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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第3章 三人衆は戦いの日々へ
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エルガルドでの結果を振り返ってみた。そして・・・

次の日から、朝起きたら魔法の訓練、

昼過ぎからギルと模擬戦闘をし、

さらに夜はエルフ語の勉強をするようにした。

そんな生活がエルガルドに着いてから10日目まで続いた。


結果として、やはりアレンは最後まで魔法を使えることはなかったし、

トネリコの枝から花を咲かせることも、魔力を暴走させた日以外でできなかった。

これには流石のマジャルも頭を抱え、一緒になって色々やってくれたが、うーんという感じだ。

まぁ、魔法は焦っても仕方ないから変わらずに粛々とやっていくだけだ。

いつか覚醒するだろう、うん。

いや、覚醒すればいいな、うん。

いや、覚醒するよな・・・うーん?

いやいや、弱気になってどうするんだ。

最悪、ラーニングスキルだけで乗り切ってやる。

・・・それは弱くはないけど、流石に勇者っぽくないなぁ。


しかし、マジャル曰く、魔力の扱いは上達したらしい。

きちんと結晶にも魔力が徐々に貯まっているらしいし。

でもまだ白く輝くことはない、どんだけ貯まっているんかなぁ。


セニアは魔力量自体が上がったらしく、初級土属性魔法のストーンスプレッドを辛うじて2回まで放つことが出来るようにはなった。

しかし、威力はまだまだ期待できないみたいで、やはり殴るに重きを置くことになりそうだ。

ここぞと言う時の陽動用の魔法になるかもしれないな。


リルムはと言うと、新しい補助魔法も覚えたみたいだし、少し魔力密度も上がったみたいだ。

新しい魔法の1つは、クリティカ。クリティカル率を上げる魔法でセニアと相性が良いだろう。

もう1つはワイズアップ、こちらは賢さを上げる魔法で結果として攻撃魔法の威力が上がるが、

まだ魔法使いがいないから出番は少ないはずだ。

とにかく、これでリルムは単体ではあるが、大体のアップ系補助魔法が使えるようになったというところか。

後はダウンだけどなかなか相性が良くないんだろうな。



ギルとの模擬戦闘に関しては、こちらは得るものがかなりあった。セニアは皆勤賞、アレンも2回目からは毎回参加し、リルムは2回だけ参加した。


戦わない日のリルムはマジャルとの魔力密度を上げる訓練を引き続きしていたみたいだ。

真面目か。流石パーティーのお母さん。


セニアもようやく4回目の戦闘で持ち前の戦闘センスと観戦していた効果か、かなり回避率があがってきた。

が、ダメージを与えられないのは変わらず。

さらにセニアは練気もかなり使えるようになって防御していたし、棍装備も駆使していた。

爪より棍の方が相性がいいらしい。


アレンはというと、ギルとの戦いを重ねていくうちに、

なんとなくギルにダメージが通りにくい理由が解ってきた。

ギルは攻撃が当たる瞬間に自分の体の表面を硬い樹皮に変化させているらしい。

魔力を帯びているだけなのか、材質まで変化させているのかは定かではないが。

戦闘を初めてから3日目に放った火炎撃でダメージが通り発覚した。

『あ、燃やせるじゃん』みたいな。

ギルに確認をしたら、認めつつも仕組みがばれたことで驚いてはいたが、さして問題ないらしい。

というよりかは、それが分かったところで決定打にするには難しいみたいだ。

通常攻撃は樹皮化した皮膚で止め、属性付与攻撃は槍で止めるだけだ。

なぜわかる?

ギル曰く、


「属性付与攻撃、特に火炎撃は、ダメージ受けますが、魔力モーションが大きいので使うタイミングが分かりやすいです。魔力の扱いに慣れている相手との戦いには向きませんね」


とのこと。

うーん、そんな弱点があったのか。

気づかなかった。

それを勘づく魔物がどれくらいいるかって話でフェータルになるかはわからないが。

少なくとも魔法で食っているバイアールには関係なかったし。

ギルは、使わないだけで魔法もかなりハイスペックなんじゃあ?

少なくともバイアールより使える?

いやいや、ゲーム上では、魔王相手にだって属性付与攻撃出来る。

きっとギルは、もしくはエルフが特別なんだろう。

気にしても仕方がないな。

ちなみに、魔力モーションとは、魔力の動きを見たり感じたりすることだそうだ。

マジャルとやっている静の訓練時には、アレンもリルムやセニアの魔力が見えるので、なんとなく分かる。


加えてギルは、


「ですが、魔力付与攻撃にはその上がありますよね?」


と言ってニヤリとした。


テッハも言っていたが属性付与攻撃には確かにその上が存在する。

属性付与攻撃が初級だとすると、属性強化攻撃が中級、属性圧縮攻撃が上級である。


属性付与攻撃は持っている武器に属性を足した攻撃で、通常攻撃の1.5倍くらいの威力になる。

魔力を直接武器に通すから魔力モーションがでかいのだろう。


属性強化攻撃は武器に属性を足し、さらにその武器自体も強化させるため、通常攻撃の約2.5倍の威力になる。

魔力を通す付与攻撃とは違い、魔力を武器から直接発現させるため、魔力の移動はなく、魔力モーションも少ない。

これならギルに悟られずにダメージが通る。

こっちを打ってこいと挑発されているわけだ。


そして属性圧縮攻撃は、武器を核としてその属性自体を高密度に凝縮させ、属性魔力で武器をコーティング、属性自体で攻撃をする。

そのため、威力は込めた魔力量により青天井になる。

実際は消費魔力は指数関数的に増えるので限度はあるが。

5~8倍くらい出せればかなりの熟練者と言える。

魔力消費量を無視し、込められるだけ込めると耐性属性に対してもオーバーキルが出来るため、ブレイク技とも呼ばれている。

言うまでもなく難易度は高い。

こちらは魔力を武器から発現させるわけではなく、魔力で武器を形作るイメージだ。


実際のところ、そろそろ属性強化攻撃は試してはみたい。

色々試行錯誤がいるだろうし。

火炎撃以外のダメージを気にしないで良いギルには烈風撃を連発し、かなりの練習になったのはありがたい。

次に行くいい機会かも知れない。


そして3人での連携にも幅が出た気がする。

セニアがイーグルクローを覚えたことで縦に自由度があがり、かなり多角的な攻撃が可能になった。

今まではセニアとアレンで左右に分かれる戦い方がメインだったが、同じ敵を同時に上下からはかなりでかいし、

リルムのアップ補助魔法の対象にするにも両方ともしやすい。

その練習も出来たのは大きな成果だった。



言語の方はと言うと、ヤパナ語は語彙も増えある程度は扱えるだろう。こちらは簡単だ。

しかしエルフ語は極めて難しい。エルフ語はそれ自体が魔力を帯びているため、文法が全くないのだ。

だから書く人によって全く順番などもバラバラで、よく意思疎通できるなというレベルだ。

極めつけは文字がなくても絵などの略式でも通じるらしい。

古代言語のようだ。パピルスを持ってきたい。

文字自体に意味があるルーンに近いかもしれない。

魔力で紡ぐため、書くのはエルフ以外では無理らしい。

こちらは本が読めれば良いので書く必要もないわけだが。

しかし結局一生懸命読んでみたのは封印と瓦解の本だけだった。

最終的にはやはりフラウに力を借りるところも多かった。

まぁ、エルフ語は分からなくても困らないだろうが。



エルガルドに来て11日目。

そろそろディアナの魔力が戻るんだろうなぁ、と思っていた。

朝起きていつものようにマジャルの所に行こうとしたら、

マーゴットに止められた。


「皆さん、おはようございます」

「マーゴットさん、おはようございます」

「皆さん、今日はここにいて頂けますか?」

「え?いや、マジャルさんの所に・・・」

「なりません」

「なぜですか?」

「それは・・・今、レッ」


マーゴットが何かを言いかけたときに、


『ドォゴーン!!!』


何か外で凄まじい音がした。

続いて悲鳴。


「え?な、何?何が起きているの?」

「・・・ここは私が結界を張っていますから安全です」

「そうじゃなくて!外で何が?」

「・・・」

「説明しないならどいてくれ!」


アレン達は止めるマーゴットを振り払い、外に出ることにした。

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