表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第3章 三人衆は戦いの日々へ
40/404

世界の秘密に触れてみた

「身の上話は後にして、まずは俺に対する誤解を解くとするか」

「え?誤解といいますと?」

「俺は勇者レンのパーティーメンバーではあるが、実は、魔王とは戦ってはいないんだ」

「え?あの仰っている意味が・・・」

「俺だけではない、ルーアもステラもだし、戦ってないのは魔王だけじゃない」

「・・・」


そりゃ、知ってますが。

というか、俺のプレイでそうしたんだもん。

うん、ごめん。


「つまり、レンは一人で魔王と戦ったんだよ、俺たち3人は初めから最後まで戦闘不能だった。最初の戦闘でやられてから、魔王戦はそのまま終わっていたんだ」

「正確には俺だけは一回、復活させられているんだ、最終決戦の前に。そのときにレンをかなり責めたさ」

「レン様には意図があったんですかね?」

「その件に関してはただ一言、『すまない、終わったら話す』とだけだった」


そんな会話があったのか、ゲームでは今後のことは考えていないとしか言っていないはずだ。


「終わったらというのは魔王を倒したらですよね?」

「ああ、魔王討伐してからレンは色々話してくれたよ、とはいえ、魔王討伐前にはそれだけだ」

「なにせ、ただ、その会話の後はまたすぐに戦闘不能に逆戻りだ。何せレベル1で魔王城だ。たまったもんじゃないよ」

「な!?な、何故そんなことを!レン様は何故皆さんを生き返らせなかったんでしょうか」

「まぁ、慌てるなよ、きちんと話すからよ、でも、まず生き返らせるではないな、復活させるが正しい」

「・・・というと?」

「今、戦闘不能とか棺桶の概念はないだろう?死んだら終わりだ。それは何故かわかるか?」

「いえ・・・」

「そもそも、戦闘不能と死ぬのはほぼ同義だが、実際には違うんだ。俺たちは死んでいたんじゃない、戦闘不能は死の一歩手前なんだ、女神の加護で勇者パーティーは死なないんだよ」

「だが、俺たち3人があまりにも長い時間その状態だったため、復活させるまでに女神の加護が消耗し、枯渇した。だから今は戦闘不能で止まることがなくそのまま死ぬことになる」

「なるほど、そういうことか」


確かに女神ユミルに死んだら終わりだと言われた。

そうか、ゲームの中と生きてる世界で違いがあるのではなく、そういう事情か。

てっきりゲーム中も死んでいると思っていた。


「アレン?」

「いや、なんでもない、続けてください」

「復活してからレンが話をしたのはな、女神の加護は魔王がいるからあるんだそうだ。逆に言うと女神の加護があるうちは魔王も本当の意味では死なないんだ」

「じゃあ、レン様はわざと女神様の加護を無くすために?」

「そう、それがレンの狙いだったんだ」

「よくわかりません、魔王を倒したら終わりなのでは?」

「レンが言うには、魔王討伐に出かけるまでに、レンは何度も魔王を倒す自分にそっくりな勇者の夢を見ていたらしい」

「え?」

「しかし、結末はどれも違っていて、幾つかみていくうちに、自分の世界とは違うところに似た世界が数えきれずあるのではないかと考えたらしい」

「そして、魔王は一つの世界で倒されたら別の世界に現れるのでは?と考えて、なんとか女神に接触したいとなった」

「そうか、勇者の信託か!」

「アレン君、勘がいいな、そう、レンは17歳になったその日、女神と夢の中で会えることを確信していたんだそうだ、そこで思いを告げ、方針を決め、一人で魔王をとりあえず倒すことになったんだそうだ」

「魔王がどこかで発生するのを絶ち切るにはまずは女神の加護がある限り終わらないことに気づいたんだ」

「終わらない?どういうことです?」

「魔王がいるところに勇者もまた誕生することになるってことだ」

「仰っている意味がよくわかりません」

「俺もよくわからないし、これ以上は説明が出来んのだ」

「魔王を倒したあとしばらくしてルーアが言ったことは、同じような世界が平行にあって、そのどこかに魔王がいて勇者がいる世界があるんだそうだ」

「誰にも分からない、移動できない世界が幾つも隣り合わせにあって、その一部に生きているだけに過ぎないらしい」

「・・・あたし、話に付いていけないんですけど」

「大丈夫だ、説明している俺もわかっていない。ルーアはそれをパラレルワールドとか言っていたな、魔法理論的には説明出来るらしい、詳しくは本人に聞け」

「ルーア様と会えるんですか?」

「いずれ会うことになる、と言うか会わないと君たちだけじゃ魔王に勝てない、ルーアに会わせるのが俺の役目だしな」

「・・・ちなみに、他の世界の勇者の名前は?」

「うーん、なんて言ったかなぁ、忘れたよ」

「ソル・・・ではないですか?」

「おお、確かそんなだった」


な?マジか、やはりそうか。

『ソル』は俺がゲームの時に付けていた勇者の名前だ。

要するに、新しくゲームを始めるというのが、ゲームの中からすると、パラレルワールドが増えているということか?

そんなことあり得るのかよ、物理的に説明が出来ない。

魔法理論的にはあり得るのかよ、むちゃくちゃだな。


「アレン?どうしたの?ソルってなぁに?」

「い、いや、なんでもないよ」

「ふーん、アレンなんか変なの」


「だから俺たち3人の冒険は、レンが魔王討伐した後から始まったわけだ、一度故郷に戻って報告だけして、再度旅に出たんだ」

「トレジャーハンターになるつもりが、聖剣の封印とか、色々やることになった。そして・・・最終に勇者レンを封印した」

「レン様を?」

「魔王とバランスを取るためですね」

「そうだ、そこまでレンは女神と決めていたらしい、君たちが聞きたいのはここからの話だろう」

「ええ、お願いします」

「ただ、冒険譚を語るだけだと、時間がかなりかかるだろう、まずは質問はあるかな?」


メアリーがお茶を持ってきてくれた。一時休憩だな


聖剣はどこにどうやって封印した?

レンはどこにどうやって封印した?

なぜ2年なんだ?

聞きたいことは山のようにある。

時間が必要だなぁ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ