや。爪で新しい技もやっていたみたいだし」

「うん、ギルさんと戦ったときに、上から下の攻撃はあるけど、下から上に近いのがなかったから、練習してみたんだ。スクリューブロー、かな?」

「リルムもタイミングバッチリだった、ありがとう」

「うん、クリティカは使い勝手が難しいから」


クリティカが有効なのはクリティカが乗ってからの初撃のみ。

だから攻撃のあたる寸前でかける必要がある。

自由落下中のセニアには最高のタイミングでかかったと言える。


そんな話をしていたら、ギルとマジャル、マーゴットが近づいてきて一礼した。

マーゴット、いつの間に?


「皆さん、ありがとうございました。追い払うのが精一杯かと思ってましたが、まさか倒せるとは・・・私と戦っていたときには手を抜いていたんでしょうか」

「そんなことはないですよ、ただ、得手不得手があるんですよ、きっと。セニアや俺にはギルさんと戦いにくく、レッドオーガーは戦いやすい。逆にギルさんからみたらレッドオーガーの方が戦いにくいというだけです」

「私は、ギルさんみたいにダメージが通らない相手と戦ったことがなかったので、戦い方がわからなくて。勉強になりました」


セニアは本心からそう言ったんだろうし、本当なんだろう。

戦闘的な器用さ、センスはずば抜けているが、

手加減をするような器用さはなく、全て全力で戦いそうだし。

しかし、実際には、多分、ギルと戦ったときとレッドオーガーとの時に戦闘力はかなり違うのではとアレンは思っていた。

やる気というか、バイオリズムというか。

訓練というピンチではない戦闘においての全力はどこか本来の全力ではないんだろう。

明らかに殲滅モードでは違うと思う。


「さ、さ、話は後にして食事にしようかね!そうこうしとるうちにディアナ様の回復が終わるだろうて」

「では、私はディアナ様のところに戻ります、回復なされていたらお呼びいたします」


マジャルが場を締め、移動することになった。

マーゴットは城に向かって歩いていった。

少し振り返って、アレンに対しニヤリとしたのをアレンは見逃さなかった。


いつもの食堂ではなく、城の応接間に通された。食事も出してくれたので、しばし雑談。


「ギルさん、あのマーゴットという侍女は何者ですか?」

「マーゴットですか?ディアナ様付きの優秀な侍女ですね、ここに来て・・・48年くらいでしょうか?」

「え?」


いやいや、何歳なんだよ、かなり若く見えるが。ステータスでは確認出来なかったしなぁ。

エルフなら全く問題ないんだが、見た目は長い耳、鼻も高く、端正な姿でエルフなんだが、どうも感じが違う。

まさか不老?アンデット?


「エルフなんですよね?」

「そのはずですが、出生がわからないんですよ。初めは女王様がお連れになったときには既に大人でしたし、女王のツテだからここで侍女になるのは誰も文句は無かったかと」


うーん、ダメだ、マーゴットのことは謎が多い。

女王なら知っているみたいだし、ギル達の中ではエルフで通っているんだろう。

敵じゃないなら放っておこうか。

そんなことを考えていたら、リルムが話題を変えた。


「ところでかなり荒れちゃいましたね。片付けとか復興とか、大変ですかね」

「それこそ、エルフがやります、気にしないでくださいな」

「毎年、こうした襲撃を受けるのか?」

「ないとは言えませんが、珍しいですね」

「今回は森の中に餌がなかったとかなんですか?」


リルムの中では人里を襲う猿か熊みたいな扱いだな。


「リルム殿の言うのもあるかもしれませんが、むしろ、エルガルドの結界が弱まっているから見つかったのが原因でしょう」

「それはやはり僕らが来たからですか」

「まぁ。ただ、直接的にはアレン殿達がどうこうではないですが」

「よくわからないんですが」

「・・・ディアナの回復か」

「そうじゃ、普段、結界は女王様が張っておる。認められた人間や、同族以外にエルガルドは見えないから入れんのじゃ。じゃが、女王様が動けんので一時的に結界が薄くなっているんじゃ」

「なるほど、それならわかります」


食事も済んだころに、マーゴットが来た。


「お待たせいたしました。ディアナ様がお目覚めになりました。こちらにどうぞ」


戦いで汚れているが、お構いなしらしい。まぁ、こっちも気にはしないが。


玉座の間にいくと、椅子にはかなり老けこんだ女王アイリスが座っていた。

初めて会ったときの若々しい美女とはかなりかけ離れていた。

マジか、色々しぼんでしまったなぁ。

その傍らには緑の髪をした細身だがかなりの美女が佇んでいた。

幼女ではなく、大人の若い女性の姿だがディアナだよな。

細身だが、出るところは適度に出てるし、めちゃくちゃスタイルは良い。

モデルみたいだ。


「皆さん、此度の件、ありがとうございました。ディアナの回復を待っている間にオーガーが来るとはうかつでした」

「あの、その、お姿は・・・?」

「ああ、魔力の使いすぎですね、しばらくしたら元に戻るので心配なさらずに。」

「妙齢150を越えているエルフは魔力が枯れると老いとして外見に出ます。逆に若いエルフは魔力が無くなりすぎると幼くなります。どちらも、一過性のものです」


一時的なものらしい。ふわふわおっぱいが、しぼんだのは心配しないでいいらしい。

何を心配してるんだって話だが。

そしてディアナも幼女じゃない方が本来の姿らしい。

こっちの方が断然良い!

しかし、ロリな気はないが、ランドセル背負わせてお兄ちゃんと言ってもらう夢はついえてしまった。


「魔法の訓練は順調・・・ではなさそうですね。とはいえ、レッドオーガーの件、ありがとうございました」

「いえ、大丈夫です」

「本来なら、私自らが滅ぼすところですが、動けず、不覚を取りました」


やっぱり。そういう性格だよね、少しは丸くなれよって話だが。


「女王!話がそれていますが!」

「ああ、ディアナ、すみませんね、では、何故、アレンさん達を連れてきたのか、説明してもらえますか」

「それは単純に魔力がなく、帰る方法が無かったからというのが一つ。もう一つはアールブ様付きだったから、今の所、一番勇者に近い人だろうからっていう所です」

「まぁ、そりゃわかるが・・・まだなんだな」

「アレンが勇者?そうなの!?」

「まだわかりません。そこら辺で野垂れ死ぬかもしれませんし、たまたま通りがかりの旅人かもしれません。ですが、アールブ様は神の意志です。」


なかなかクールな反応だな。

そして何気にひでぇ。


「そうですか、では、ディアナ、決まりですかね?」

「ええ、そのように」


二人して頷いて納得してしまったがなんやねん。


「皆さん、是非ディアナを連れていってくださりませんか」

「は?いや、そりゃありがたいが・・・結晶の中で聞いていたと思うけど、危険だよ?何せ魔王と戦うんだからさ?」

「存じています。ですが私にも使命があります」

「使命?」

「私たちハイエルフが生まれるときは、何らかの使命を持っています。ディアナの場合は、真の勇者を見つけ出すこと。」

「真の勇者?それはレン様なのでは?」

「レン様は確かに勇者でしたが・・・」


歯切れが悪いな。はっきり言うのを明らかにさけている。


「そのうち、私が言いたかったことがわかります」

「そうですか」

「ですから私はむしろ、アレンさん達と一緒にいた方が都合が良いです。もちろん、一緒にいる間は戦力として使ってもらって構いません」

「俺が勇者に足らなかったら?」

「その時はその時です。仲間から抜けて他を探すかもしれないですね」

「・・・わかった、ではよろしくお願いします」

「よろしくお願いします。私の自己紹介は後程。皆さんのは知っていますので不要です」


ああ、そうか、テッハとの会話も知っているならそうだわな。


「次は・・・マーゴット」

「はい」

「アレンさん、マーゴットも連れていきなさい、これは命令です」

「は?いやいや、マーゴットさんも?なぜ?」

「私にはディアナの旅を見守る義務があります。マーゴットを通し、見守ります」

「はい、私は邪魔にならないように結晶になっていますので荷物に入れておいてくださいな、では」


黄魔力の結晶


マジかよ。得体の知れないマーゴットを連れる?

でも、体を結晶化出来るのはやはりエルフなのかな?

黄色か、聖属性ってことか?いやいや。

さらに、そこから観察されるのかよ、姑かよ。

まぁ、ディアナは嫁ではないが。

えっちなイタズラとかしたら滅ぼしてやる!

とかならんよな?

それはないか、拐かすとかどうとか言っていたし。

ま、いいか。悩んでも仕方ないし。


「後は、これをお持ちください」


200000フィル

封印瓦解の書


「これは?」

「お金ですが?」


そのボケはもうええっちゅうねん。なんじゃラルバと同類か!

大金渡すやつは皆、どいつもこいつも同じボケしやがって。


「いや、こっちの本は?」

「封印についての本です。エルフ語ではありますが、今後、色々な聖武具の封印を解くのに理解しておくと良いでしょう。封印魔法はエルフのもので他にはありませんゆえ・・・時間があるときに読むと良いでしょう」

「なるほど、助かります」


封印されている聖武具は、

バラバラにされた聖剣と、

行方のわからない聖鎧や、聖兜、なども対象かもしれない。

後は、神聖勾玉に封印されているレンか。


「では、お達者で。困ったら、声をかけてください。力になれるかもしれません」


城を出た。

なんだかなぁ、マーゴットが気になるよ。


「では、改めまして、ディアナ・エルハンブルです、年齢は90、人間換算では18歳になります」

「18歳?私達と同じくらいだね」

「いや、90歳だからね、セニア?」

「まぁ、それは、どちらでも良いです。種族はハイエルフ、主属性は木になります。攻撃魔法とダウン系補助魔法が得意です」

「お?魔法使いタイプか、助かるな」

「はい、戦闘ではお役に立てるかと思います。木属性ですが、ハイエルフなので、火、水、風、土の攻撃魔法は全て使えます。木属性はギガまで、他はまだ中級までですが。もちろん火属性は使えますが、威力は落ちますのであまり期待は出来ませんが」

「雷は使えないんですね・・・」

「雷魔法は本来、勇者の物ですから、私には無理です」

「そうなんだ・・・」

「また、体力と防御力、魔法防御力、魔法攻撃力は高く、魔法詠唱速度は早いのですが、移動素早さがダメです。基本、動かずに魔法、及び遠距離攻撃で戦います。武器は杖で魔法を使い、打撃系は弓矢で行います」

「弓矢か・・・」

「ちなみに、体力も魔力も自然回復量が多いので、かなり魔法だけでも戦えます」


なんか、既にチート臭い。木属性っぽい。光合成したりして?

ハイエルフを仲間にするのはゲーム中にもあるが、

かなりレアキャラだった気がする。


「ま、よろしく。敬語とかは無しでいこうな」

「アレンさん達は、私がエルフ王女でも気にしないで普通で良いです。私の方はこれは習慣ですのでお気になさらず」

「そ、そうか」


こうして仲間が増えた。


ディアナ・エルハンブル 90歳(人間換算18歳)

ハイエルフ ♀

Lv20 セージ☆4

主属性 木

ルビーセプター☆3

(スチールボウ☆2)

ティアラ☆2

シルクローブ☆2


セージ!?

複数属性を使う魔法使いの上級者。

いわゆる賢者だ。

まずは、装備を整えるか。

さて、一回帝都ウィリアムに戻るか。

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