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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第3章 三人衆は戦いの日々へ
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テッハと夜通し話してみた

「ん?ちょっと待ってください、テッハさん、今、女神の加護が枯渇してるっていいました?」

「ああ」

「いや、じゃあ、俺はなんでここにいるんだ?それにこれからどうやって聖剣を手にしたらいいんだ?」

「アレン、どうしたの?大丈夫?」

「ふむ、確かにレンは君のような者が現れるとは言っていたよ」

「アレン、さっきから変だよ?どうしたのよ?アルベルト卿も何を仰っているのです?」

「アレン君、そろそろ君の正体も明かしてはどうかな?その方が彼女達も話が分かりやすいだろう」


迷うが、説明しないわけにいかない。

テッハも魔王戦をしていないと自分の最大限の黒歴史を暴露しているうえ、

なんとなくアレンの正体を知っているみたいだ。

ごまかしは出来ない。


「はい・・・実は、俺はこの世界の人間じゃないんだ」

「え?何?ん?え?」

「アレン、よくわからないわ、どういうこと?」

「俺は元々は別の世界で生きていたんだ。気づいたらこの世界にいて、魔王を倒せと女神に言われたんだ」


ゲームのことを話してもわからないだろう。

とりあえずは言葉は選ばないと。


「よくわからないけど、アレンは普通じゃないところあるもんね」

「あ、記憶が無いって言うのは?」

「うん、知らないのは事実だけど、記憶喪失ではないんだ、初めからないんだよ、嘘つくつもりはなかったんだけど、上手く説明出来なくてさ、ごめん」

「それはいいけどさ、じゃあ、変に魔物とかに詳しいのは?」

「いや、それは・・・」


こちらはもっとうまく説明できない。

話すのはいいが、理解はさせられない。

ゲームとしてやっていました、なんて言っても分からないだろう。


「まぁ、あまり気にしてても仕方ないわ、アレンも上手く答えられないみたいだし、利点になってるなら問題ないんじゃないかしら」


リルムが助け船を出してくれた。

気になるだろうが、それより優先事項があると認識したらしい。

優秀がゆえの苦労がありそうだなぁ。


「本題に戻っていいかな?」

「はい」

「レンは魔王と女神、勇者の関係を絶ちきるために、この世界の外の力が必要だと言ったんだ」

「そして女神は最後の力で、世界の謎を全て解けるような頭脳と、何事にも負けないような粘り強さを持つ勇者候補を別世界から召喚出来るようにしたらしい、それが君だということだよ、アレン君」

「はい、そのようですね」

「まあ、実際君が現れるまでは半信半疑だったがね」


頭はいい、現世では天才で通っているわけだし。

しかも激レアエンディング見るために同じゲームやりまくるくらいには粘り強い。


「我々は、魔王復活のことを出来るだけ世間に伏せた。血筋がはっきり追える王族関係者だけにわかるようにしてだ。それ以外で魔王復活を知っているものがいれば、それが別世界から来た勇者だとわかるようにだ」

「なるほど、合理的ですね」

「大体、この世界の仕組みは分かったかな?」

「はい、十分です」

「私は半分くらい理解できませんが、魔王を倒す目標は変わらないので大丈夫です」

「そうね、私もセニアと変わらないです」


我がチームの女性陣は割りきりが早いみたいだ。多謝。


「そうか、じゃあ、具体的な話をしようか、聞きたいことはあるかね?分かる範囲で答えるよ」


「では、まず、魔王をどうやってどこに封印したんでしょうか」

「それはわからん。女神が対になっているとは聞いたが。ルーアもステラもわからんだろうな、だが、時期が来れば必ず復活するから分からなくても問題ないだろう」

「じゃあ、なぜ、勇者レンが魔王を倒し、いや、封印してから50年後に復活するのでしょうか、また俺たちには2年しか時間がないのは何故でしょう」

「それは単に女神が残りの力で封印しておける時間が50年と言ったからだというのと、我々の寿命がそれくらいだからだろう」

「我々の寿命?」

「さっきも言ったが、俺たちにはそれぞれ役割がある。勿論、レンにもだ」

「テッハさん達自身が魔王封印の鍵を握っていると言うことですか?」

「いや、魔王は関係ない、たが、勇者レンと、聖剣の封印に関しては俺たちにはそれぞれ重要な役目がある。が、まだ、話すときではないよ」

「そうですか」

「それから後2年を残したところでアレン君が現れた理由はすまないがわからないな」


結局は女神か勇者レンに聞くしかないということか。

確かに今聞いてもなと言う感じはするな。


「では、勇者レンはどこに封印されていますか」

「ふむ、時期尚早な質問だが、まぁいいだろう。レンは女神がつくった神聖勾玉の中に封印してあり、中央大陸の霊峰ワイゼンで封印が解ける」


神聖勾玉?また知らないアイテム名だな、ゲームには無かったものだろう。

それにしても女神は力が枯渇したといいながら、

アレンを異世界に召喚したり、フラウを産み出したり、

神聖勾玉なるものも作っていて意外と余裕あるのでは?と思ってしまう。


そして、霊峰ワイゼンか、ゲーム中でも魔大陸の前、こっちの世界ではラストダンジョンであり、移動ユニットが必須だ、しかも生半可なものでは届かない。

勇者レン達は魔大陸に行く際に神天馬スレイプニルを得ているためそれでいったのだろう。

しかしアレン達には現状それがない。かなり後になるのが分かった。


「あの、神聖勾玉?ですか、それはどこに?」

「リルム殿、それは君たちが探すものだよ。知っているが教えるわけにはいかない」

「あれ?霊峰ワイゼンにあるんじゃなくて?」

「セニア、アルベルト卿は封印を解く場所としかいってないわ」

「あ、そっか」

「それも今俺から聞かなくとも旅が進めば自然と分かるし、対峙することになる」

「対峙?」

「いや、なんでもないよ」


対峙と言う言葉が気になるなぁ、勾玉と言う名前もだ。何と対峙するんだろう?

そういえば草薙の剣はゲームにもあったしな、ヤタの鏡があれば三種の神器だよな。

となるとヤマタノオロチか?

スサノオノミコトに俺はなる!って、うるせぇよ。


「では次に聖剣はどこに封印されていますか?」

「聖剣クラウ・ソラスは確実に封印するために、元の武具にバラバラにしてある」

「やはり、そうでしたか」

「おや、気付いていたか、どこで気付いたかね?」

「さっき、テッハさんが『聖剣に関してはそれぞれ役割がある』と言ったので、一本の姿ではないようにしていると感じました。

その為テッハさんはさっきの一回以外はずっとクラウ・ソラスの名前を出しませんでしたし、

通常なら3人で聖剣担当、聖鎧担当、聖兜担当にした方が楽ですから」

「流石だね、君の言うとおりだ、俺たちは聖剣の封印のみ実施したんだ、実は聖鎧や、聖兜は行方がわからないんだ」

「な!?なんだって?」

「いや、レンから復活させられた時に既にレンは装備していなかったんだ」

「それも探さないといけないわけか、大変だ」

「まぁ、当面は聖剣のことだけを考えればいい、だが、アレン君、君は聖剣がどうやって作られているか、知っているのかね?」

「はい、ただ、元となる武具が入手困難な上、女神の加護を入れる必要があるはずで、女神の加護が無くなった今は作れるのかが分かりません」

「やはり、君は頭がいいね、それでさっきうろたえていたんだね」

「はい」

「まぁ、そこに関しては今は心配はいらないよ、ヒントは『世界で一番清らかなところ』とだけ言っておこう」

「わかりました、覚えておきます、しかし、どうやって聖剣クラウ・ソラスをバラバラにしたんでしょうか」

「それは俺に聞かないでくれ、わからんよ。そうしたのは女神とルーアだ。ルーアに直接聞くんだな」


レベル1の魔法使いが、世界を救う聖剣に何が出来ると言うんだ?

まぁ、本人に聞こうか、ルーアはレベル1でも、規格外だったかのかも知りたい。


「さて、大体は話せたかな」

「はい、知りたかったことは。ただ、先は長いなぁと言う感じです」


元の世界に戻る方法とか聞いても意味はないだろう。なんとなくの世界観はわかったので十分だ。

あとはどうして貴族になったのかなど、プライベートは気になるが、冒険の本質からはずれるし、聞いても身にはならないだろう。


「それなら今日の話はここまでだ」

「ありがとうございました、色々参考になりました」

「テッハさん、会わせたい人が居るって言ってましたが・・・」

「あ、あぁ、あれな、とりあえずはルーアだよ、そのうちステラにも会ってもらうがね。

さっきも言ったがルーアだけではなく、ステラにも会ってもらわないと魔王には勝てん、どうするね?今日は遅いから休んで明日出発か?」

「ルーア様はどこにいらっしゃるのですか?」

「西の大陸だ。まずはカッシームに渡る。その後は更に南にいったところだ。ただ、連れてはいかん、目的地まで自力で来るんだ、俺は俺でいく。現地集合だな。それもまた修行だ。情報はカッシームで集めるんだ」


カッシーム。二つ目の大陸の玄関口である商業都市だ。港もあるため、貿易で栄えている。


「出発はすぐではなく、しばらく後で良いですか?」

「ん?なんだ、直ぐには行けないのかね?」

「とりあえず、帝都ウィリアムでライルエル当主に出立を伝えます」


リルムの言うとおりだ。そう言えば、ラルバのおっさんは餞別とか言っていた。


「それから、ブラミスにも会っておかないとね」

「そうだな、セニア、ブラミスは2日後って言っていたね。そう言えばセニアは、アリアナに挨拶しに行かなくていいのか?」

「うん、一度旅に出たからしばらくは戻らないよ」

「そうか、分かった。あと、エルガルドもいかないと」


「そうか、まだ、この大陸でやることがあるのだな、分かった、すぐでなくていい、ただ、大陸を出るときは一声声をかけてくれ、俺は大体夜は執務室かこの家にいることが多いからな」

「わかりました」

「どちらにしろ、今日はもう遅いから後は明日にしよう、もう休もうか」

「メアリー!彼らに部屋を用意してやってくれ」


そう言うとメアリーが一室に案内してくれた。


「狭いところだけど、ゆっくりしていってね、お風呂は部屋を出て左よ、狭いから一人ずつね、寝巻きも使ってね」

「ありがとうございます」


部屋にはいるとメアリーはにこやかに去っていった。

綺麗に掃除もされており、狭いけど問題ない。

布団が3つ敷かれている。

ん?3つ、お!両手に花!やったじゃん!


「えっと、3人で一室?」

「うん、普通じゃん」

「あ、貴族からしたら狭くて嫌か?」

「あ、そうじゃなくて、その、あの着替えとかさ、その、私、男の人がいるところで、その、えっと」

「リルム、俺のこと嫌いか?」

「いや、そうじゃないわ、アレンは立派だし好きよ。けど、少し恥ずかしいわ」

「確かに私も初めは恥ずかしかったなぁ、今でも着替えは少し恥ずかしいけど」

「じゃあ、着替えるときは外すよ」

「う、ううん。大丈夫、これから宿とかも一緒だし、慣れるように頑張るね!」


セニアも着替え恥ずかしかったんだ、

まぁ、セニアには何回も着替え以上の素晴らしいもの見せてもらってるけど、

着替えは妙に恥ずかしいらしい。可愛いなぁ。

そしてリルムも、初々しい!可愛い!

好きよって言ってくれた!

顔を赤らめてなんて無垢な天使みたいだ。


とりあえず、リルム、セニア、アレンの順番に風呂に入った。

確かに一人用だな、まぁ、貴族とは言え、別邸個人宅だしな。

ああ、早く3人で風呂に入りたいなぁ、なんてね。

しかし、右にセニアが、左にリルムが。なんたる幸せだ。

寝れるかな、これ。


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