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とある天才が異世界でも規格外だった件  作者: dainasoa
第3章 三人衆は戦いの日々へ
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大逃走をしてみた

しばらく寝ていただろう・・・

時間がわからない。やはり時計がないと不便だな、しかも炭鉱の中だと全くわからない。


「目が覚めたか」

「ブラミス、俺はどれくらい時間が経ったかわかるか?」

「昨日、イノシシ焼きを食ってから大体、次の日の朝になっているだろう」

「どうやってわかる?」

「長年の経験と勘だ」

「そうか、昨日はありがとう、今日はどうする?一緒に来るよな?」

「ふむ、そのつもりじゃ、今日のうちにあやつ、鵺じゃったか、に遭遇出来るとよいな」

「ああ、まぁ、セニアとリルムが起きてきたら話そう」


実は昨日、テントは2脚張っていた。男性用と女性用である。

ブラミスは正式に仲間ではないし、リルムにいきなり一緒に寝るというのはなかなか気を使う。

色々とするなら宿屋がいいしな。


「アレン、ブラミス、起きてる?」

「ああ」


セニアとリルムが起こしに来たようだ。

なぜ、大体の時間がわかるんだ?

まぁ、いいか。

4人揃って保存食を食べながら作戦会議だ。


「鵺と会ったとして、どう戦おうか」

「この中で戦ったら、落盤して生き埋めとかありそうね」

「うーん、リルムの言う通りなんだよ、でも外に出るにも、鵺を引き連れてでるのは難しいんじゃないかな」

「なんじゃ、それならトロッコを使うといい」


トロッコか、確かに炭鉱なら線路もあるし、トロッコなら早い。

そう言えば、ゲームでは、トロッコミニゲームがあったなぁ。


「ブレーキには、力が要るでの、ワシがやろう」

「いい考えだわ、ただ、トロッコ動くかしら」

「やってみようか、出口までのトロッコの道を確認したり、線路のポイントとか調整がいるだろう」

「鵺のスピードに合わせて運転出来るかもわからないわ」

「それこそ乗ってみてからだな、ダメならその時考えよう」

「わかったわ、アレンがそこまで言うなら」

「よし、決まりだ。まずは鵺を見つける、そのあと出口までの最短トロッコの道筋を確認するでいこう」


やはりリルムは慎重派だ。まぁ、そういう仲間も必要だ。


しばらく、雑魚を倒しながら奥へと進む。練習がてら地砕斬も何度か使っておくのを忘れない。

火、風より発生までにタイムラグがあることがわかった、使い手の属性によるものかもしれない。

これは把握しておいて良かった。


ここらへんから落盤した影響か、行き止まりになっていたり、逆に変な道が繋がったりしている。

が、奥への道はなんとなくマップとしてはわかるから問題はない。

トロッコの道筋も大体はつかめたし、ポイントの切り替え等の準備も出来ているはずだ。


「アレン、ぬえ?近いかも」

「どうした、セニア?」

「うーん、なんかわからない匂いが奥からするんだよ、獣っぽいけど、種族がわからないわ」

「セニア、多分合ってるわね、さっきからズリズリと変な音がするもの」

「ブラミスはわかるか?俺にはさっぱりだよ」

「ふむ、先ほどから石が騒いでおるな」

「石?」

「うむ、ワシらドワーフは石の声が聞こえる。良質な鉱石を見つけるために必要なんじゃが、先ほどからざわざわしておる、完全に空気が変わったわい」

「マジか、俺以外皆なんとなく先の敵とかわかるんかい、頼もしいが、自分が無力に思えてくるな」

「まぁまぁ、仕方ないわ、亜人はそういうのに敏感だから」


セニアの鼻とリルムの耳はまだわかるが、ブラミスの石の声ってなんだよ、全くわからん。


その後、慎重に進んでいくと、広い場所に出た。ゲームでは最奥に近いが道はまだ続いているようだ。


「ここらへんで少し採掘をしたいんじゃが?」

「ブラミスは目的がそれだしね、良いよ、少し休憩しておこう、鵺も近いんだろう?」


ブラミスが壁に向かいつるはしを振るうと、ダマスクスや紅銅が取れているのがわかった。

アイテムの名前なども見られるのはやはりかなり便利である。

少し保存食を口にし、腹ごしらえをするが、ゆっくりは出来ない。


その時、奥に続く道からズリズリッと音がする。


「アレン、近いよ!」

「ああ、俺にも尻尾をする音が聞こえたよ、ブラミス!その辺にしておこう」

「・・・来るわっ!」


武器などを整え、先制でリルムがプロテクションの詠唱に入る。

アレンたちの前に、化け物が現れた。

やはり以前読んだ鵺の挿し絵に似ている、鵺で間違いようだ。

かなりデカイ上、2本の尻尾も蛇の牙を持ち、かつ本体とは別に意識があるように暴れているし、正しく化け物だ。

威圧感が半端ではない。


鵺Lv41


「やっぱり鵺らしいな、でかいな、皆、レベルも高い、気をつけよう!」

「了解よ!」

「隙を見ながら、トロッコまで誘い出そう」


実際トロッコが使えるか試してないが、かけるしかない。


『ヒョー!ガルルルル』


ヒョーヒョー言うのは尻尾の方か。本体は肉食獣の吼え声に似ている。

いきり立っている上、いきなりセニアに襲いかかってきた!

爪を大きく振りかざし、一閃!

しかし爪は空を切り、そのまま壁に3本の爪痕が残った。

セニアは高くジャンプし、鵺の引っ掻きを華麗にかわしたようだ。

かわした勢いのまま、アレン達の近くに戻ってきた。

相変わらず、すげぇバネ持ってるな。

かなりの素早さだとブラミスは言っていたが、セニアにとってはそうでもなかったらしい。


「セニア、大丈夫?」

「リルムありがとう、あれくらいなら何とか避けられそうよ」

「良かった」

「なんとか私が引き付けながら、トロッコにまでいくのが良いかも」

「セニア、すまない、援護する」

「念のためこれを!」


リルムがヘイストをセニアにかけた。


「リルム、ありがとう」


リルムに礼を言って、セニアが後方、つまり鵺との距離を縮める方に駆けていった。

そのあと、セニアをしんがりにし、全員で鵺との距離を保ちながら、後退り。とはいえ、かなりダッシュだ。

セニアは爪攻撃を踊るようにかわし続け、アレンは遠距離から火炎撃で進行を妨害し、リルムは回復をセニアにかける。

さらに、前から来る敵にもアレンとブラミスで対応しなければならない。

コールマンが複数で来ない限りはブラミスに任せておけるが、前と後ろ両方に意識を置いておくのは疲れる。

とはいえ、セニアが一番負担がデカイのは間違いない。やはりセニアは頼りになる。

何故かはわからないが、鵺はセニアをロックオンしている。

単純に女の方が柔らかく旨いからとか、パーティーの中で、セニアが一番食う部分があるとかかもしれない。


しばらくセニアが爪を避けたところで、鵺は爪ではなく、尻尾の蛇でも攻撃を仕掛けてかた。

なるほど化け物とはいえ、馬鹿者ではないらしい。

さすがのセニアも曲線に動く双頭の蛇は避けきれず、かすった、と同時に毒に冒されたようだ。

ステータスが見えるから対処も早く出来るのはかなり楽だ。

まぁ、毒になると明らかにスピードが落ちるらしく、はっきりと差があるから、誰でもわかるかもしれないが。


「リルム、解毒!それから俺にヘイスト、セニア、交代だ!」

「う、うん、ごめん」

「アレンも毒に気をつけて!」

「リルム、ありがとう、でも俺は毒にはならないんだ、セニアの治療を頼む」

「え?」


そうか、リルムにはまだ状態異常にならないこと説明してなかったかもしれない。

セニアが一旦下がったのと同時にアレンがしんがりになる。

但し、アレンにセニアのような回避能力はない。

従って、アレンは2回攻撃出来る利点を活かし、ヒットアンドアウェイを繰り返すしかない。

セニアよりは少しは遠距離から攻撃も出来る。

それでもセニアより時間は稼げないだろう


一撃、二回目、なんとかいなしながら攻撃をする。

かわしたわけではないから少なからずダメージは来る。

アレンの場合、むしろ攻撃の反動で距離を少しとる。攻撃出来ない方が危ないわけだ。

くそっ、かなりやりづらいな、単純に力押しが通じないのは。


数回そんな感じで時間稼ぎ、後退を繰り返すと、


「よぅし!お前さんら、トロッコまでもう少しじゃわい」


ブラミスがそういうのが聞こえたが、鵺の居たところからの数百メートルが、かなり長く感じた。


「よし、乗れぃ!」


ブラミスの声に合わせて皆でトロッコに乗った。

アレンが最後に乗るとブラミスがトロッコのブレーキを解除。

ギギギッ!と音をたてトロッコが動き出した。

なんとか行けそうだ。

ブレーキ操作はブラミス、前をセニアに任せ、アレンとリルムが後ろを向き、鵺に牽制のために遠距離から攻撃をする。

アレンはまだ地砕斬を飛ばすことが出来ないので火炎弾を、リルムは水初級魔法のスプラッシュ。

足止めや、注意そらしのために放つわけなので、威力はどうでもいい。


しばらく後。


「見えたぞい、出口じゃ!」

「よし!皆、戦闘準備しながら降りよう」

「ここからが本番よね」

「他の人を避難させないと」


トロッコを何回か乗り継いで、鵺もうまく引き連れて、入り口まで来られた。

さぁ、戦おうか。



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